ドクターズガイド

望月 隆 医師 (もちづきたかし)

望月 隆 (もちづきたかし) 医師

金沢医科大学病院(石川県)
皮膚科
科長 皮膚科学講座 教授

専門

皮膚真菌症

医師の紹介

望月隆医師は皮膚真菌症のエキスパートとして、診断・治療及び臨床的研究に従事している。これまでに、日本医真菌学会奨励賞や優秀論文賞などを受賞。皮膚科学講座は、皮膚真菌症について専門的に研究しており、足白癬・爪白癬・近年急速に増加している格闘技競技者の真菌症に対して、診断法から治療法、皮膚科医への医真菌学教育法の開発まで幅広い分野で活動している。

診療内容

表在性皮膚真菌症について:皮疹が広範囲に渡る体部白癬、角質増殖型手足白癬には内服薬を投与する。健常な爪に生え変わることを目的とする爪白癬の治療にも内服療法を行うが、軽度の爪白癬は外用療法のみでも治癒することがある。頭部白癬の治療にも抗真菌剤を内服投与する。高齢者でも十分外用ができる患者に用いることがあり、血液検査により安全性を確かめつつ使用する。頭部白癬では真菌培養で治療効果のモニタリングを行い、菌が陰性になるまで治療を行う。
皮膚粘膜カンジダ症:ほとんどが抗真菌剤の外用で治癒するが、爪カンジダ症や慢性皮膚粘膜カンジダ症、深在性皮膚カンジダ症に対しては抗真菌剤を全身投与する。難治性の口腔内や口角のカンジダ症、あるいは外陰カンジダ症では、最適な経口抗真菌薬を使用する。
癜風:抗真菌剤を外用するが、皮疹が広範囲に及ぶ場合は抗真菌剤を内服投与する。自覚症状はわずかだが、色素沈着や色素脱出が残ることもあり、早期の診断が必要になる。
深在性皮膚真菌症について:スポロトリコーシスではヨウ化カリウム内服、もしヨウ化カリウム内服が難しい場合は経口抗真菌薬を用いて治療する。いずれも実施可能な局所温熱療法を提示する。
黒色真菌症:可能な限り外科的切除を行う。切除が難しい場合は経口抗真菌薬の内服に局所温熱療法を併用する。
診療支援について:一般的な外来診療に加えて皮膚真菌症の診断、治療のセカンドオピニオン、他大学、他院からのコンサルテーションや分離真菌同定の依頼に対応している。さらに診断法、臨床検査試薬や新薬の開発試験・臨床研究を行っている。また集団発生が生じた際は、希望に応じて院外検診を行うことがある。

診療を受けるには

望月医師の診察は、水曜・金曜の午前。紹介状持参が望ましい。初診の待ち時間は通常1時間程度(患者数により異なる)。紹介状がない場合の待ち時間は1時間半程度。

累積症例数または患者数

9万人(外来患者数)

年間症例数

3,000人/年(外来患者数)

医師のプロフィール

経歴
1981年3月 弘前大学医学部 卒業
1986年3月 滋賀医科大学大学院医学系研究科卒業 博士号取得
1986年4月 滋賀医科大学皮膚科助手
1991年3月 テキサス大学オースチン校 文部省在外研究員
1992年4月 カリフォルニア大学リバーサイド校客員准教授
1993年4月 滋賀医科大学皮膚科助手復職
1997年4月 金沢医科大学皮膚科助教授
2005年2月 金沢医科大学医学部皮膚科教授、金沢医科大学病院皮膚科科長
所属学会・認定・資格

日本皮膚科学会認定専門医、 日本医真菌学会専門医、 ICD制度協議会認定医
日本皮膚科学会、日本医真菌学会、国際医・動物真菌学会(International Society for Human and Animal Mycology)、 日本菌学会、日本研究皮膚科学会、日本乾癬学会会員

予防に心がけたいこと

表在性皮膚真菌症の予防 白癬:同居する家族、寮生、コンパニオンアニマルなどの白癬を治療し、菌の散布を抑えることが最も大切である。糖尿病は爪白癬の危険因子として知られている。喫煙を避ける。格闘技競技者集団では指導者との連携、コンパニオンアニマルでは獣医師との連携が必要である。
癜風:汗をかきやすい背中、胸などの脂漏部位を清潔に保つ。再発予防も大切。
皮膚粘膜カンジダ症:肥満、環境、高温、多湿、多汗、不適切なスキンケアなど原因となる要因を改善する。糖尿病のコントロールも必要。
深在性皮膚真菌症の予防 手袋等を着用し、農作業などによる外傷を避ける。治りにくい傷があれば病院に行き、早期診断に努める。

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金沢医科大学 皮膚科学講座: