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花粉症

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―― 点鼻薬以外にも鼻づまりを治す方法はありますか?

鼻づまりは呼吸がしづらいだけでなく、睡眠障害や慢性的な疲労、集中力の低下、喘息など、様々な弊害をもたらします。花粉症の時期だけに限らず通年性の場合は、鼻洗浄を基本とし、症状が出たら数日間点鼻薬を使用する方法が有効です。

花粉症

鼻洗浄器は薬局やドラッグストア、または通信販売でも購入でき、生理食塩水(37℃程度のぬるま湯200mlに対して小さじ1/2)は体液と同じ浸透圧にすることでツーンとする痛みはありません。洗浄水は市販でも販売されています。毎日、続けることで、個人差はありますが数日~数週間でかなり改善し、花粉のシーズンも内服薬を飲まずに過ごせたという報告もあります。

―― 花粉症対策の一つとして、最近ヨガが注目されていると聞きました。どんな効果があるのでしょうか?

ヨガには、自律神経のバランスを整える効果があります。

自律神経とは、呼吸器・消化器・循環器など体の機能をコントロールしている神経で、興奮や緊張している状態で優位になる交感神経と、安静時やリラックスしている状態で優位になる副交感神経があります。この2つがバランスよく働くことで、心身ともに安定した状態を保つのですが、花粉症の症状である鼻づまりは、副交感神経が優位になることで起こります。ヨガのポーズをとりながら意識的に深い呼吸をすることで自律神経のバランスを整え、鼻づまりの解消にもつながります。

ただし、鼻がつまったからヨガをする、鼻づまりが治ったらヨガをやめるのではなく、継続的にヨガに取り組むことが大切です。

―― 石井先生は、ヨガの公認インストラクターでもありますが、どんな活動を行っているのですか?

自分の病院での院内ヨガや、うつ病やストレス疾患の専門の病院でヨガクラスを定期的に開催しています。

医師としての専門的な知識を加え、ヨガのポーズと呼吸に着目し、耳鳴りやめまいの軽減法として、呼吸が有用であることを発見し、低音性耳鳴りに効果的な呼吸法を開発しました。

―― 石井先生が開催されている、ヨガクラスには誰でも参加できるのですか?

現在は、院内ヨガは病院内のスタッフたちや看護学生が参加可能です。うつ病の病院で行うヨガは全員が入院患者さんです。日本で最大手のヨガスタジオである「スタジオヨギー」で行うヨガのワークショップは、オープンクラスで、基本的にはどなたでも参加可能です。

(2017.03.02)

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【石井正則医師プロフィール】

JCHO東京新宿メディカルセンター 耳鼻咽喉科診療部長

1980年東京慈恵会医科大学卒業。1984年米国ヒューストン・ベイラー医科大学 耳鼻咽喉科へ留学。神経耳科の専門医であり、ヨガの公認インストラクターでもある。また、耳鼻咽喉科心身医学研究会の発起人メンバーであり、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の宇宙医学審査会委員でもある。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などでも活躍している。人気ドクターである。

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