鈴木周平医師は、米国でADHD診療を経験して以来、20年に渡り発達障害(LD・ADHD・アスペルガー症候群・自閉症など)の子どもたちに関わってきたが、当時は「発達障害」について社会的にも関心は低かった。また、そのような子どもたちを扱える医師も少なく、鈴木医師はこの分野のパイオニアとして診療・研究に精力的に従事してきた。また、小児神経科医として、てんかんや脳性麻痺などのいわゆる「障害」を持つ子どもたちにも常に関わってきたが、鈴木医師は「障害の有無に関わらず、子どもと大人をサポートすること」を日々心がけているという。最近では、自由に誰でも参加できる「発達障害や子育てに関するセミナー」を定期的に開催している。
同院では「発達障害ではないか?」「不登校で困っています」などと保護者が心配になって受診する場合が最も多く、実際、発達障害の可能性を念頭に置きながら、詳細な問診・神経診察・発達検査などを行っている。しかし、発達障害の問題だけではなく、親の子育てに対する悩み、学業不振や不登校なども現実的な問題として浮上してくるので「発達障害診断」を行うだけでは解決へと向かわない。
鈴木医師による医学的対応(薬物治療も含む)に加えて、子育てそのものに悩みを持つ母親と子どもに対して、元教員である近藤主任による家庭での具体的な生活指導も並行して実施。きめ細かな治療やアドバイスが基盤となり、医学的視点からの一元的治療では得られない「効果」がある。同院が目指しているのは「一言でいえば「親子関係の修正」につきるが、そのためには治療者側が具体的で分かりやすい「方針」を組み立てていくことが必要不可欠です。発達障害の子ども自身や保護者の目線を少しずつでも変えることが治療効果に結び付くと考えています」(鈴木医師)
診察受付は10:00~17:30。完全予約制。初診予約は電話(音声自動案内:9)あるいはネット(HPから)でお願いします。初診時のみ土曜日もオープン。
休診日:木・日・祝。紹介状がなくても診察可。
発達障害に関しては、クリニック開院後2年半の間に1,500人を超える初診患者が来院している。また、鈴木医師が、20年来、大阪医科大学、LDセンター、その他関連施設で診療を行ってきた患者は、延べ1万人を超える(てんかんに関しては、同院で現在フォロー中の患者数は約80人である)。
同院では現在、1ヵ月に50人程度の新規受診者があるが、ほとんど発達障害関連である。また、受診者総数は年間6,000人程度である。
日本小児科学会専門医、日本小児神経学会認定医、日本発達障害学会、日本ADHD学会、日本認知科学会
過保護にならないこと。子どもの言動や行動に振り回されないこと。睡眠・食事の生活リズムを維持すること。
保険診療。自立支援医療(精神通院)・生活保護等の公費併用も対応可