ドクターズガイド

[05/16] 脳腫瘍のワクチン治療 有効な治療法を開発するための臨床試験の会議

神経膠腫(グリオーマ)の治療にはいろいろ困難な点があります。特に膠芽腫は再発すると治療手段があまり多くありません。昨年アバスチンというお薬が認可され、これはこれで私たち脳腫瘍を専門にする医師にとって非常に嬉しかったのですが、治療手段は一つでも多い方が良いのです。以前から時々ご紹介している、脳腫瘍の個別化ワクチン治療(ITK-1)の臨床試験(治験)では厚生労働省から研究費をいただいて、なんとか次のあらたな一手となる治療手段を患者さんに提供したいと、全国の専門家ががんばっています。いろいろな「民間の」ワクチンがありますが、ITK-1は、久留米大の免疫の伊東先生がアメリカのMDアンダーソンがんセンターでの免疫研究の成果をもとに日本で独自に開発したワクチンで、厚労省が研究費をきちんと出して、しかもメーカーや業者さんが主体ではなく「医師主導臨床試験」というかたちで治験をやっています。埼玉医大病院でもワクチン治療を行ってきました。この治療について話し合う会が大阪で開催されました。全国の脳腫瘍を一生懸命治療している17の大学やセンター病院から約二十数名の専門家が集まって討議をしてきました。あと2年ほどの試験期間にどのようにして患者さんに良い治療をしていくのか、ということが話し合われました。脳外科の大きな学会にあわせての開催なので、早朝、学会が始まる前にということで、朝6:30からの開催にもかかわらず、熱心な討議が行われました。藤巻もいくつか意見を述べてきました。(このワクチンについてのお問い合わせは、遠慮なく藤巻までメールをお送りください ー 個人のホームページ、またはワクチンを紹介したホ...
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