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内皮細胞移植 培養し臨床研究–京都府立医大

京都府立医科大学の木下茂教授らの研究グループは、外傷などで角膜内皮が傷つき視力が低下する「水疱性角膜症」の患者の目に、シャーレで培養した他人の角膜内皮細胞を注射器で注入して移植する世界初の臨床研究を始めたとのこと。従来の角膜移植に比べ手術時間も短く、新たな治療法として期待されている。 角膜内皮細胞は角膜の裏側にあり、角膜を透明に保つ働きをしている。水疱性角膜症は、眼科手術や外傷などで角膜内皮細胞が大幅に減少し、角膜が濁って視力が低下する。国内患者は約1万人。角膜内皮細胞は体内で再生されないため、角膜移植にたよらざるおえない状況。臨床研究では、米国から輸入した角膜内皮細胞を培養。昨年12月から今年2月に、男女3人の患者の角膜の裏側に移植したが、患者の視力は回復しているという。手術前は0・05~0・06だった視力が、0・1~0・9まで回復。今後2年間で約30人に移植し効果を確認する予定。角膜移植では約1時間かかる手術が、約5分で済む。

(2014.03.13.)



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