ドクターズガイド

山本昌彦 医師 (やまもとまさひこ)

山本昌彦 (やまもとまさひこ) 医師

東京女子医科大学附属八千代医療センター(千葉県)
耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科
東邦大学 名誉教授

専門

耳鼻咽喉科一般、神経耳科(めまい、平衝障害)

医師の紹介

山本昌彦医師は日本めまい平衡学会の重鎮であり、2011年の学会会長を務める等、長年に渡って日本のめまい診療を牽引してきた。診療の礎を築いてきた東邦大学医療センター佐倉病院の耳鼻咽喉科は、めまい診療に関する日本有数の拠点となった。その実績は全国的にも高く評価されており、全国からめまいに苦しむ患者が多数来院している。「東邦大佐倉病院方式の良性発作性頭位めまい症の運動療法」を考案するなど、患者本位の医療を行っていた。2009年からは、難聴・めまい回復センターを開設。

診療内容

山本昌彦医師が長年牽引してきた東邦大学医療センター佐倉病院耳鼻咽喉科は、日本における「めまい」診療の重要拠点として知られている。充実した診療設備と実績は全国的にも高く評価されており、診断と治療を目的に全国から多くの患者が訪れる。
1991年の解説当初から特に「めまい」の診療に力を入れてきたが、2009年からはさらに、関わりの深い難聴の診療も加えて専門的に行う目的で、『難聴・めまい回復センター』を開設し、平衡障害ならびに高度難聴の診療を行っている。(難聴については人工内耳植え込み術も行っている)その専門性の高さは卓越しており、日本めまい平衡医学界のアクティブメンバーのうち3人が、診療にあたっていたこともある。アクティブメンバーは、めまい治療の、スペシャリスト中のスペシャリスト。
めまいの症状で知られる「メニエール病」は、実際はそれほど多い病気ではないという。
「メニエール病かもしれないと紹介されて来院された患者さんのうち、本当にメニエール病だった方はわずか1~1.5%しかいません」と山本医師。過去に、内科など他の診療科を受診したものの、治らなかったという患者の多くは誤診なのだという。
「めまいの診断にはトレーニングが必要です。耳鼻科医ならそうしたトレーニングをきちんと積んでいますから、めまいの症状がある方は、まずは耳鼻科を受診されるべきでしょう」(山本医師)
めまいを訴える患者に対しては、電気眼振計、前庭誘発筋電位(VEMP) 検査、重心動揺検査などで症状を分析し、頭蓋内病変の可能性が考えられる場合には頭部MRI 検査を行う。また3 テスラのMRI によって内リンパ水腫や突発性難聴に伴うめまいなどを対象に、その病態と有効な治療を検討する目的で、MRI 画像による内耳の分析を実施し、内耳性めまいの中で最も多い良性発作性頭位めまい症に対しては、同科で独自に考案した自宅で行える運動療法「東邦大佐倉病院方式の良性発作性頭位めまい症の運動療法」を指導することで、通院回数を減らしながら大きな治療効果があげている。ただ、めまいはストレスがそもそもの原因になっている場合が多いため、そうした純然たる耳鼻科的な医療を超えている感があるという。
「治療には薬も使いますが、根本を解決しないと本当によくはなりません。カウンセリングを30分から1時間ぐらい行って、たとえば職場の人間関係が原因だと突き止めたら、了承の上、実際に会社の方に来ていただき、配置換えをお願いすることもあります」

めまいについて 詳しくは【⇒ドクターズインタビューを読む⇒】

診療を受けるには

東京女子医科大学八千代医療センター:外来担当は木曜の午前のみ。紹介状必須。
三郷中央病院(埼玉県三郷市):月曜の午前・午後。
日吉台病院(千葉県富里市):火曜の午前と水曜の午後。

医師のプロフィール

経歴
1973年3月 東邦大学医学部卒業
1990年1月 東邦大学医学部講師
1991年7月 東邦大学医学部助教授
2002年11月 東邦大学医学部佐倉病院耳鼻咽喉科学教授
2012年4月 東邦大学名誉教授 
2012年4月 東邦大学医療センター佐倉病院非常勤担当
2012年4月 東京女子医科大学八千代医療センター非常勤担当
所属学会・認定・資格

日本耳鼻咽喉科学会(代議員)、日本耳鼻咽喉科学会千葉県地方部(会長)、日本めまい平衡医学会(評議員)、日本めまい平衡医学会(専門会員)、「姿勢と歩行」研究会(世話人)、千葉めまい平衡障害研究会(世話人)

予防に心がけたいこと

めまいは生活習慣と関係することが多いので、ストレスの回避、疲労蓄積の回避、運動の推奨などが重要です。