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卵巣がん、新治療法開発か

卵巣がんは年間約8,000人が発症し、約4,000人が死亡している。自覚症状がなく健康診断などでの発見も難しいため、見つかった時にはかなり進行した状態のケースが多い。卵巣がんは、抗がん剤が比較的効きやすいという特徴があり、最近は抗がん剤の新薬が増え治療の選択肢も広がっている。

この程、京都大学の小西郁生教授チームが、がんが免疫細胞の攻撃を抑制する仕組みを壊し、免疫がよく働くようにする新薬「ニボルマブ」を再発卵巣がんの患者20人に投与し、3人でがんが消失、または縮小したとの臨床試験結果を発表した。卵巣がんでニボルマブの有効性を示したのは世界初とのこと。今後は数百人規模の臨床試験が必要となるが、新しい治療法の開発が期待できると言う。


(2015.09.09.)



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