ドクターズガイド

からだ相談Q&A

Q.

性別:男性、年齢:32歳
いつから頭痛がはじまったか:不明

先日、友達が泊まったとき歯ぎしりがすごいと指摘されました。そういえば朝起きた時、顎が痛かったり、頭痛が起こったりします。歯ぎしりと頭痛は関係あるのでしょうか?

A.

頭痛と歯ぎしり、特に片頭痛患者さんにおける歯ぎしり・くいしばりや顎関節症とは、片頭痛の慢性化の芽(後述)とされ注目されています。

一般に、片頭痛の患者さんは、脳の興奮性が高く、くいしばりや歯ぎしりが多いとされています。あなたの歯ぎしりは、かなり以前からありましたか?もしそうであるとすると、二次的に顎関節症関連症状や胸鎖乳突筋起始部から終点(乳突起)に関連痛として耳周囲の痛みが放散している可能性があります。通常は、後頸部(三叉神経頚神経複合体付近)に圧痛が多く認められますがいかがでしょうか?それとも、幼少時から乗り物酔い・人混みが不快で、光音臭い過敏があり、体動で繰り返す悪心と拍動性頭痛があったでしょうか?もし、そうであった場合には、もともと片頭痛であった可能性があります。あなたの主訴である朝起きた時の顎が痛いだけでなく頭痛が起こるということは、片頭痛関連症状としての噛み締めによる歯ぎしりととらえることもできます。

頭痛大学で有名な、間中先生は、片頭痛の慢性化の”芽”には、①内的要因;遺伝・性格行動特性・内分泌、②身体的要因(共存症);肥満・いびき(睡眠時無呼吸)・精神疾患・心理社会的ストレス・『顎関節症(噛み締め・歯ぎしりを含む)』、③外的因子;鎮痛薬乱用・カフェイン・頭部外傷とご報告されています。『頭痛外来』を受診し、広く頭痛(疼痛)性・睡眠障害性疾患として包括的に①②③の診療を受けることをお勧めいたします。もし、二次的に顎関節障害(およびその関連痛)が高度であることが分かれば、歯科口腔外科と協力した診療も加味していただけるものと考えます。


(2017.04.25.)

回答:磯部千明医師(医師情報 ⇒)

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