ドクターズガイド

鈴木秀和 医師 (すずきひでかず)

鈴木秀和 (すずきひでかず) 医師

慶應義塾大学病院(東京都)44病院のクチコミ
消化器内科
医学教育統轄センター 教授

専門

消化器疾患、特に、食道・胃・十二指腸・膵胆道疾患、ヘリコバクターピロリ感染症、胃食道逆流症、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群、慢性便秘、胃がん、食道がん、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)

医師の紹介

胃炎、胃・十二指腸潰瘍や胃がんは近年、ピロリ菌が有力な原因であることが明らかとなっている。鈴木秀和医師らは、2012年12月ピロリ菌感染から胃がん発症の「がん幹細胞」を介した直接関係を初めて解明、今後の胃がん発症の予防・治療の標的としての「がん幹細胞」の重要性を示し、全国的な除菌療法を含む胃がん検診の普及を推進している。さらに、鈴木医師は消化器内科外来を担当し、消化器癌などの器質的疾患だけでなく、機能性ディスペプシアなどの機能性疾患についても国際的な研究を展開しており、個々の患者さんの症状にあわせた治療を提案している。内視鏡で眼に視える胃や腸の病気の有無を見るだけでなく、病気をおこす原因についても診断し、適切な治療を行っている。

診療内容

「ピロリ菌は、胃の粘液に棲む細菌であり、胃や十二指腸の病気の主要な原因です」と鈴木医師は話す。
日本ヘリコバクター学会のガイドラインでは、ピロリ菌に感染している場合、合併疾患の有無にかかわらず除菌治療を受けることを強く推奨している。保険適用になっているのは 1)胃潰瘍・十二指腸潰瘍、2)胃MALTリンパ腫、3)特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、4)早期胃がん内視鏡治療後の胃、5)ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎で、ピロリ菌感染者のほとんどがカバーされる。
一次除菌では、胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬(PPI)あるいはカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)、2種類の抗菌薬のアモキシシリンとクラリスロマイシン、計3剤を1日2回7日間連続服用する。P-CABを使うと除菌率は約90%前後。外来診察で副作用などがないかを確認し、約3ヵ月後に尿素呼気試験による除菌判定を実施する。一次除菌で除菌できなかった場合、二次除菌として、抗菌薬のクラリスロマイシンをメトロニダゾールという薬に変更し、再度1週間服用。この場合の除菌率は約90%前後。一方、三次除菌療法の保険適用はないが、同科では臨床試験として除菌療法を行っている。「除菌をした場合も、除菌をしなかった場合も、ピロリ菌による胃炎が残っている限りは、そのリスクに応じて、胃がんの予防のために定期的な胃の検査が推奨されます」(鈴木医師)

診療を受けるには

鈴木医師の診察は、木曜の午後(消化器疾患外来)。初診要予約。医師の指名可能。紹介状持参が望ましい。

累積症例数または患者数

約7万人

年間症例数

3,000人

医師のプロフィール

経歴
1989年3月 慶應義塾大学医学部 卒業
1993 年3月 慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了 
1993年4月 カリフォルニア大学サンディエゴ校研究員
(Postdoctoral Research Fellow of American Heart Association)
1996年11月 慶應義塾大学医学部内科学(消化器)助手
2003年4月 東京歯科大学内科学講座非常勤講師
2003年4月 慶應義塾大学医学部内科学(消化器)学部内講師
2005年4月 北里研究所病院消化器科医長
2005年10月 慶應義塾大学医学部総合医科学研究センター、リサーチパーク研究代表者(兼任)
2006年8月 慶應義塾大学医学部内科学(消化器)専任講師
2011年4月 慶應義塾大学医学部内科学(消化器)准教授
2013年4月 慶應義塾大学病院消化器内科診療副部長
2015年11月 慶應義塾大学医学部医学教育統轄センター教授
2015年12月 慶應義塾大学大学院医学研究科委員
2016年4月 東京歯科大学内科学講座客員教授
所属学会・認定・資格

日本内科学会(認定内科医・総合内科専門医)、日本消化器病学会(消化器病専門医・指導医・財団評議員)、日本消化器内視鏡学会(消化器内視鏡専門医・指導医・評議員)、日本肝臓学会(肝臓専門医)、日本消化管学会(胃腸科専門医・指導医・代議員)、日本微小循環学会(理事長)、日本臨床中医薬学会(副理事長)、日本ヘリコバクター学会(ピロリ菌感染症認定医・理事)、日本潰瘍学会(理事)、日本神経消化器病学会(理事)、日本がん予防学会(理事)、日本医師会(認定産業医)、日本がん治療認定医機構(暫定教育医・がん治療認定医)、日本酸化ストレス学会(評議員)、日本自律神経学会(評議員)、日本がん予防学会(評議員)、日本胃癌学会(代議員)、日本プライマリ・ケア連合学会(プライマリ・ケア認定医・指導医)、日本臨床栄養学会(認定臨床栄養医)、日本癌学会、日本消化吸収学会、日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会、日本消化器免疫学会、日本アルコール薬物医学会、日本創傷治癒学会 他

主な著書(編集・共著含む)

『レジデント・コンパス 消化器病編 第3版』(2011年ライフサイエンス)amazonでみる⇒
“Helicobacter pylori” edited by Hidekazu Suzuki, Robin Warren, Barry Marshall, Springer, ISBN: 978-4-431-55704-3 (Print), 978-4-431-55705-0 (Online), Apr. 2016

予防に心がけたいこと

規則正しい食事時間、睡眠時間、適度な運動、適度な食事量が大切

費用のめやす

保険診療(三次除菌の場合は自費診療も含む)

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