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上村順子 医師 (うえむらじゅんこ)

上村順子 (うえむらじゅんこ) 医師

医療法人青峰会くじらホスピタル(東京都)
理事 精神科・心療内科
精神科医

専門

女性の嗜癖問題(摂食障害、アルコール等)、性虐待、児童虐待(虐待する母も含む)、PTSD

医師の紹介

上村順子医師は、摂食障害やアルコール依存症などの女性の嗜癖問題、性虐待、児童虐待、PTSDなどが専門。思春期や子育て中の女性たちの心の問題について親身になって取り組んでいる。摂食障害は家族間の問題が原因となっている場合が多い。家族のカウンセリングやケアをしていく方法が有効であり、両親や家族の一人ひとりが問題と向き合うことで家族関係が改善され、結果的に治療効果にもつながるという。くじらホスピタルは、リゾートホテルのような心地よい療養空間で、女性が安心して利用できると評判が高い。

診療内容

東京都江東区に2006年にオープンしたくじらホスピタルは、摂食障害、うつ病、PTSDを中心にメンタルヘルスに関連する病気を幅広く取り扱っている心療内科・精神科の一般病院。従来の精神病院では対応がむずかしいとされていた領域の患者を受け入れ、患者の自主性を尊重しながら、入院中心の治療を行っている。
院内に一歩入ると、大きな窓がある開放的なラウンジやゆったりとしたサロン、建物の中央にはパティオがあり、そこはまるでリゾートホテルのようなお洒落な空間。
入院治療は、栄養あるおいしい食事と十分な睡眠で生活リズムを整え、家族から距離を置いたストレスの少ない環境で患者の症状を落ち着かせることを目的とする。それにより「治りたい」という意欲が保て、投薬や各種療法の治療効果も高まるという。
治療は、特に家族関係を原因としたこころの問題、思春期の問題行動、PTSDやDV、虐待など、それらを専門分野とする臨床経験の豊富な精神科医が担当する。
入院が決まったら、患者と家族の意思を尊重し、医師が一人ひとりの状態に合わせた治療方針を決める。入院治療では、症状の変化や感情の波が細かく把握できるため、入院患者の状態に合わせて投薬の調整をしながら、症状の安定を図る。症状が落ち着いた患者には、個別またはグループによる作業療法や音楽療法などの各種療法で人間性や個性、自信の回復を促す。グループ療法で人と関わることによって、生活感覚を取り戻し社会復帰の練習ができることもメリットの一つ。栄養指導や家族のカウンセリングにも力を入れている。
病院に訪れる患者は、10代から70代までと幅広い。威圧感を与えるため白衣を着用しないなど上村順子医師をはじめとした女性医師がいることや心地よい療養空間で、初めてでも安心して治療に専念できるという。

診療を受けるには

完全予約制。診察希望の方は事前に電話で要予約。担当医制のため、ご希望の時間にそえない場合がある。
他の医療機関かかっている場合は、主治医の紹介状を持参すると、受診・入院相談がスムーズになる。

累積症例数または患者数

718名

年間症例数

外来294名 入院209名

医師のプロフィール

経歴
1989年 山口大学医学部 卒業
1996年 さいとうクリニック勤務、さいとうクリニック院長
1999年 めだかメンタルクリニック開設
2006年 医療法人青流会 くじらホスピタル(非常勤)
2008年 医療法人青流会 くじらホスピタル勤務
2008年4月 医療法人青流会 理事長就任
2011年6月 医療法人青峰会 理事
2008年 くじらホスピタル勤務
所属学会・認定・資格

日本精神分析学会、日本精神神経学会、日本嗜癖行動学会

主な著書(編集・共著含む)




『なぜ子どもを殴るのか?虐待する親の治療(CCAPブックス)』 (虐待防止センター)