ドクターズガイド

須佐美隆史 歯科医師 (すさみたかふみ)

須佐美隆史 (すさみたかふみ) 歯科医師

ひろい歯科・すさみ矯正歯科(東京都)
副院長 矯正歯科担当

専門

矯正歯科(一般矯正、顎変形症、先天異常)

歯科医師の紹介

一般的な歯科矯正に加え、口唇口蓋裂、鰓弓症候群などの著しい顎の異常を持つ先天異常患者に対して矯正歯科治療を行う専門家である。先天的・後天的原因、成長異常による顎変形症の治療も得意とする。顎変形症では、外科手術を行う医療機関として東大病院、東京医科大学病院との連携を図っている。先天異常では、東大病院、東京医科大学病院のほか、順天堂医院、杏林大学病院、自治医科大学病院との連携を進めている。
2017年に東京大学を定年退職し、ひろい歯科・すさみ矯正歯科の副院長となる。2019年より、東京医科大学客員教授。現在、東京大学医学部客員研究員・届出診療員を務めるほか、東京医科歯科大学歯学部、順天堂大学医学部、帝京大学医学部の非常勤講師も務める。

診療内容

顎変形症や頭蓋顎顔面の先天異常ではチーム医療が不可欠である。
須佐美歯科医師は「頭蓋顎顔面の先天異常の中で最も多いのは口唇裂・口蓋裂です。乳児期に口唇裂・口蓋裂の形成手術を行いますが、それに先立ち鼻口唇・顎形態を矯正することを術前顎矯正治療といい、東京大学ではNAM(nasoalveolar molding plate)を用いています。形成術後の乳幼児期は言語治療に重点を置き、最初の咬みあわせの検査は5歳頃に行うのが一般的です。多くの場合、患者は上顎成長障害による反対咬合(受け口)を示し、前歯が永久歯となる7~9歳から矯正歯科治療を始めることが多くなっています。永久歯が生えそろうまでの間は、上下顎の関係を良くする顎矯正治療に重点を置くことが多く、本格的な矯正歯科治療は永久歯が揃ってから行います。咬みあわせは顎の成長のある間は変化するので、歯科矯正治療が終わっても、成長が終了するまでは観察が必要です。上下顎のバランスの著しく悪い症例では、顎矯正手術が必要となります」と話す。
「鰓弓症候群(鰓弓由来器官の形成不全による顎顔面の先天異常)では、顔面の非対称、下顎後退にともなう上顎前突・開咬(前歯が咬み合わない)・叢生(歯の一部が重なり合って生えている状態)が問題となります。年少期に顎矯正手術を行うと、成長とともに効果が消失しがちであることが明らかとなり、現在は思春期成長スパート後に手術を行うことを基本にしています」と須佐美歯科医師。
顎変形症の治療については、東大病院、東京医科大学病院と連携を図っている。「近年、顎変形症の手術は安全・確実に行えるようになってきました」と須佐美歯科医師は言う。
「日本では矯正歯科治療は自由診療で行うもので、主な目的は美的なものと捉えられがちで、医療として十分認められていないように感じます。しかし、顎変形症の患者さんでは不正咬合により良く咬めないだけでなく、しゃべりにくい、呼吸しにくいなどの症状を示し、顔貌の異常から社会心理的な問題も起こします。顎矯正手術と歯科矯正治療を計画的に行う外科的矯正治療については健康保険が適用されます。近年、口唇裂・口蓋裂をはじめとする先天異常についても保険適用の範囲が広がってはいます。矯正歯科治療がさらに医療として広く認知されようにすることが、我々の使命と考えています。」と須佐美歯科医師は話している。

診療を受けるには

須佐美歯科医師の診療は、火曜・土曜の午前、月曜・水曜・木曜・金曜の午後。
帝京大学医学部附属病院:須佐美歯科医師の診療は、木曜の午後 月1回予約制。日程については事前に確認。

累積症例数または患者数

過去20年間に東大病院において須佐美歯科医師のグループが治療した患者数は、顎変形症:約600名、口唇裂・口蓋裂、鰓弓症候群などの先天異常:約1,100名、一般矯正患者:約600名である。

歯科医師のプロフィール

経歴
1981年3月 東京医科歯科大学歯学部 卒業
1985年3月 同 歯学研究科修了(矯正歯科学)
    7月 同 歯科矯正学第二講座助手
1993年4月 東京大学保健管理センター・医学部口腔外科学講座講師
1996年8月 同 医学部口腔外科学講座助教授
1997年7月 同 大学院医学系研究科 感覚・運動機能医学講座助教授
2002年10月 連合王国・マンチェスター大学歯科医院 Visiting Academic
2007年4月 東京大学大学院医学系研究科 感覚・運動機能医学講座准教授
2017年 東京大学定年退職、ひろい歯科・すさみ矯正歯科 副院長
2019年 東京医科大学客員教授
所属学会・認定・資格

日本顎変形症学会(理事・認定医制度委員会副委員長)、日本口蓋裂学会(理事・国際委員会委員長・倫理委員会委員長)、日本矯正歯科学会(代議員・指導医)、日本頭蓋顔面外科学会(代議員)。このほか日本口腔外科学会、日本口腔科学会、日本形成外科学会、歯科基礎医学会、日本骨代謝学会、日本頭頸部腫瘍学会、口腔病学会、東京矯正歯科学会、日本音声言語医学会会員
International Confederation for Cleft lip and Palate and Related Craniofacial Anomalies (Task Force member)、Asian-Pacific Cleft Lip and Palate/Craniofacial Federation (Faculty member), American Cleft Palate Association、 American Association of Orthodontists、European Orthodontic Society、World Federation of Orthodontists、International Association for Dental Research, a member.

予防に心がけたいこと

顎の形は遺伝的要素が大きく、矯正歯科治療を行っても顎矯正手術が必要となることが多い。しかし、悪い癖(口呼吸、指しゃぶり、舌を突き出す癖、など)は顎の形に影響を与えることがあり、小さいうちに除去することが望ましい。
最も心がけたいことは、歯みがきによる口腔ケアである。乳歯であっても、う蝕により歯が喪失すると残った歯のかみ合わせが悪くなる。矯正歯科治療を行うには、口の中に器具を入れる必要があるが、歯みがきが悪いとむし歯や歯ぐきが腫れる歯肉炎を起こし、口腔衛生状態が悪い場合には、治療を中断せざるを得ないことがある。

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