ドクターズガイド

社交不安障害をご存知ですか?

初対面の人に会ったり、人前で話したりするときは、誰でも多かれ少なかれ緊張を感じます。胸がドキドキとすることもあります。しかし、緊張やドキドキを通り越して、不安や恐怖を感じる、気分が悪くなる、息苦しさを感じるというような場合は注意が必要です。「社交不安障害(Social Anxiety Disorder=SAD)」の可能性があるからです。

社交不安障害(SAD)は「人前で失敗して恥をかいたらどうしよう」という不安や恐怖が大きくなり過ぎ、冷や汗やふるえ、動悸、赤面、大量の発汗など、さまざまな症状が現れる精神障害です。

●いくつかの典型的な例を見てみましょう。

□結婚式の受付などで字を書こうとすると手がふるえる

□人前でのスピーチや会議での発言ができない

□会食やパーティーには出席したくない

□趣味のサークル、PTA、地域のグループなどの活動がおっくう

□人が見ている前で電話がかけられない

□人と目を合わせるのが苦手

□人に紹介されるのが苦手

●神経伝達物質が関係する病気

かつて、社交不安障害(SAD)のような症状が現れるのは、極端な恥ずかしがり屋や内気など、性格の問題とされていました。しかし現在では、神経伝達物質が関わる精神的な障害ととらえられています。
最近の研究により、社交不安障害(SAD)の患者が人前で不安や恐怖を感じると、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることが分かっています。その結果、中枢神経系がうまく機能しなくなり、さまざまな症状が引き起こされると考えられています。

●性格の問題ではない

最近の外国の調査によると、発症率は10~15%と言われています。10代半ばから20代前半での発症が目立ち、男性より女性に多いそうです。もっとも、外国でも病気という認識が低く、患者の3分の2は病院にかかっていないといわれています。日本国内に限定すると病気の認知度はさらに低くなり、多くは性格の問題として片づけられていると推定されます。

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