ドクターズガイド

野口昌彦 医師 (のぐちまさひこ)

野口昌彦 (のぐちまさひこ) 医師

東京女子医科大学病院(東京都)
整形外科 足の外科外来
客員教授

専門

外反母趾、強剛母趾、内反小趾、扁平足変形(後脛骨筋腱機能不全など)、変形性足関節症、糖尿病足、足関節外側靭帯損傷、距骨骨軟骨損傷、足根骨癒合症、腓骨筋腱脱臼、麻痺足(下垂足)、内反尖足凹足、骨折後変形治癒、三角骨障害、外脛骨障害、モートン病など

医師の紹介

野口昌彦医師は、東京女子医科大学病院足グループの代表であり、足部・足関節疾患のスペシャリスト。日本足の外科学会理事と日本靴医学会評議員を兼任、関東足の外科研究会の事務局を担当している。米国留学での足の外科専門医Dr.Manoliとの出会いと、雑誌に紹介され患者数が急増したことが足の外科を極めることになったきっかけであるという。以後20年以上、さまざまな足のトラブルに接している。患者との対話を重視し、患者―医師間のコミュニケーションを大事にした診察を行っている。

診療内容

「足のトラブルをずっと我慢していた」「どこの病院にかかったら良いのかわからない」等の声が数多く聞かれる。同院の足の外科外来では、日本でも数少ない足の専門家が、様々な足のトラブル解決のために親身になって診療している。
「レントゲン、最新のCT・MRI、Gait Scanを駆使した精査を行い、専門的な視点と共に患者がかかえる足のトラブルの原因を追求していきます」(野口医師)
手術を行わないオーソドックスな診療としては、足の形、サイズを計測してオーダーメイドの足底挿板(アーチサポート)を作製。靴の選択、靴の履き方の指導、靴を履いた時の足の形を整える治療やテーピングによる治療が行われ、足の痛みの軽減と歩容の改善を行う。
加えて同院では、症例に応じて装具や足底挿板を採型して使用するなど、様々なアプローチによって足のトラブル解決を図っているという。
症状の重いケースでは、手術(Mann変法)による症状改善が得られる。手術は金曜日の午後(14時~)から行っており、重度外反母趾の手術時間は約1時間半、片足の場合の最短入院期間は5日である。重度外反母趾手術でも、手術翌日からヒール付きギブスにて荷重歩行可能である。ヒール付きギブス使用は術後2~3週間。その後は足底挿板を作製し通常歩行へと移行していく。なお、当院では重度外反母趾手術が多く、DLMO法は適応ではないと考えているので行っていない。
近年、さまざまなメディアやインターネット等で足の疾患に対する知識が広まってきているが、その半面で間違った知識が蔓延している。「足の外科外来では、正確な知識と正確な情報を提供し、ともに解決していきます」(野口医師)

診療を受けるには

完全予約制。紹介状が必要。毎週金曜(受付は11:00まで)の診療。予約状況により待ち時間が1時間を越える場合もある。至誠会第二病院でも月曜・火曜に診療。

累積症例数または患者数

これまでの累積症例数は24,000例以上。年間の患者数約1,200人

年間症例数

1年間での個人の手術は足部・足関節の慢性疾患に限ると150~200例

医師のプロフィール

経歴
1981年3月 京都府立医科大学 医学部 卒業
1983年4月 社会保険神戸中央病院 整形外科 医員
1985年7月 京都第一赤十字病院 整形外科 医員
1986年12月 神奈川県立こども医療センター (研修)
1988年4月 京都府立舞鶴こども療育センター 診療部長・整形外科医長
1989年4月 京都府立心身障害者福祉センター附属リハビリテーション病院 整形外科 医長
1990年6月 カリフォルニア大学サンデイエゴ校 整形外科 客員研究員
1990年11月 ピッツバーグ大学 整形外科 客員研究員
1992年10月 京都府立医科大学 整形外科 助手(足の外科)
1993年10月 京都府立医科大学 整形外科 講師
1998年4月 京都府立医療技術短期大学 講師(併任)
2001年8月 東京女子医科大学 整形外科 助教授(東医療センター勤務)、京都府立医科大学 整形外科 客員講師(足の外科~2007年3月)
2006年4月 了徳寺大学 教授(健康科学部・理学療法学科~2007年 5月)
2006年4月 2006年4月 東京女子医科大学 整形外科 講師(非常勤)(足の外科)
2006年12月 NPO法人オーソティックスソサイエティー 理事(現在に至る)
2012年4月 至誠会第二病院 整形外科・足の外科センター 診療部長・センター長(現在に至る)
2014年 第39回日本足の外科学会・学術集会 会長
所属学会・認定・資格

【資格】医学博士、日本整形外科学会・専門医、日本整形外科学会・スポーツ医、日本整形外科学会・リウマチ医、日本整形外科学会・運動器リハビリテーション医、日本リハビリテーション医学会・認定臨床医、日本リハビリテーション医学会・リハ科専門医、日本足の外科学会・理事、日本靴医学会・評議員、日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)・評議員、関東足の外科研究会・代表世話人(事務局)、近畿足の外科症例検討会・世話人

【所属学会】日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会、日本足の外科学会、日本靴医学会、日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会、関東足の外科研究会、近畿足の外科症例検討会、アメリカ整形外科基礎医学会(ORS)、アメリカ足の外科学会(AOFAS)、国際足の外科学会(IFFAS)

【査読委員】日本足の外科学会雑誌(編集委員長~2013, 2014~編集委員会担当理事)、靴の医学、Journal of Orthopaedic Science (JOS)、CLINICAL BIOMECHANICS、Acta Orthopaedica

主な著書(編集・共著含む)

『OS NOW Instruction 21足部疾患の治療 後天性足部障害』(2012年メディカルビュー社)
『スキル関節鏡視下手術アトラス』(2011年 文光堂)
『整形外科臨床パサージュ9 足の痛みクリニカルプラクティス』(2011年 中山書店)amazonでみる⇒
『「足」を治す-〈特徴からみた足の障害〉絵でみる最新足診療エッセンシャルガイド』(2010年 全日本病院出版会)amazonでみる⇒
『今日の整形外科治療指針 第6版』(2010年 医学書院)amazonでみる⇒
『2007年版 今日の治療指針 私はこう治療している』(2007年 医学書院)amazonでみる⇒
『足の疾患―私の外来診療のコツー』(2007年 全日本出版協会)
『Knack & Pittfalls 足の外科の要点と盲点』(2006年 文光堂)amazonでみる⇒
『臨床病態学3』(2006年 ヌーベルヒロカワ) 
『ナースの整形外科』(2005年 中外医学社)amazonでみる⇒
『臨床医 必携 診療マニュアル -診断から治療まで』(2005年 中外医学社)
『足・足関節部スポーツ障害・外傷リハビリテーション実践マニュアル』(2005年 全日本病院出版会)
『ペインマネージメント 痛みの評価と診療手順』(2004年 南江堂)amazonでみる⇒
『整形外科手術進入路-私の工夫』(2004年 全日本病院出版会)
『骨関節疾患』(2003年 中山書店)
『整形外科医のための周術期管理のポイント』(2003年メジカルビュー社)amazonでみる⇒
『新OS NOW15足部疾患の保存療法と手術療法』(2002年メジィカルビュー社)amazonでみる⇒
『足部診療ハンドブック』(2000年 医学書院)amazonでみる⇒
『臨床医のための末梢神経損傷・障害の治療』(2000年 金原出版)amazonでみる⇒
『整形外科有痛性疾患保存療法のコツ』(2000年 金原出版 全日本病院出版会)amazonでみる⇒
『新外来の整形外科』(1999年 南山堂)amazonでみる⇒
『整形外科のMRI診断(改定2版)』(1999年 金芳堂)amazonでみる⇒
『プラクチカルマニュアル下腿と足疾患保存療法』(1997年 金原出版)
『整形外科のMRI診断』(1994年 金芳堂)
『運動器の痛み プライマリケアシリーズ』(南江堂)

予防に心がけたいこと

外反母趾の原因に、靴やストッキングがあげられる。日頃から、 通勤するときにはハイヒールでも職場に着いたら足を保護できるオーダーメイドの足底挿板を装着した靴(ウォーキングシューズやスニーカー)に履き替える等で予防につながる。同時に母趾を開く運動や足の裏の筋肉を鍛えるとよい。しかし何よりも、症状がひどくなる前に、外反母趾専門の整形外科に相談することが予防の第一歩となる。

費用のめやす

保険診療で行う。差額ベッド代等、詳細は電話などで問い合わせのこと