てんかん
病気の解説
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てんかんは、脳の神経細胞が過剰に興奮するために、発作が繰り返し(2回以上)起きる病気の総称。日本における患者数は100万人と推定されている。てんかん発作は突然起こり、短時間で突然消失することがほとんどで、通常は数十秒から数分以内で消失する。よく見られる症状は、強直・間代痙攣や瞬時に意識を失う全般発作(最初から脳全体が発作に巻き込まれる)と部分発作(脳の一部分から発作がおこる)の2種類に大別されるが、ほかにも多彩な症状がある。…
監修:兼子直医師 湊病院名誉院長 北東北てんかんセンター長
記事
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てんかんは、脳の一部が突然興奮状態となる「てんかん発作」をくりかえす病気です。意識を失う発作や、目に見える痙攣だけでなく、症状は患者さんによってさまざまです。…続きを読む→
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てんかん治療の課題と今後の展望
てんかん治療の開発は日進月歩で進んでいて、発作を抑えるだけでなく、副作用を最小限にし、さらには治療の長期的なリスクを抑えて不安のない状態にする事が可能となってきています…続きを読む→
病院ランキング(疾病名はDPCに基づいています)
実力医師(五十音順)
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赤松直樹 (あかまつなおき) 医師
福岡山王病院(福岡県) 脳機能神経センター 神経内科
日本神経学会でてんかんガイドライン委員会協力研究者を、日本てんかん学会では実態調査委員やガイドライン委員などを務める権威。脳の機能解剖についても豊富な知識をもち、脳波やMRI等による検査結果の…続きを読む→
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有田和徳 (ありたかずのり) 医師
鹿児島大学病院(鹿児島県) 副院長 脳神経外科学 教授
脳神経分野の中で最も得意としているのは、脳腫瘍、機能性疾患、脳血管障害などである。間脳下垂体疾患については、国内で最も早く経鼻手術・内視鏡手術を導入し、数多くの実績を残している。合わせて…続きを読む→
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井上有史(いのうえゆうし)医師
国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センター(静岡県) 院長
乳児期から高齢期まで、さまざまな種類のてんかんに対して診察を行っている。まず病気について詳しく説明し、薬物治療・外科治療・食事療法・リハビリテーション等、病状にあった治療法を提案…続きを読む→
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大槻泰介 (おおつきたいすけ)医師
てんかん病院ベーテル(宮城県) 院長
乳幼児、小児から成人までの難治性てんかんの外科治療の名手。外科治療の目的は、脳腫瘍、瘢痕脳、皮質形成異常、海馬硬化など、てんかんの原因となる病変を見つけ、取り除くことで完治をめざす…続きを読む→
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大沼悌一(おおぬまていいち) 医師
むさしの国分寺クリニック(東京都) 理事長 、名誉院長
長年、てんかんの専門的治療を中心に取り組み、2002年にクリニックを開設。日本ではまだてんかんの専門医が少なく、専門的医療を受けられない患者が多い現状を問題視した大沼医師の呼びかけに…続きを読む→
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加藤天美(かとうあまみ) 医師
近畿大学医学部附属病院(大阪府) 脳神経外科 教授 診療部長
脳腫瘍外科、機能的脳神経外科(難治性てんかん手術、不随意運動手術)などを専門とし、日本てんかん学会の理事も務める。また、厚生労働省の“てんかん有病率等に関する疫学研究及び診療実態の分析と治療…続きを読む→
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兼本浩祐 (かねもとこうすけ) 医師
愛知医科大学病院(愛知県) 精神神経科 てんかん外来 教授 部長
卒業後、ドイツのベルリン自由大学に2年間留学し、てんかんの専門家であるディーター・ヤンツ(D. Janz)先生のもとで神経内科病棟の神経診察助手を行いながら研鑽を積む。多くのてんかん患者を診療してきた実績と…続きを読む→
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兼子直 (かねこすなお) 医師
湊病院(青森県) 名誉院長
約40年にわたり、てんかんに取り組んでいる日本のてんかん医療の第一人者。日本てんかん学会理事長でもある。てんかんは決して珍しい疾患ではないが、診断には高度な専門性を要する場合もあるため…続きを読む→
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亀山茂樹 (かめやましげき) 医師
国立病院機構 西新潟中央病院(新潟県) 名誉院長 機能脳神経外科
てんかん診療の指針として神経学会が監修した「てんかん治療ガイドライン」(2010年発表)では、委員会委員に加わり作成に携わった。日本てんかん学会理事、教育委員会委員長…続きを読む→
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木下真幸子(きのしたまさこ) 医師
国立病院機構 宇多野病院(京都府) 神経内科(発作科) 医長
てんかんの治療に深く関わるきっかけとなったのは、発作がありながらも自分のできることをやろうと一生懸命努力する患者の姿を見て、少しでもサポートしたいと思ったからだという。以後、十数年にわたり…続きを読む→
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四宮滋子(しのみやしげこ) 医師
しのみやクリニック(東京都) 精神科 心療内科
精神神経科における20数年の臨床・指導経験とその間の他科とのリエゾン精神医学や脳波検査室における脳波判読指導医の経験を活かして現在はてんかん専門医として、また精神科専門医として…続きを読む→
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中里信和 (なかさとのぶかず) 医師
東北大学病院 てんかん科 科長 教授
てんかん専門医・脳神経外科専門医。患者や家族からの病歴聴取に際してはじっくり時間をかけて耳を傾けることをモットーとし、外来だけでなく…続きを読む→
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馬場啓至 (ばばひろし) 医師
医療法人祥仁会 西諫早病院 外科・てんかんセンター(長崎県) てんかん外来
てんかんの患者は全国で100万人程度と推定されている。このうち投薬にて発作が抑制されるのは50%程度であり、残りの方は投薬を行っても発作が持続すると考えられている。この中には脳外科治療により発作が…続きを読む→
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山本貴道(やまもとたかみち) 医師
総合病院 聖隷浜松病院(静岡県) 副院長
てんかん学(特にてんかん外科)を、米国のニューヨーク大学てんかんセンターにて学ぶ。同大学は著名な医師達が集まっており、東海岸では有数のてんかんセンターである。外科症例も年間200~300件と大変多く…続きを読む→
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吉永治美(よしながはるみ) 医師
国立病院機構 南岡山医療センター(岡山県) 副院長 重症心身障害者センター長
これまでに第1回国際脳電磁図トポグラフィー学会会長賞(1990)、新見賞・てんかん研究賞(1997)、山内逸朗記念賞(2007)などを受賞。論文発表や研究、数々の学会で委員として…続きを読む→
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渡辺英寿(わたなべえいじゅ) 医師
日本医科大学付属病院(東京都) 脳神経外科 客員教授
脳神経外科の権威として活躍する一方、医療機械の開発することでも広く知られている。1986年に手術中に見通しの悪い部位にアプローチする際にカーナビのような役割を果たす「ニューロナビゲータ」を開発し…続きを読む→