ドクターズガイド

寝ちがえ (1)
ある朝起きたら、首が「回せない」

たいていの人が、一度は「寝ちがえ」を経験しています。朝起きると同時に、首に強烈な痛みをかかえる生活が始まるのは気が重くなるものです。

寒暖や天候の差が大きくなるとき、筋肉や関節に痛みが出る症状が出やすくなる傾向がありますが、首の筋肉の異常である「寝ちがえ」も同様です。今回は、いったん起きてしまうと思い出す、非常につらい「寝ちがえ」について、知っておきましょう。

■寝ちがえの状態とその症状

医学的には「突発頚項痛」「頚椎捻挫」などと表現され、睡眠中に起きた首の筋肉の炎症、腱へのダメージによって痛みが出る症状を指します。

目覚めた時点から、首から肩、背中にかけて筋肉痛に似た痛みを感じ、特に首は顔を回すにも不自由します。重症になると体をどう動かしてもなんらかの痛みを感じ、頭痛を起こすこともあります。命にかからわずとも、日常への支障は甚大で、体を使う職業の場合、休まざるを得ないこともあります。

■原因

通常の寝ちがえの原因は、ひとことで言えば「動かない状態で眠り続ける」ことです。首まわりの筋肉は、常に動いてバランスをとりつつ、無理のないように調整しています。これは寝ている間も同様で、痛みや違和感が生じれば、無意識に動かして楽な姿勢にしているのです。寝ている間に自由に動けない状態が続くと、圧力やダメージがかかり続け、寝ちがえの症状を起こします。

-不自然な態勢のまま長時間眠ってしまう-

疲労や睡眠不足、泥酔状態で眠ってしまうと、本来なら感じる違和感に気づかないまま、不自然な体勢で長時間寝続けてしまうことがあります。

-自由に寝がえりをうてない-

眠る場所の状態によって自由な寝がえりがうてないというパターンです。寝床がせまい、着ているものがきついといった、体の動きが制限されるものはなんでも原因になり得ます。あまり話題にはなりませんが、下記のようなことも原因となります。

家族が二人以上でひとつの布団を使う

一人が掛け布団を押さえるかたちで寝ているとき、もう一人が寝がえりする際に動きを妨げられます。

長い髪を延ばしたまま寝る

体験しなければ想像しづらいことですが、女性が長い髪をたらした状態のまま寝ている場合、髪が背中に敷かれたままの状態で寝がえりをうつと、不自然にひっぱられて痛みが出るほどひどくねじってしまうことがあります。

-慢性的な原因や習慣-

上記の原因のほかにも、普段から別の原因で肩こりが続いていたり、リウマチがきっかけとなることもあります。また、横向きに寝る場合、枕の高さが合わない(たいていの場合、高すぎる)ことも原因になります。

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