ドクターズガイド

澤村正之 医師 (さわむらまさゆき)

澤村正之 (さわむらまさゆき) 医師

新宿さくらクリニック(東京都)
院長 泌尿器科

専門

クラミジア感染症、淋菌感染症、難治性尿路感染症、尖圭コンジローマ免疫賦活療法、性器ヘルペス再発抑制療法

医師の紹介

クラミジア、淋菌、尖圭コンジローマ、性器ヘルペスの治療実績では日本一の症例数を誇る。また性感染症を「性病」としてではなく、尿路性器の感染症として科学的にとらえて治療しているのが特徴。とくに男性尿道炎の細菌学的確率に基づいた診療、性器ヘルペス再発抑制療法、尖圭コンジローマの免疫賦活療法の分野で医学会をリードしている。さらに性感染症についての知識を広めて一般医の医療技術向上を目的として首都圏STI懇談会や市民公開講演会を主催するなど医師向け、一般向けへの情報発信にも積極的で、北里大学医学部泌尿器科非常勤講師もつとめている。

診療内容

学生時代に自身が尿管結石をわずらったことがきっかけで、泌尿器科医への道を選んだという澤村医師。その後、膀胱がんの免疫化学療法や尿管結石の治療を研究したり、慢性腎不全および腎臓移植の分野にもかかわってきた。そんな澤村医師が新大久保後にクリニックを開院したのが2003年のこと。
「当時は新大久保地区にたくさんの性病科がありましたが、泌尿器科専門医はほとんどいない状況でした。そこで私は専門医として、性感染症を性病ではなく尿路性器の感染症として科学的に診療することを心がけました」(澤村医師)
以来、同クリニックには多くの患者が訪れるようになった。ほのぼのとした澤村医師の人当たりの良さと、診療の実績があいまって、現在では当地になくてはならない存在になっている。それは治療方針ひとつを見てもよくわかる。
「痛かったり恥ずかしかったりする検査は必要最小限にして、痛くない方法を先におこなうようにしています。ようは必要な情報が得られればよいわけですから。たとえば尿道炎の場合でも、綿棒を尿道に突っ込むようなことはしません。出始めのおしっこを取ってもらうだけです。最新のもっとも感度のよい検査機器を使い、ばい菌を検出しているため、それが可能なのです」(澤村医師)
澤村医師によれば、性感染症の治療技術は近年飛躍的に進歩したため、ほとんどの性感染症はコントロールできる時代になったという。
「しかし国際的に見ると、日本はこの分野で遅れていると言えるでしょう。なぜならば日本では性感染症を性病としてとらえ、マイナスイメージが根強いからです。そのため感染しているのに隠そうとして、きちんと治療を受けない人が多いのです」(澤村医師)
ほとんどの性感染症は命に関わる病気ではないが、治療のタイミングを逃してしまうと、一生後悔することもあるという。
「たとえばクラミジアや淋菌を放置すると流産や不妊症、あるいは月経困難症や骨盤内膿瘍、子宮外妊娠、さらには母子感染などの原因となることがあります。治療のタイミングを逸すると、その後治療をしても生涯にわたって影響が残ることもありますから、特に女性の場合は本当に注意したい病気なのです」(澤村医師)
昔からあり予防法もあるのに性感染症は、なぜ減らないのだろうか。
「それにはいくつかの理由があります。間違った情報の氾濫、パートナーの治療をしない、症状がなくなると治療をやめる、コンドーム利用率の低下などです。インターネットなどで得たあやふやな情報をうのみして自分で治そうとしたり、せっかく治療したのにパートナーに打ち明けられずにまた感染してしまったり、最後まで治療を続けなかったり。コンドームの使用も含め、恥ずかしい、パートナーに言えないといった心の問題が邪魔をしているのです」(澤村医師)
性感染症を放置しておくことは、自分自身のことだけではなく、パートナーや子孫にも影響を与えるため、感染がわかったり、疑わしかったりした場合は、ぜひ専門医のいる病院の門を叩いてほしいと、澤村医師は訴える。
そして第一線で活動する中で得たことを広める努力も惜しまない。電子カルテに蓄積した臨床データを解析し「細菌学的根拠に基づいた尿道炎の分類」「性器ヘルペス再発抑制療法の患者マネジメント」「日本人のライフスタイルにあった尖圭コンジローマ免疫賦活療法の運用」など、次々に学会で発表をして高い評価を受けている。
「せっかくいい治療法があるのに日本ではなかなか普及していないとか、間違った患者マネジメントで期待したほどの効果が出ないというケースをよく見聞きします。そのため、医師向けの講演会を日本各地でおこない、当院のノウハウとともに治療哲学の啓発普及に努力しています」(澤村医師)
単に病気を治療するのではなく、人間関係や精神的ダメージも含めて、できるだけ患者が病気にかかる前の状態にすることを目標に掲げて日々診療をしているという澤村医師。そこにはきちんとした治療を受け、孫子の代まで安心して暮らすことができるようにという思いが見える。

診療を受けるには

診療は、受付順となり、処置・手術は予約制。ただし、小さな子供や老人、重症の患者を優先することがある。紹介状はなくてもよいが、使っている薬の名前など、できるだけ詳細な資料があると診断上大いに役立つ。
初診時の待ち時間は、平日でおよそ30分未満、患者が集中する休み明けや土曜日は1時間以上待つ場合もある。そのため診療開始前から受付を開始しており、急ぎの方はあらかじめ電話で要確認後、来院。

累積症例数または患者数

クリニック開設以来の累積患者数40,833名、新規患者数年間約3,000名、うち泌尿器科・性感染症関連約2,000名 (症例数とともに他施設で治らなかった難治性症例が多数)

年間症例数

クラミジア感染症383名(男性324名、女性59名)、淋菌感染症410名(男性347名、女性63名)、非淋菌非クラミジア感染症899名(男性790名、女性109名)、性器ヘルペス179名(男性144名、女性35名)、尖圭コンジローマ252名(男性211名、女性41名)

医師のプロフィール

経歴
1982年3月 北里大学医学部 卒業
1993年11月 新宿さくらクリニック開業
所属学会・認定・資格

日本泌尿器科学会泌尿器科専門医・指導医、日本性感染症学会認定医・代議員、関東尿路性器感染症懇談会世話人

主な著書(編集・共著含む)

『ホントのSTD Dr.澤村のショッキング・レポ-ト』(2003年 講談社)amazonでみる⇒
『腎臓病症候群 下巻 クラミジア感染症』(2012年 日本臨床)
『STIのおはなし』(2008年Sysmex社)日本語版とともに英語版,中国語版は世界各国で配布
『性器ヘルペス再発抑制療法ダイアリー』(2012年 GSK社)
『見られたくないイボはありませんか?』(持田製薬)  他

予防に心がけたいこと

性感染症の病原菌は感染力が弱いことがほとんどなので、通常の日常生活をしていれば通院中でも性行為をしなければ他人うつしてしまうことは滅多にない。逆の立場で相手が性感染症になっているときに相手からしてほしくないような行為を避けていればうつるものではない。むしろ性感染症は病気自体によるダメージよりも、精神的、人間関係に於けるダメージが強く出てしまう。しっかり治せば心配いらないので、心配なことがあったら一人で悩んでいないで早く専門医に相談することが最良の予防。

費用のめやす

非淋菌性尿道炎(クラミジア感染症を含む):受診回数平均3回 総医療費約 6,500円(健康保険3割負担)
淋菌性尿道炎:受診回数平均2回 総医療費約 4,550円(健康保険3割負担)
尖圭コンジローマ(初診):810円~処置、処方の有無によって変動
尖圭コンジローマ(再診):370円~処置の有無によって変動
尖圭コンジローマ(免疫賦活療法):受診回数平均7回 総医療費約 12,000円(健康保険3割負担)
性器ヘルペス:受診回数平均2回 総医療費約 3,000円(健康保険3割負担)
性器ヘルペス再発抑制療法:1ヶ月分の医療費約 5,000円(健康保険3割負担)
セカンドオピニオン:15分まで5,000円

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