金彪医師は累積の脊髄・脊椎手術が4,400例という、豊富な経験を持つ脊髄・脊椎のエキスパート。精密な顕微鏡技術を生かし、背骨や筋肉の本来の構造と働きを維持したままリスクを抑えた手術を行う。その実力は、アメリカ脳神経外科学会からInternational Masterとして講演に呼ばれるなど、世界的にも評価されている。米国メイヨークリニックの留学中に、各専門家による分業と協力体制を目の当たりにし、1999年以来、獨協医科大学脳神経外科においても集学的治療体制を築き上げた。各専門細分野の分業と協力が徹底され、同科の手術数は全国でも最多を誇る。
金医師がトップを務める、獨協医科大学脳神経外科では、患者ひとりひとりにとって最良の治療を行うために、七つの細分野(脊髄脊椎、脳腫瘍、脳血管障害、脳血管内治療、機能的脳神経外科、てんかん、小児脳神経外科)の専門家たちが、互いに密接に協力しながら、治療方針を決めていく。毎日早朝よりカンファランスを行い、全ての症例の情報を教室員全員で共有し、治療方針や最新の治療方法などに関して忌憚なく意見を交換し、共同作業を計画していく体制をとっている。また、各種脳脊髄神経機能モニタリング、腫瘍や血管を光らせる蛍光手術顕微鏡など、最新の設備を備え、技術進歩が日々の治療の中に生かされるように努めている。転移性脳腫瘍や手術リスクの高い病変に対して、精密照射をおこなう定位的放射線装置、ガンマナイフを設備し、カテーテルを用いて脳動脈瘤や狭窄を治療する血管内治療にも最新鋭高性能の血管撮影装置など、画像設備を整備して安全に治療を行っている。
同科の2012年の年間手術件数は910 件で、全国80医科大学病院の中でも最も多いグループに入る。金医師は特に各種脊髄・脊椎疾患の治療経験が豊富であり、他県からの紹介患者も多く、頻度の多い頚椎や腰椎の椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、後縦靭帯骨化症以外にも、脊髄腫瘍、脊髄動脈奇形などの血管障害、脊髄空洞症、環軸椎亜脱臼などあらゆる疾患に対して、安全な体制のもとで手術を行っている。脊髄腫瘍に関しては累積450件と、特に豊富な経験、手術実績を誇っている。金医師の診療は宇都宮脳脊髄センターでも受けられる。
外来は大学病院も宇都宮脳脊髄センターも予約制。平日の14:00~16:00に電話で予約、金医師を希望する場合はその旨を伝える。紹介状および検査結果がある場合は持参する。
脊髄・脊椎手術 4,300例(そのうち脊髄腫瘍450件、空洞症120件、動静脈奇形50件、後縦靭帯骨化症510件)
獨協医科大学病院脳神経外科の年間手術件数910件、そのうち脊髄・脊椎の外科250件
日本脳神経外科学会専門医、日本脊髄外科学会指導医・理事、American Association of Neurological Surgeons 正会員、Congress of Neurological Surgeons 正会員、アメリカ合衆国ミネソタ州医師免許、韓国医師免許
『頸椎頚髄ガイドブック』(2007年メジカルビュー社:韓国語版も同時出版)
ほか共著、日本語論文多数、英文論文65編