ドクターズガイド

ドクター・プロフィール

山田昌和 医師 (やまだまさかず)

山田昌和 (やまだまさかず) 医師

杏林大学医学部付属病院(東京都)
アイセンター(眼科)
教授

専門

角膜疾患、ドライアイ、斜視弱視
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医師の紹介

山田昌和医師は杏林大学医学部付属病院アイセンターで角膜外来を担当し、ドライアイなど各種の前眼部疾患治療の名医として知られている。全層角膜移植や角膜内皮移植などの角膜移植手術を手がけるとともに、結膜弛緩症や上輪部角結膜炎、翼状片など多様な結膜手術、眼瞼手術を実施。斜視・弱視の患者も多数診察しており、特に成人の斜視手術を数多く施行している。同院は高い専門性を要する眼疾患の診断・治療を行っており、日本眼科学会専門医制度眼科研修プログラム施行施設となっている。

診療を受けるには

山田医師の診察:火曜の午後(再診・角膜外来)、金曜の午前・午後(午前初診・地域医療連携室予約、午後再診)。紹介状が必要(紹介状があれば指名は可能)。

診療内容

同院は、アイセンターとして各種専門外来を揃えており、幅広い眼疾患に専門的医療を提供できる体制を整えている。特に網膜硝子体疾患や黄斑変性の治療では国内でトップクラスの治療実績を有している。西東京の中核医療施設であるだけでなく、広い地域からの紹介患者が受診する施設になっている。山田医師が担当する角膜外来では、角膜移植前後の患者のほか、ドライアイを含めて、ほぼすべての角膜疾患に対応できる体制を整えている。同院では以前から杏林アイバンクから提供された角膜を用いて角膜移植を実施してきたが、2013年11月よりアメリカのアイバンクからの輸入角膜も使用できるようになった。アメリカのアイバンクからの輸入角膜を使用し、予定手術で行う体制を整えている。輸入角膜を使用することで、手術までの待機期間が短縮し、予定手術も可能となっている。なお、輸入角膜を使用する場合でも、費用負担は健康保険の範囲内で自費負担分はない。待機期間は1~2ヵ月。また、感染性角膜炎や角膜変性、角膜ジストロフィ、ドライアイなど様々な角膜疾患の診断と治療に力を入れており、角膜移植だけでなく、疾患や病態により薬物治療、手術治療、治療用コンタクトレンズなど多様な治療法を使い分けて治療を行う。
山田医師は、斜視や弱視の患者も担当。同科では、視能訓練士が斜視や弱視の専門的な検査を行い、その検査結果をもとに治療方針を決定する。小児の目の病気は長期間にわたって経過をみることが大切であり、今後の見通しや治療法の選択を行ううえでは、経験のある医師が診察することがとても重要である。
成人の斜視患者が多いことも同科の特徴のひとつである。成人の斜視患者は、眼精疲労や複視がひどかったり、長い間容貌に悩んでいたりするが、病態に応じて様々な斜視の手術方法を採ることが可能。癒着性斜視に対する羊膜移植や固定内斜視に対する筋移動術など新しい手術方法も開発されている。難治性の斜視で手術は難しいと言われた場合にも、何らかの方法をとれる場合があるため、山田医師の診察日に相談することが勧められる。

累積症例数または患者数

これまでに行った角膜移植手術は総計で800例程度、斜視手術は1,000例以上を手がけている。

年間症例数

年間の総手術数は200例程度。このうち、角膜移植は40例、翼状片や結膜弛緩症などの結膜・前眼部手術は80例。斜視手術は80例程度。

医師のプロフィール

経歴
1986年3月 慶應義塾大学医学部 卒業
1986年4月 慶應義塾大学医学部眼科学教室入局
1993年7月 Duke大学アイセンター研究員
1995年8月 慶應義塾大学医学部眼科 助手
1997年4月 慶應義塾大学医学部眼科 専任講師
2003年7月 東京医療センター感覚器センター 視覚研究部部長
2013年4月 杏林大学医学部眼科 教授
所属学会・認定・資格

日本眼科学会 専門医・指導医、日本眼科医会理事、日本角膜学会評議員、日本眼感染症学会評議員、日本弱視斜視学会、日本コンタクトレンズ学会など

予防に心がけたいこと

ドライアイは眼を酷使することが多い現代人の疾患である。涙液は眼球の表面を潤して保護する役割を持っており、瞬きをして眼を開けると眼球表面は涙液の薄い膜(涙液膜)で覆われる。この涙液膜は通常5秒以上安定して保持されるが、ドライアイでは涙液膜の安定性が損なわれており、涙液膜で保護されずに露出する部分が生じてしまう。涙液膜の安定性が低下する要因は様々だが1) 涙液量が少ない場合、2) 涙液の質が悪い場合、3) 涙液の蒸発が多い場合、4) 眼表面の水濡れ性が悪い場合、に大別される。ドライアイと一口に言っても様々なタイプがあり、涙液が少なくない場合もあるので、ドライアイのタイプを見極めて、タイプに応じた治療を受けることが重要となる。ドライアイそのものを根本から治すことはできないが、ドライアイによる眼不快感や異物感を治療でコントロールすることは十分可能。このためには、まずは眼科専門医の診察を受けることが重要になる。ドライアイの症状は環境要因によって大きく左右されることがわかっている。特に湿度と防風は重要であり、オフィスや自宅などでは、加湿器の使用やエアコンの風よけを設置することで症状が改善することがある。PCやスマートフォンなどディスプレイを見ているときには瞬きの回数が減少し、眼表面の乾燥を助長するのでので、ときどき意識的に瞬きをすること、点眼液で眼を潤すことが推奨される。コンタクトレンズもドライアイの大きな原因の1つになる。PC作業が多い職業では、仕事中は眼鏡にすると症状が改善される。また、レンズの種類によって乾燥感が軽減するものもあるので、自分に合ったコンタクトレンズを選択してもらうことも大切である(山田医師)。

費用のめやす

角膜移植手術はアメリカのアイバンクからの輸入角膜を使用した場合でも、費用負担は健康保険の範囲内で自費負担分はない。角膜移植手術の費用は入院・薬剤費などを含めて25万円程度。
斜視手術はすべて健康保険の範囲内で施行できる。検査・薬剤費などを含めて5~6万円程度。