ドクターズガイド

荒川哲男 医師 (あらかわてつお)

荒川哲男 (あらかわてつお) 医師

大阪市立大学医学部附属病院(大阪府)27病院のクチコミ
消化器内科
部長 教授

専門

消化器内科

医師の紹介

荒川哲男医師は、大学卒業後、第三内科に入局。1977年に博士課程に進学し「胃酸でなぜ胃が溶けないのか」という疑問から、胃粘膜防御機構の解明に取り組んだ。その後、海外での研究生活や国際学会での活動で、国内外に多くの友人を得た。そのネットワークの中で、基礎研究や臨床試験を主導的に実施し、世界的な業績を挙げている。また、東日本大震災に対する救援・復興支援を目的に結成された、大阪市立大学医学部教職員・学生ボランティア・チーム「なにわすまいるず」の代表、医療機器開発で海外展開を目指す一般財団法人「ものづくり医療コンソーシアム」の理事長も務めている。

診療内容

同院には、上部消化管、下部消化管、内視鏡の3つのグループがあるが、指導医・スタッフはグループを超えて有機的に活動している。食道・胃・十二指腸・小腸・大腸に関する臨床的・基礎的研究や内視鏡に関する研究を行なっている。具体的には、まず、非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)による上部消化管粘膜傷害はもとより、最近ではNSAIDs小腸粘膜傷害の基礎および臨床の優れた成績を打ち出し、フロントランナーを走っている。これらの成果は、CREAM試験(同部長が代表を務める医師主導臨床研究)やOver the RAINBOW試験(同部長が日本代表を務める国際的な医師主導臨床研究)の実施につながっており、新しい治療薬の出現が期待される。また、現代病として注目を集めている、消化管機能障害(胃食道逆流症、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群)についても、基礎・臨床両面から世界レベルの成果を挙げている。これらも、プロトンポンプ阻害薬(PPI)による、適応拡大に繋がるSAMURAI試験(同部長が代表を務める臨床治験)や、PPI抵抗性胃食道逆流症に対する、漢方製剤の有用性評価のためのG-PRIDE試験(同部長が代表を務める自主研究)を実施中である。特発性炎症性腸疾患(IBD)に関しても、基礎的研究に関してはIBDの腸管免役に関する免疫組織学的検討、腸管からの抗原ペプチドの質量分析装置によるアミノ酸配列の解析、HPLCを用いた抗菌ペプチドの分離とその活性検索、肥満細胞と繊維化との関連などを研究している。治療に関しては、当科で開発したステロイドパルス療法を継続しつつ、最近の生物学的製剤の積極的な使用により、寛解率が飛躍的に上昇している。内視鏡に関しては、小腸疾患の診断・治療、そしてカプセル内視鏡とパルーン内視鏡をいち早く導入し、成果を質の高いジャーナルに掲載している。また、早期食道がん・胃がん・大腸がんの内視鏡下粘膜下層剥離術(ESD)、胃食道静脈瘤に対する内視鏡的治療はもとより、胃から膵臓にアプローチし、膵がんの診断・治療、膵嚢胞のドレーナージ、消化管狭窄に対するバルーン拡張術やステント留置術など、内視鏡を用いた高度な医療を推進している。

診療を受けるには

専門診療科・総合診療センターの初診受付は9:00~10:30。休診日は土・日・祝日・12月29日~1月3日。外来診察(再診)は完全予約制。初診は紹介状が必要。

累積症例数または患者数

最近5年間の累積 内視鏡件数:50,870件、うち特殊検査・内視鏡治療件数:10,323件。
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、早期食道がん:259件、早期胃がん:653件、早期大腸がん:145件
内視鏡的粘膜切除術 (EMR)・ポリペクトミー大腸腺腫・ポリープ:1,844件、静脈瘤硬化療法・結紮術(EIS, EVL):702件、内視鏡的逆行性膵胆管処置(ERCP, EST, ENBDなど) 1,095件、超音波内視鏡(EUS):1,858件、カプセル小腸内視鏡検査(VCE):748件、バルーン小腸内視鏡検査(SBE, DBE):1,124件、その他上部消化管関連処置(止血、 バルーン拡張術、胃瘻造設術など):1,060件、その他下部消化管関連処置(止血など):262件

年間症例数

年間の消化器内科での患者数は以下のとおり
外来患者数:20,676件、入院患者数: 1,374人、内視鏡件数:10,143件 うち特殊検査・内視鏡治療件数:2,104件
2011年の主な特殊検査・治療件数、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、早期食道がん:76件、早期胃がん:109件、早期大腸がん:44件、内視鏡的粘膜切除術 (EMR)・ポリペクトミー大腸腺腫・ポリープ:364件、静脈瘤硬化療法・結紮術(EIS, EVL):142件、内視鏡的逆行性膵胆管処置(ERCP, EST, ENBDなど) 225件、超音波内視鏡(EUS):441件、EUSガイド穿刺吸引生検(EUS-FNA):45件、カプセル小腸内視鏡検査(VCE):151件、バルーン小腸内視鏡検査(SBE, DBE):236件、その他上部消化管関連処置(止血、 バルーン拡張術、胃瘻造設術など):215件、その他下部消化管関連処置(止血など):55件

医師のプロフィール

経歴
1975年3月 大阪市立大学医学部卒業
1981年3月 大阪市立大学大学院医学研究科 内科系専攻内科学 課程修了 医学博士
1987年10月 大阪市立大学 医学部 講師(「消化器病学」担当)
1990年 2月 カリフォルニア州立大学アーバイン校 医学部 客員教授(兼任)
1993年 1月 大阪市立大学 医学部 助教授(「消化器病学」担当)
1994年 4月 大阪市立大学 医学部附属病院 内視鏡センター 副部長(兼任)
2000年10月 大阪市立大学 医学部 教授(「消化器内科学」担当)
2000年10月 大阪市立大学 医学部附属病院 消化器内科 部長(兼任)
2000年10月 大阪市立大学 医学部附属病院 内視鏡センター 部長(兼任)
2004年4月 大阪市立大学 医学部附属病院 副院長(兼任)
2010年1月 アリゾナ州立大学 医学部 客員教授(兼任)
2012年4月 大阪市立大学大学院医学研究科長兼医学部長
2014年5月 全国医学部長病院長会議 会長
所属学会・認定・資格

国際潰瘍学会、日本消化管学会、日本潰瘍学会、日本消化器免疫学会、日本神経消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本内科学会、日本食道学会、日本胃癌学会米国消化器病学会、米国大学消化器病学会など

主な著書(編集・共著含む)

『どう診る?小腸疾患 診断から治療まで』(診断と治療社)
『上部・下部消化管内視鏡研修のskill & spirit-基本知識と技能修得のストラテジー 』(2006年 朝日新聞社)amazonでみる⇒ 
『どくとるてつお放浪記』(PRIMEL)

発信メディア(ホームページ、ブログ、Twitter、facebook等)

どくとるてつお放浪記: 
大阪市立大学医学部消化器内科公式HP: