ドクターズガイド

萩野 浩 医師 (はぎのひろし)

萩野 浩 (はぎのひろし) 医師

鳥取大学医学部附属病院(鳥取県)8病院のクチコミ
整形外科・リハビリテーション部
部長 医学部保健学科 教授

専門

骨粗鬆症、関節リウマチ、リハビリテーション

医師の紹介

萩野浩医師は、整形外科で骨粗鬆症や関節リウマチなどの治療を行うとともに、リハビリテーション部の部長も務め、運動機能障害などのリハビリテーション医療の充実を図っている。研究分野では、日本骨粗鬆症学会学術振興賞、日本骨粗鬆症学会賞などを受賞。萩野医師は骨粗鬆症に関して「骨粗鬆症予防は高齢化の進む日本社会における大きなテーマであり、50歳を超えたら骨密度や骨粗鬆症の検診を受け、骨密度の低下をできるだけ抑える食事や運動を心がけることが大切です」と予防の大切さを訴える。

診療内容

萩野医師は骨粗鬆症について「骨の組織は常に作り変えられています。骨を壊される量と作られる量のバランスが良ければ骨は健康な状態に保たれますが、壊される量が作られる量より多いと、骨粗鬆症が起こり、転倒や骨折をしやすくなります」と解説する。
骨粗鬆症による骨折で最も多いのは背骨の圧迫骨折であり、また転倒して腰を強く打ったりすると、大腿骨近位部を骨折する危険性もあるという。

同科では、このように骨折しやすくなり、高齢者の寝たきりの原因になる骨粗鬆症に対して、全身・腰椎・大腿骨が測定できる骨密度測定装置を使用し、骨粗鬆症の薬物療法の治療効果判定に関する臨床的研究を実施。これまで骨粗鬆症に対しては、ビタミンD製剤や、ビスフォスフォネート製剤・SERM製剤など骨吸収抑制薬による治療が中心だったが、骨を作る細胞を活性化する新しい薬剤(副甲状腺ホルモン製剤:テリパラチド、1日1回皮下投与)が2010年に認可され、使用できるようになった。現在は、この治療により骨の再生が可能になり、骨粗鬆症による骨折で困っている患者の治療の選択が大幅に広がっている。また、萩野医師は骨粗鬆症予防として「転倒・骨折を防ぐには、食事の改善と運動などで転倒しにくい体をつくる必要があります」とアドバイス。1)いろいろな栄養素をバランスよくとること(特に「ビタミンD」は大切)、2)普段から意識して継続的に身体を動かしたり、運動したりすること(バランス訓練など)、3)手すりをつける・照明をつける・段差をなくすなど転倒しにくい住環境を作ることなどを推奨している。また関節リウマチに対する治療は、メソトレキサートを軸とし,生物学的製剤を併用し,病気の寛解そして治癒を目標とする時代となっている。最新の生物学的製剤を患者の状況にあわせて使用し、最適な治療を提供。壊れてしまった関節に対しては、人工関節や手の外科専門医による機能の再建を実施している。

診療を受けるには

萩野医師の診察:火曜(再診、リウマチ)、水曜(初診・再診、リウマチ・骨粗鬆症)。初診時は紹介状持参が望ましい。初診受診時に指名可能。

累積症例数または患者数

骨粗鬆症患者、関節リウマチ患者ともに1,000例の治療経験を有する。

年間症例数

現在、骨粗鬆症約100名、関節リウマチ約200名の治療を続けている。

医師のプロフィール

経歴
1982年3月 鳥取大学医学部 卒業
1988年3月 鳥取大学大学院医学研究科博士課程修了
1991年3月 米国クレイトン大学骨粗鬆症センター留学
1992年5月 鳥取大学医学部整形外科講師
2002年4月 鳥取大学医学部附属病院リハビリテーション部助教授
2008年4月 鳥取大学医学部保健学科教授
所属学会・認定・資格

日本整形外科学会専門医・骨粗鬆症委員会、日本リハビリテーション学会評議員・専門医・指導医、日本運動器科学会評議員、日本リウマチ学会評議員・指導医、日本骨代謝学会理事、日本骨粗鬆症学会理事、国際骨粗鬆症財団アジア太平洋地域代表、日本骨形態計測学会評議員、中部日本整形外科災害外科学会評議員、日本臨床リウマチ学会評議員、日本股関節学会など

予防に心がけたいこと

骨粗鬆症の予防は、適切な運動と、カルシウム・ビタミンDの摂取である。運動はそれぞれの能力に応じて、少しずつ始めることが大切。ウォーキングをはじめとした有酸素運動と筋力増強運動を組み合わせて行うこと。

費用のめやす

保険診療内での治療を行っている。