ドクターズガイド

磯部光章 医師 (いそべみつあき)

磯部光章 (いそべみつあき) 医師

公益財団法人日本心臓血圧研究振興会附属 榊原記念病院(東京都)12病院のクチコミ
院長 循環器内科

専門

循環器内科臨床一般、心不全、心筋症、心臓移植、動脈硬化、高安動脈炎、移植免疫、医学教育

医師の紹介

磯部光章医師は、1952年生まれ。1978年3月東京大学医学部卒業。心不全、心筋症、心臓移植において、世界を代表する研究者の一人。東京医学医学部卒業後、東京大学第三内科、三井記念病院勤務を経て1987年から1992年までハーバード大学マサチューセッツ総合病院で心臓移植の基礎研究に従事する。心臓移植の最大の課題である拒絶反応に関して画期的な研究成果を出し、世界中のメディアが注目、一躍時の人となる。2012年に日本心不全学会理事長に就任。心不全学会の国際化、市民公開講座の開催、チーム医療の推進、BNP検査の普及等、様々な学会活動を通じて我が国の循環器内科の発展や診療向上、人材育成に大きく寄与している。研究のみならず、臨床においても重きを置き、患者とのコミュニケーションの重要性を訴える。一般の人に心不全の早期発見の重要性を理解してもらうため「隠れ心不全」という言葉を打ち出し、市民公開講座を積極的に開催。啓発活動にも注力する。さらに医学教育にも力を入れ、17年間教鞭を振るった東京医科歯科大学ではベストティーチャー賞、ベストプロフェッサー賞を9回受賞するなど講義には定評があり学生からの信頼も厚い。2017年3月東京医科歯科大学を早期退任し、榊原記念病院院長に就任。名門の循環器病院の新たな発展に人力している。

診療内容

院長を務める榊原記念病院は、1977年に心臓外科医のパイオニアの一人である故 榊原 仟医師が設立した循環器専門病院。2003年に現在地である府中に新築・移転し、循環器医療と救急医療を主とした地域支援型専門病院としてスタートした。新生児から高齢者まで、心臓病・高血圧・血管病・心臓リハビリテーション等の高度な専門医療を提供している。2014年には産婦人科を開設、地域の周産期医療、婦人科医療の受け入れも行っている。

磯部医師の専門である、循環器内科は約40名の体制で循環器疾患の急性期疾患(急性心筋梗塞、狭心症、急性大動脈解離、不整脈、心不全など)の診断・治療を中心に24時間体制で取り組んでいる。

専門的予防と治療を必要とする心筋症、弁膜症、不整脈、高血圧などは、精度の高い心臓超音波検査、非侵襲的画像診断(核医学・三次元CT・MRI)を使用し、カテーテル治療、ペースメーカー・植え込み式除細動器(ICD)、心不全に対する心臓再同期療法(CRT-d)など、最先端の治療を数多く行っている。心臓血管外科と緊密に連携しているのも特徴で、チーム医療での弁形成術や置換術、冠動脈バイパス術、心筋症の手術、大動脈解離や真性瘤への手術、胸部腹部大動脈瘤のステント内挿術などで良好な成績をあげている。

アフターフォローも手厚く、心筋梗塞後や手術後の患者にはレベルの高い心臓リハビリテーションを導入し、社会復帰まで積極的に支援を行っている。

診療を受けるには

毎週月曜の午後、紹介患者のみ。

累積症例数または患者数

入院患者延数64,822人、外来患者延数76,788人、1日平均外来患者数317.3人、救急患者数5,068人
RI件数1,678件、MRI件数2,373件、CT件数8,872件(2016年DPCデータより)

医師のプロフィール

経歴
1971年4月 東京大学教養学部理科II類入学
1973年4月 東京大学医学部医学科進学
1978年3月 東京大学医学部医学科卒
1978年6月 東京大学病院内科研修医
1980年1月 三井記念病院内科医員
1985年8月 東京大学医学部第3内科助手
1987年8月 ハーバード大学マサチューセッツ総合病院心臓内科(1992年3月帰国)
1992年5月 東京大学医学部第3内科助手
1993年7月 信州大学医学部第1内科助教授
1999年10月 東京医科歯科大学医学部第3内科助教授
2000年4月 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科循環制御内科学助教授
2001年4月 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科循環制御内科学教授
2014年4月 病院長補佐
2015年6月 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科循環制御内科学主任教授
2017年3月 同大学特命教授、名誉教授
2017年4月 榊原記念病院院長就任
所属学会・認定・資格

医学博士、日本内科学会認定内科医、日本循環器学会認定循環器専門医、日本心臓病学会特別正会員(FJCC)、日本学術会議連携会員、日本高血圧学会FJSH、日本高血圧学会専門医・指導医、日本脈管学会認定脈管専門医、日本動脈硬化学会専門医、日本移植学会移植認定医、Fellow of European Society of Cardiology
大学非常勤講師 東京大学、筑波大学、秋田大学、信州大学、福島医科大学、東京女子医科大学

■学術賞等
1986年朝日学術奨励、日本循環器学会YIA最優秀賞
1992年日本循環器学会 八木賞、三共生命科学研究財団研究助成
1993年細胞科学研究財団研究助成、内藤医学研究振興財団研究助成
1996年日本医師会医学研究助成、小野医学研究財団研究助成
1997年日本心臓財団 佐藤賞、上原記念生命科学財団研究助成
1998年ベストポリクリ賞個人賞(第44回 信州大学医学部卒業生より)
2000年信州大学医学部ベストレクチャー賞第1位
2000年ベストレクチャー賞第1位(第46回 信州大学医学部卒業生より)
2003年ベストティーチャー賞第1位(平成15年 東京医科歯科大学卒業生より)
2004年ベストティーチャー賞第3位(平成16年 東京医科歯科大学卒業生より)
2007年ベストティーチャー賞臨床第1位(平成19年 東京医科歯科大学卒業生より)
2008年ベストティーチャー賞臨床第1位(平成20年 東京医科歯科大学卒業生より)
2009年ベストプロフェッサー賞(平成21年 東京医科歯科大学卒業生より)
2011年日本循環器学会Translational Research振興事業
2014年上原記念生命科学財団研究助成
2014年ベストティーチャー賞臨床医学(平成26年 東京医科歯科大学卒業生より)
2015年ベストティーチャー賞(平成27年 東京医科歯科大学卒業生より)

■所属学会
日本心不全学会、日本循環器学会、日本脈管学会、日本心臓病学会、国際心臓研究学会日本部会、日本内科学会、日本適応医学会、日本心臓移植研究会、日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会、日本心電学会、日本血管生物医学会、日本移植学会

Editorial Board
Circulation Research, Arterioscler Thromb Vasc Biol, Circulation Journal, Journal of Cardiology (Associate Editor)、他

■その他の主な役職(旧職を含む)
日本循環器学会心臓移植委員会委員
厚生労働省ミレニアムプロジェクト主任研究員(2000〜02年)
共用試験実施評価機構医学系OSCE委員会部会長
日本学術会議会員(第Ⅱ部臨床部会幹事、循環器・内分泌・代謝分科会委員長、アジア分科会委員)
厚生労働省高度医療評価会議技術委員
厚生労働省副作用・感染等判定第二部会委員
心臓移植関連学会協議会実施施設認定審議会議長
補助人工心臓施設認定委員会副委員長
難病情報センター情報企画委員
日本医師会学術企画委員
厚生労働省疾病・障害認定審査会委員
厚労省難治性血管炎研究班大型血管炎分科会長
第14回日本適応医学会会長(2010年7月)
第14回日本心不全学会学術集会会長(2010年10月)
第29回日本心臓移植研究会学術集会会長(2010年10月)
第28回国際心臓研究学会日本部会会長(2011年12月)
第1回日本心筋症研究会会長(2015年7月)
第56回日本脈管学会会長(2015年10月)
AMED「慢性心不全患者に対する多職種介入を伴う心臓リハビリテーションの臨床的効果と医療経済的効果を調べる研究」

ガイドライン等作成
心臓移植(2016、班長)、血管炎症候群(作成中、班長)、急性および慢性心筋炎の診断・治療(2009)、急性心不全治療(2011)、重症心不全に対する植込型補助人工心臓治療(2013) 、心臓サルコイドーシス(2016)、心不全(作成中)

主な著書(編集・共著含む)

『症候から診断・治療へ 循環器診療のロジックと全人的アプローチ』(2017年メディカルサイエンスインターナショナル)amazonでみる⇒
磯部光章:身体所見.「専門医のための循環器病学」、小川聡、井上博、筒井裕之編集、pp9-38、医学書院、東京、2014
磯部光章:心筋梗塞.いつか罹る病気に備える本. 塚﨑朝子著,pp.174-178,講談社,東京,2012
磯部光章:高安動脈炎. 皮膚症状から見た血管炎診断の手引き.厚生労働省難治性血管炎に関する調査研究班.金原出版、東京、pp40-45,2011
磯部光章:免疫抑制薬概論.心臓移植.松田暉監修、pp195-206、シュプリンガージャパン、東京、2011
『話を聞かない医師 思いが言えない患者 (集英社新書)』(2011年 集英社)amazonでみる⇒
循環器病診療における医療面接.循環器研修ノート.永井良三総監修.診断と治療社、東京、pp68-71、2010
ショック.新臨床内科学第9版、医学書院、東京、258-260、2009
感染性心内膜炎.今日の治療指針.297-298、医学書院、東京、2008
うっ血性心不全. 福井次矢、奈良信雄編. 内科診断学第2版.  責任執筆磯部光章、他、医学書院、東京、790-792,2008
心腎相関:パラダイムシフト.心腎相関の病態理解と診療.磯部光章、佐々木成編、羊土社、東京、pp14-23、2008
好酸球増多性心疾患.磯部光章、松崎益徳(編集):心筋症を識る、診る、治す.新心臓病診療プラクティス.文光堂、東京、2007
心臓移植.内科学.金澤一郎他総編集、pp942-943、医学書院、東京、2006
心筋炎 Today's Therapy 2005 今日の治療指針 山口徹、北原光夫編、医学書院、2005
循環器の病気.家庭医学大全科、ビッグドクター.(編著)法研、東京、p922-1059、2004
心臓と血管の一大事.「からだの百科事典」、朝倉書店、東京 p243-256、2004
拡張型心筋症 Today's Therapy 2004 今日の治療指針 山口徹、北原光夫編、医学書院、pp282-283、2004
移植免疫. 標準免疫学 第2版. 谷口克、宮坂昌之編、医学書院、東京、pp449-461, 2002
身体所見. 標準循環器病学、医学書院、東京、9-39、2001
循環器病診療における医療面接 . 永井良三(編), 循環器研修医ノート , pp128-130,診断と治療社, 東京, 2001
心サルコイドーシス. 今日の循環器疾患治療指針. 医学書院、東京、498-500、2001
分子病態と遺伝子診断「循環器疾患」. 小沢敬也(編著)、臨床遺伝医学ガイダンス、145-157、南山堂、東京、2000
うっ血性心不全. 福井次矢、奈良信雄編. 内科診断学. 医学書院、東京、735-736, 2000

予防に心がけたいこと

心電図、BNP検査など、検査を定期的に行い、心臓の機能に問題がある場合は症状がなくても専門医を受診し早めに治療を開始する。食生活などの生活改善は通常の生活習慣病と同じ。運動はウォーキングや水泳などの有酸素運動を毎日行い、手足の筋力を鍛えることが大切。

費用のめやす

冠動脈バイパス術、弁膜症、拡張型心筋症手術、胸部大血管手術など全て、保険適応となり、70歳以上の後期高齢者医療制度によりで1割負担で10万円以下、3割負担で15万程度の負担となる。また、70歳未満の方は、高額療養費制度を利用することにより、所得等により負担額が変わってくるが、おおよそ1月平均25万の負担となる。
ただし、上記費用の目安には【特別の療養環境(個室代)等】は含まれていない。また、月をまたぐ入院になる場合は、それぞれ月単位での計算となる。