顎変形症
病気の解説
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顎骨の異常によって顔貌の変形、咬合の異常をきたす疾患が「顎変形症」。先天性と後天性、発育異常によって生じる場合の3種類があるが、最も多いのは発育以上による変形。中世ヨーロッパのハプスブルグ家の「下顎前突症」はその典型例として知られている。上顎あるいは下顎が前に伸び過ぎていたり、逆に顎が小さいなどで上下の歯の噛み合わせが大きくずれてしまっていたり、あるいは顔が非対称で左右に歪んでいるような場合、顎変形症が疑われる。…
覚道健治歯科医師
大阪歯科大学名誉教授 臨床教授
記事
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病名をパッと見て「顎関節症(がくかんせつしょう)」と思った方は多いのではないだろうか。残念、不正解である。顎関節症は、あごが鳴る、口を大きく開けられない、あごが痛い…を三大症状とする病気。……続きを読む→
実力医師(五十音順)
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伊東隆利 (いとうたかとし)歯科医師
伊東歯科口腔病院(熊本県) 理事長
歯科大学がなく歯科口腔領域の拠点施設が望まれていた熊本で2009年、入院ベッド24床を備える全国初の歯科口腔病院を開設。開放型病院・地域歯科診療支援病院の指定を受け、約400の提携歯科医院の歯科医師が高度な治療を要する際には…続きを読む→
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覚道健治(かくどうけんじ)歯科医師
大阪歯科大学(大阪府) 名誉教授 臨床教授
顎関節症と顎変形症治療の権威。顎関節症については2012年まで、日本顎関節学会の理事長として、治療・研究をリードしてきた。また顎変形症については2013年の日本顎変形症学会学術大会の大会長を務めることが決まって…続きを読む→
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古郷幹彦(こごうみきひこ)歯科医師
大阪大学歯学部附属病院(大阪府) 歯科口腔外科 教授 診療科長
教授の古郷歯科医師は、国内トップクラスの名医として、その実績はメディアなどでも多数紹介されている。同科は長期かつ専門的な治療を要する口唇裂・口蓋裂治療で日本の草分け的存在で…続きを読む→
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齊藤力(さいとうちから)歯科医師
東京歯科大学水道橋病院(東京都) 口腔外科 東京歯科大学客員教授 新潟大学名誉教授
日本顎変形症学会理事長として、顎変形症の治療ガイドライン作成などにも関わる。新潟大学医歯学総合研究科では教授を務め「顎顔面口腔領域の形態と機能の構築・再建」を続きを読む→
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須佐美隆史(すさみたかふみ)歯科医師
ひろい歯科・すさみ矯正歯科(東京都) 副院長
口唇口蓋裂、鰓弓症候群などの著しい顎の異常を持つ先天異常患者に対して矯正歯科治療を行う専門家である。先天的・後天的原因、成長異常による顎変形症の治療も得意とする…続きを読む→
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髙野伸夫 (たかののぶお)歯科医師
東京歯科大学市川総合病院(千葉県) 口腔がんセンター 顧問・客員教授
外科系歯学、外科・放射線系歯学の権威。顎変形症はもとより、種々の口腔外科的治療のほか、口腔がんの診断・治療にも力を注ぐ。1970年代より日本に顎変形症の治療を広め…続きを読む→
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外木守雄(とのぎもりお)歯科医師
日本大学歯学部付属歯科病院(東京都) 口腔外科 主任教授
顎変形症を専門、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療において顎変形症などで行われる外科的矯正治療(顎顔面手術)が、睡眠時無呼吸症候群に非常に有用とし、新たな睡眠外科治療法を確立させた…続きを読む→
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冨永和宏 (とみながかずひろ)歯科医師
九州歯科大学附属病院(福岡県) 口腔外科 教授
九州歯科大学口腔顎顔面外科学講座教授としては、超音波を用いた口腔がんに対する薬剤、遺伝子導入療法の開発、超音波を用いた慢性顎関節炎に対する遺伝子導入療法の開発…続きを読む→
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森山啓司 (もりやまけいじ)歯科医師
東京医科歯科大学歯学部附属病院(東京都) 教授 副歯学部長 育成系診療科長
顎変形症や口唇裂・口蓋裂をはじめとした先天異常にともなう不正咬合の治療について、我が国でも有数の症例数を誇る。森山歯科医師は、教授・歯学科長としてチームを牽引している…続きを読む→
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吉田憲司 (よしだけんじ)歯科医師
愛知学院大学歯学部附属病院(愛知県)
口腔外科 顎変形診療科 部長(特殊診療科) 口腔外科学講座 教授日本の顎変形症治療におけるオピニオンリーダー。口腔外科、矯正科、麻酔科、補綴科、放射線科からなるチームを率いて、患者への心理学的な配慮と手厚い、コミュニケーション重視の…続きを読む→