ドクターズガイド

藤枝重治 医師 (ふじえだしげはる)

藤枝重治 (ふじえだしげはる) 医師

福井大学医学部附属病院(福井県)1病院のクチコミ
副病院長 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
科長 教授

専門

アレルギー(花粉症)・鼻副鼻腔疾患・頭頸部がん

医師の紹介

主にアレルギー性鼻炎の研究と頭頸部がん治療を行っている。アレルギーがどうして起こるのか、どのしたら治るのかといった治療法の研究や、食品・生活習慣など発症予防も行っている。研究を重ねながら、個々の症状に合わせたオーダーメイド治療を最終目標として行うべく、患者の声に耳を傾けながら治療することを重視している。がん治療に関しては、自分の家族ならどうするかと置き換えて治療法を決めるよう心がけている。また、アレルギー疾患に関する遺伝子解析、鼻の粘膜や血液を用いた網羅的解析の研究成果は、国内外の学会で、高い評価を得ている。その中から新しい治療法の開発を目的として、いろいろ実験している。

診療内容

花粉症には、マスクや眼鏡による予防に加え、症状や重症度によって抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬、鼻噴霧用ステロイド薬などの治療薬を組み合わせて使う併用療法が重要である。現在の主流は「抗ヒスタミン薬」による症状を緩和する治療。効果に差があり、決して患者が満足できるものではない。命にかかわるものでなくてもQOL(生活の質)の低下を招くからである。
「治療に満足していない患者さんが多いようです。症状や重症度に合った治療を行い、質の良い医療を提供していきたいと思っています」(藤枝医師)
近年注目されているのが免疫療法。スギ舌下免疫療法(SLIT)は、スギ花粉を含む液を、舌の下に滴下する方法で、他のアレルギー疾患を抑える働きのあると言われている。副作用や疼痛がないという長所をもち、根治的治療への期待度も高い。また従来の治療法に比べ通院回数が減ることから、患者への負担も小さくなる。
藤枝医師の研究によるとSLITで即効果が出るすべてのたんぱく質の変化を自作の測定器で測定した結果、アポA4というたんぱく質の値が上がることがわかった。SLITが効果的な人は、この「アポA4」が誘導されやすいということになる。「この結果を受けて、新しい治療や診断のためのマーカーになりうるということで特許を出願しました。発表した論文は雑誌へも掲載されました」(藤枝医師)
生活の質を維持するために今後は「人々が暮らしを楽しむ機能を失わないように、聴覚・味覚・嗅覚など病気や老化による衰え、失われたりする機能を補助するための研究をしていきたい。老化を遅くらせる、もしくは人工的な代用などを作りたい」と語る。

診療を受けるには

診療受付時間:8:30~11:00。初診の方は病院等の紹介状が必要。お持ちでない方は初診時負担金(5,000円(税抜))が必要。藤枝医師の初診診察は月曜の午前。

年間症例数

アレルギー性鼻炎患者は、年間500人。上顎がん、口腔がん、喉頭がん、下咽頭がん、甲状腺がん、耳下腺がん:年間手術症例 100例。年間の施設での上記患者150名の治療に関してスーパーバイザーをしている。

医師のプロフィール

経歴
1986年 福井医科大学医学部医学科 卒業
1990年 福井医科大学大学院医学研究科博士課程修了、国立鯖江病院厚生技官耳鼻咽喉科医師
1991年 福井医科大学医学部文部教官助手
1993年 米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)臨床免疫アレルギー科に文部省長期在外研究員として滞在
1996年 福井医科大学医学部附属病院講師
2002年 福井医科大学医学部耳鼻咽喉科学講座教授
2003年 福井大学・医学部・感覚運動医学講座・耳鼻咽喉科頭頸部外科学教授
2010年 福井大学医学部附属病院 副病院長
所属学会・認定・資格

日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会評議員、日本鼻科学会代議員、日本気管食道科学会 理事、日本喉頭学会 評議員、日本頭頸部外科学会 評議員、日本気管食道科学会 評議員、日本口腔咽頭学会 評議員、日本頭頸部癌学会 評議員、日本嚥下医学会 評議員、日本耳鼻咽喉科学会 評議員、財団法人日本アレルギー協会 評議員、日本アレルギ‐学会 代議員、日本耳鼻咽喉科感染症研究会 運営委員、日本医用エアロゾル研究会 運営委員、日本耳鼻咽喉科臨床学会 運営委員

予防に心がけたいこと

外出時にマスク、めがねをすることで、原因の花粉を体内に入れないようにする。さらに、無駄な外出は控えること。家では窓の開け閉めに注意。外出から帰ってきたらうがいをすることがおすすめ。さらに、ストレスを抱えず規則正しい生活と睡眠を十分にとることも重要となる。添加物はできるだけ取らずに、地のもの、旬のものを食べるように指導。乳酸菌飲料やヨーグルトの摂取を勧めている。がんに関して、禁煙指導。