ドクターズガイド

からだ相談Q&A

Q.

性別:男性、年齢:23歳
いつから頭痛がはじまったか:お正月

僕は小食で一人暮らしのせいもありめんどくさいと食事をしません。今年久しぶりに帰省し実家でお正月を迎え、料理がたくさん出て美味しくてつい食べ過ぎてしまいました。食後になると頭痛に襲われました。食べ過ぎと頭痛は関係があるのでしょうか?

A.

あなたの今回の頭痛は、動作で悪化する拍動性頭痛に悪心を伴いましたでしょうか?もし、元々片頭痛であったとすると、片頭痛の脳反応は鋭敏で興奮しやすいことが報告されています。片頭痛の患者さんの約76%には、何らかの誘発因子があることが分かっています。1.精神的因子(ストレスからの解放など)、2.環境的因子(地域の違いによる天候の変化)、3.内因的因子(起床睡眠リズムの変化など)、4.食事性因子(長時間食事をしない・食事を抜かす習慣など)、5.薬物による因子があります。今回の「食べ過ぎによる頭痛」で考えますと、①長時間食事をしない・食事を抜かす習慣がある人における食べ過ぎ、食べ過ぎが胃腸へストレスとなった、②;お正月の帰省ラッシュでの乗り物、③お正月の食べ物(うまみ成分・アルコールなど)などの影響で、今回の食べ過ぎによる頭痛になったのだと考えます。また、年末には、忘年会でアルコール飲酒が続き、二日酔い(血管拡張による片頭痛の増悪)と内臓(胃腸肝臓機能)低下したのではないでしょうか? 片頭痛のメカニズムである脳血管の収縮拡張の関与するセロトニンは、95%が腸(消化管)から作られること、セロトニンの原料となるトリプトファン摂取も少なくなっていたのではないでしょうか? そこに食べ過ぎで、より胃腸機能が低下して、セロトニン機能も低下したかもしれません。いわば、胃腸を介して脳にストレスを与えたのかもしれません。また、不規則食事や年末の体調で帰省している時に、待合やホームで人混みが不快であったり、新幹線や飛行機など乗り物に乗ること、外気(寒さ)と室内の寒暖差(暖房)による血管拡張もあったことも推察されます。一方、お正月に振る舞われる「おせち料理」には、うまみ成分であるグルタミン酸・イノシン酸含まれている昆布や魚・肉があります。グルタミン酸・イノシン酸には、脳を興奮させる作用があります。その他にも血管拡張作用のある揚げ物(亜硝酸塩を含む)も影響したのではないかと考えます。


(2017.01.19.)

回答:磯部千明医師(医師情報 ⇒)

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