ドクターズガイド

米田雅裕 歯科医師 (よねだまさひろ)

米田雅裕 (よねだまさひろ) 歯科医師

福岡歯科大学 総合歯科学講座 総合歯科学分野
教授

専門

総合歯科、口臭

歯科医師の紹介

大学院時代より歯周病細菌の研究をおこない、やがて口臭発生メカニズムの解明や予防法の開発に携わることとなった口臭治療のスペシャリスト。福岡歯科大学口腔医療センターでは早くから口臭専門外来を設け、口臭に悩む患者たちを受け入れてきたが、米田雅裕医師の貢献度と存在感は大きい。診断に必要なデータを得るための設備も充実しておりハリメーターやガスクロマトグラフィーなど、口臭の種類や量を測定できる機器を設備し、あらゆる角度から口臭をとらえ、その原因を分析できるのが特徴である。

診療内容

近年、口臭はかなり気にされるようになったが、誤解も多い。ひとくちに口臭と言っても、実はさまざまな原因や病態があるのだという。
「実際に口臭があるものを真性口臭症と言います。その真性口臭症には、何らかの原因がある病的口臭と、特に病的原因がない生理的口臭のふたつがあります。また、口臭がないのにあると思い込んでいるケースもあります。これには仮性口臭症と口臭恐怖症という分類があります」(米田歯科医師)
これらをしっかりと判断しなければならないのには、口臭が口の中だけで完結するものだとは限らないからである。
「病的な口臭の大部分は歯周病や大きな虫歯など口の中に原因があることが多いのですが、耳鼻科の疾患や糖尿病などの全身疾患と関連していることもあります。ですから、歯周治療、むし歯治療、冠の作り直しなど、まずは当センターで口の中の治療をおこない、その後全身に原因があると思われる場合は、本学の医科歯科総合病院に紹介することもあります」と米田歯科医師。
この連携が同院の強みで、糖尿病や耳鼻科疾患などをかかえている場合は内科や耳鼻咽喉科と、また不安感が特に強い場合は心療内科と協力体制を組むこともあるという。
口臭の測定については、医師が匂いを判定する官能検査をはじめ、口臭ガスの総量を判定できるハリメーター、口臭ガスの種類と量を判定できるガスクロマトグラフィーという、合計3種類の測定方法で判断していく。
「ひとりひとりの状況に応じて、治療にあたる体制が整備されているのが大学病院ならではなんですよ」と米田歯科医師は言う。患者の悩みをじっくりと聞いて、原因を特定していく。そして、患者それぞれの状況にあわせて、最適な治療法を見つけていくのだ。そこには友人から口臭についての相談を受けたのがきっかけで、口臭治療専門の道へと歩み始めた米田歯科医師の口臭というある意味、特殊な疾病に対する一本筋の通った「思い」が見え隠れしている。
それでも診察室では、とても優しい米田歯科医師「怖くない先生、痛くない治療」をモットーに今日も患者と向き合っていることだろう。

診療を受けるには

紹介状は不要だが、専門の測定機器を使用するため予約は必要。また予約をすれば待ち時間はほとんどない。予約時に「口臭測定希望」と言えば米田医師または口臭専門の歯科医師が担当する。

累積症例数または患者数

口臭の治療患者数はのべ3,000人。

年間症例数

口臭の年間患者数はのべ300人。

歯科医師のプロフィール

経歴
1987年 九州大学歯学部 卒業
1991年 九州大学大学院歯学研究科修了
1992年 九州大学歯学部助手
1992年 University of Texas Health Science Center at San Antonio 留学
1993年 State University of New York at Buffalo 留学
2004年 福岡歯科大学総合歯科学分野講師
2005年 福岡歯科大学総合歯科学分野助教授
2011年 福岡歯科大学口腔医療センター教授
2014年 福岡歯科大学総合歯科学分野教授
所属学会・認定・資格

日本歯周病学会歯周病専門医・指導医、日本歯科保存学会保存治療専門医・評議員、日本口腔ケア学会認定資格、日本口臭学会理事、国際口臭学会会員、ICD (インフェクションコントロールドクター)など

予防に心がけたいこと

歯周病やむし歯、合っていない冠などを治療するのが第一。次に舌の汚れをとるのだが、やり方を間違えるとかえってよくないため、医師のアドバイスを仰ぐのが望ましい。また、普段から唾液を出すための舌の運動などをしておくと、口臭を防ぐことができる。

費用のめやす

口臭原因物質の測定や口腔健康診査による診断は自費診療になるため、合計で16,000円(税抜)となる。