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賀本敏行 医師 (かもととしゆき)

賀本敏行 (かもととしゆき) 医師

宮崎大学医学部附属病院(宮崎県)
泌尿器科
教授 科長

専門

前立腺がん、尿路上皮がん(膀胱、腎盂尿管がん)、腎がん、精巣がん、前立腺肥大症、内視鏡/腹腔鏡手術

医師の紹介

早くからレーザー治療の研究と実践に取り組むなど、前立腺肥大症の手術療法に積極的であるが、泌尿器腫瘍学の分野において特に注目度が高い賀本敏行医師。近年増えつつある前立腺がん、膀胱がんから、腎盂尿管がん、腎がんなど守備範囲は幅広い。さらに宮崎大学医学部附属病院泌尿器科では、ほぼ全てのがんの手術で腹腔鏡下手術が「標準術式」としておこなわれ、安定した実績を残しているという点にも注目したい。患者の生活の質と満足度を第一に考え「将来を見据えて最善の選択をする」賀本医師の判断は的確で、排尿に悩む患者からの信頼は厚い。現在は後進の指導にも熱心で「当たり前のことが当たり前にできる」医師を数多く育てることをモットーに若い優秀な医師の育成をしている。

診療内容

前立腺肥大症治療の第一選択肢は薬物療法とされており、薬が前立腺による尿道への圧迫をゆるめるように働くことにより排尿が楽になる。
「薬を投与してみても、効果が十分得られないこともあります。そんな場合には手術療法が考えられます。現在世界的に標準の術式とされているのが、経尿道的前立腺切除術(TURP)というものです」
この手術法は広くおこなわれており安全性も高いが、出血の問題や合併症を起こすケースもあり、これまでもより低侵襲な治療法が考案されてきたと賀本医師は語る。
同院では2009年から前立腺肥大症に対する最新のレーザー手術が開始されたが、本手術によって、より大きな肥大症や従来の手術が難しい患者に対しての選択肢を増やすことができた。
さらに関連施設の医師を指導し、エキスパートとして育てている点にも注目したい。それも大学病院の重要な仕事のひとつだと賀本医師は考える。
「前立腺肥大症の治療の基本は、患者さんの満足です。そのために、いかに安全に手術を施行するかということが大事なんです。レーザー治療の導入もそのひとつで、大学病院が取り組むべき臨床テーマを常に追求しながら、患者さんにとって最善でかつ、最先端の医療を実践することを目標としております」
これはもちろん前立腺肥大症に対してだけのものではなく、賀本医師が手がけるすべての診療の基本姿勢である。その豊富な知識と手技は前立腺がん、膀胱がん、腎盂尿管がん、腎がん、などの病気で苦しむ患者の治療に活かされている。
「前立腺がん、膀胱(尿路上皮)がん、腎がんというのは、日本でも増加し続けている病気です。それに対応するように治療法も進歩している状況です。中でも体への負担の少ない腹腔鏡下での手術療法の進歩は著しいです」
実際に同院の泌尿器科では前立腺がん、膀胱がん、腎がんに対しての腹腔鏡下手術が「標準術式」としておこなわれ、安定した実績を残している。前立腺肥大症のレーザー治療もそうだが、賀本医師とチームの研究により、今後さらに低侵襲で効果のある治療法として進歩していくことが期待される。

診療を受けるには

初診予約のシステムはなく、初診時の待ち時間は2時間ほど。紹介状は、できればあったほうが診察がスムーズに進む。医師の指名は難しいが、賀本医師の外来担当は火曜日である。
また、手術に関しては現在大学病院では「がんの手術」を優先的におこなっており、前立腺肥大症のレーザー治療(ホルミウムレーザー前立腺核出術)は内視鏡手術に特化し、熟練医師のいる関連施設(野崎東病院)に紹介されることも多い。

累積症例数または患者数

腹腔鏡手術500例、前立腺レーザー手術200例

年間症例数

腹腔鏡手術50例

医師のプロフィール

経歴
1987年 京都大学医学部 卒業、京都大学医学部附属病院 泌尿器科 研修医
1988年 滋賀県立成人病センター 泌尿器科 医員
1995年 京都大学大学院医学研究科 病態生物医学(第一病理学教室) 助手
1997年 京都大学医学部附属病院 泌尿器科 助手
2001年 京都大学大学院医学研究科 泌尿器科学 講師
2003年 京都大学大学院医学研究科 泌尿器科学 助教授
2007年 京都大学大学院医学研究科 泌尿器科学 准教授
2009年 宮崎大学医学部外科学講座泌尿器科学 教授
所属学会・認定・資格

日本泌尿器科学会、日本癌学会、日本癌治療学会、日本内視鏡外科学会、米国泌尿器科学会(AUA)、日本臨床腎移植学会、日本泌尿器内視鏡学会など

予防に心がけたいこと

前立腺肥大症の場合には、まずアルコールの飲み過ぎに注意したい。これは尿閉を引き起こす可能性があるためで、飲み過ぎないよう量をコントロールする。次に抗コリン薬を含んでいる風邪薬も同じく尿閉を引き起こすことがあるため注意したい。最後は尿意をガマンしないこと。おしっこをしたいのにガマンすると膀胱が過伸展になり、収縮しにくくなる。それを防ぐのには尿意が起きたらガマンしないですぐに排尿することが大切だ。また、喫煙に関しては膀胱がん、腎盂尿管がんの明らかな「原因」になりうるし、喫煙者が全身麻酔の手術を受けると、体の負担が大きくなる。それらを考えると、禁煙をするのが望ましい。

費用のめやす

合併症なしの前立腺肥大症であれば、入院期間は1週間ほど。手術費、入院日をあわせると3割負担で14万円弱になるが、ほとんどの人が高額医療で支払いをしている。

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