ドクターズガイド

話題のキーワード

学校健診の座高測定・ぎょう虫検査、廃止

文部科学省の学校保健安全法施行規則が改正され、学校で行われる健康診断のうち「座高測定」と「ぎょう虫検査」が、平成27年度で廃止される。一方、運動不足などを測定する新たな検査を導入。

座高測定は戦時中の昭和12年から内臓の発育などを確認するために開始。戦後も上・下半身の長さのバランスを測定し、子供の発育状態を見る。また学校の机や椅子の高さを決めるのに役立つとして続けられた。最近は、子供たちの健康管理と座高の関係が分かりにくく、机や椅子の配備にも役立たないなど、測定に意味がないとの意見も多い。また、ぎょう虫などの寄生虫卵検査は小学3年生以下に義務づけられ、昭和33年から開始。肛門にセロハンテープを貼り、ぎょう虫の卵の有無を調べる検査を実施。近年、衛生環境の改善に伴い、子供の寄生虫感染率は激減し過去10年の検出率は1%以下とのこと。ただ、沖縄県など一部の南地域は今でも発生率が高く、廃止すべきではないとの反対意見もある。文科省は地域で学校判断で継続するよう指導し、手洗いの徹底など衛生教育の充実を図る。もし心配なら、ぎょう虫検査は病院でも可能、キットは市販もされている。

平成28年度からは、関節や筋肉・骨などの異常がないかを調査する新検査を導入。運動不足でしゃがめない子供やクラブ活動のし過ぎで炎症になる子供。運動不足が原因とみられる健康問題など学校現場で多発している。例えば、学校の和式トイレにしゃがむことができずに使えない子や、跳び箱に手をついただけで骨折する子、反対に習いごとやクラブ活動で激しい運動を続け、過度な運動やスポーツによる(炎症などの)運動器障害を抱える子供も見られる。運動器障害の早期発見に向けた新検査項目を追加し、関節や筋肉、骨などの発育状況を調べる。今後は、検査内容を定めたマニュアルを改訂し28年度から実施予定。

(2014.05.13.)



これまでの記事→