ドクターズガイド

福田 諭 医師 (ふくださとし)

福田 諭 (ふくださとし) 医師

北海道大学病院(北海道)15病院のクチコミ
耳鼻咽喉科
診療科長

専門

頭頸部腫瘍、ナビゲーション手術、内耳ウイルス感染

医師の紹介

福田諭医師は、舌がん、喉頭がんといった頭頸部腫瘍のオーソリティー。CTやMRIの画像を駆使したナビゲーション手術を駆使した、安全で人体へのダメージが少ない手術には定評がある。腫瘍のほか、難聴、顔面神経麻痺、めまいからアレルギー疾患まで、幅広い疾患に対して先端医療を提供する大学病院の耳鼻咽喉科長として激務をこなす一方で、2010年から3年間病院長を兼任。病院と地域との連携を強めるセミナーを開催するなど、多彩な取り組みを通して、疾患に対する啓もうや患者のQOLの向上などに貢献している。

診療内容

同院では、他の医療機関で困難な検査・治療を行う大学病院としての役割を果たすべく、専門外来が充実している。それぞれの専門外来で、より先進的、専門的な診療が行われている。
頭頸部腫瘍外来(火曜・午前)…鎖骨の上から頭蓋底までの臓器に発生する腫瘍の総称。診療科では毎週火曜日の午前に頭頸部腫瘍外来を開設し、午後には放射線科との合同カンファレンスを行っている。手術と超選択的動注化学療法、放射線化学療法を効果的に組み合わすことで、臓器・機能の温存を重視した最先端治療を目指しているのだ。近年は技術の進歩によって手術の治療成績が向上。従来治療困難とされていた頭蓋底や縦隔などの境界領域の腫瘍や進行した症例に対しても、脳神経外科、形成外科、消化器外科などと共同して手術を行っている。とりわけ上顎洞の腫瘍は、優れた治療成績を実現している。
聴覚・中耳・人工内耳外来(金曜)…他の医療機関からの紹介で難治例の患者が多く受診している。難聴は「伝音難聴」と「感音難聴」に大別され、前者は音を伝える外耳、中耳の障害によって起こり、後者は内耳、聴神経、中枢系と呼ばれる音を感じる神経の障害が原因となる。伝音難聴を起こす疾患には、中耳炎や先天性の耳小骨の奇形などがあり、症状が中程度でとどまることが多いことから手術などの治療によって回復が期待できる。一方、感音難聴には先天性のもの、加齢によるもの、騒音や薬剤によるもの、突発性難聴、聴神経腫瘍などがある。治癒が困難なケースが多く、発症から時間が経つといっそう治癒が難しくなる。このため、早期発見・治療開始が非常に大切で、診療科では最新の診断法を用いて、障害部位の診断、治療に取り組んでいる。突発性難聴に対してはステロイド、循環改善剤などに加え、麻酔科の協力を得て高圧酸素治療、星状神経節ブロックを施行。難治例の突発性難聴や低音障害型感音難聴、あるいはステロイド全身投与に問題がある患者に対しては、鼓室内ステロイド注入療法も実施している。感音難聴の場合、中程度以上の症例に対しては、通常は補聴器の装用が薦められる。ただし、補聴器を使用しても言葉が聞き取れない高度難聴に進行することもあり、両耳に高度な感音難聴が見られる症例に対しては、人工内耳埋め込み手術を行っている。人工内耳は聞こえの神経を電気的刺激することで、音を脳に伝えるための装置で、体内部分は受信用のアンテナ、発信器、電極、体外部分は耳かけ型のマイクロフォンと送信アンテナから構成されている。ただし、装用すればすぐに健常者のように聞こえるわけではなく、術後のリハビリが必要となる。
上記の他、前庭外来(金曜)、副鼻腔外来(火曜・午前)、免疫・アレルギー外来(水曜)、音声外来(木曜・午前)を専門外来として開設している。

診療を受けるには

一般外来の診療は月曜・水曜・金曜の8:30~12:00まで(紹介状必須)。専門外来は一般外来で診察を受けた後、予約制で受診する。

年間症例数

年間新患数はおよそ3,000人。頭頸部腫瘍外来(火曜日)に1日20人程度が来診(2012年度)

医師のプロフィール

経歴
1976年3月 北海道大学医学部 卒業
1976年4月 北海道大学医学部耳鼻咽喉科学教室入局
1979年2月 北海道大学医学部耳鼻咽喉科 助手
1985年10月 米国カリフォルニア大学サンディエゴ校に留学
1987年10月 北海道大学医学部附属病院耳鼻咽喉科 講師
1996年5月 北海道大学医学部耳鼻咽喉科 助教授
2001年7月 北北海道大学大学院医学研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野 教授
2007年4月 北海道大学病院 副病院長
2008年1月 北海道大学病院 腫瘍センター長(兼任)
2010年4月 北海道大学病院 病院長
2013年4月 北海道大学 探索医療教育研究センター長(兼任)
所属学会・認定・資格

米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会海外会員、国際外科学会Fellow、日本耳鼻咽喉科学会認定専門医、日本耳鼻咽喉科学会補聴器相談医、日本気管食道科学会認定気管食道科専門医(咽喉系)、日本臨床腫瘍学会暫定指導医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本頭頸部外科学会頭頸部がん専門医制度暫定指導医、インフェクションコントロールドクター