ドクターズガイド

磯村 正 医師 (いそむらただし)

磯村 正 (いそむらただし) 医師

葉山ハートセンター(神奈川県)
心臓血管外科
心臓外科センター長

専門

冠動脈バイパス術のほか弁形成術、弁置換術、心室縮小形成術多数施行

医師の紹介

心臓外科チーム日本の心臓手術の世界的権威であり、国内バチスタ手術を含む左室形成術のパイオニア。バチスタ手術を含む左室形成術の数はこれまでに550例を超え、その数は日本一、世界でもトップクラスだ。葉山ハートセンターは心臓病の専門病院として2000年に開院したが、その設立にも深く関わった。同院ではMRI、64列マルチスライスCT等の高性能診断装置を備え、手術室2室、血管造影室2室を設置し、心臓外科7人がチームを組んで、1日4例の手術をこなせる体制で開院以来約4,800例以上の心臓胸部大血管手術を行なってきた。

診療内容

磯村医師は60歳近くになった今でも年間200~250例の手術数をこなす。執刀例が増えれば増えるほど心臓外科医としての技量は上がると考えられ、世界では1人で年間数百例をこなすことも珍しくないが、日本ではまだ一握りの医師しかいないのが現状だ。
同センターの心臓血管外科では、弁形成術・弁置換術・冠動脈バイパス術・大血管手術そして左心室形成術を中心に手術を行う。左心室形成術は、日本で初めて取り入れ、心筋梗塞後の左心室瘤形成、虚血性心筋症におけるDor(ドール)手術、拡張型心筋症に対するBatista(バチスタ)手術を導入しさらに改良。患者のquality of lifeの向上のため、僧帽弁閉鎖不全症では98%以上に弁形成術施行、冠動脈バイパス術ではoff pump CABGを1996年から施行し、現在ではoff pump とon pump CABGの適応を明確にし、使い分け、種々の動脈、静脈グラフトを症例に応じ使い分けている。また、小切開による開心術MICSやMIDCABを適応例に導入するなど、患者の状態に応じた外科治療を目指し、さらに、適応があれば、一般病院では非常に困難な症例の手術にも対応しているのが特徴だ。


手術磯村医師は同センターについて「外科が主導権を持っている心臓病センターとしては当院が国内初だと思う。心臓病の手術は患者が大いに不安になるものだが、そうした心配を解消できる最新の設備環境と先端医療を行なう体制がここには整っている」と話す。さらに「術後の患者の生活を最優先に考えて手術を行なうことが大事だ」として、外科チームでは早期の社会復帰ができるよう常に術式の改良を行なっているという。

診療を受けるには

磯村医師の診察は月曜~金曜日、毎日午後。予約が望ましい。予約は当センター心臓外科コーディネーター看護師前田まで(内線3012)。紹介状の有無にかかわらず心臓血管外科受診希望の方は全て受け入れ可能。また緊急依頼は年間いつでも対応可能。

累積症例数または患者数

これまでの総手術例は5,000例以上で、冠動脈バイパス手術など約2,700例、僧帽弁形成術900例を含む弁膜症手術約1,600例、拡張型心筋症手術約400例、胸部大動脈瘤などの大血管手術約400例

年間症例数

同センターでの手術数、成績はホームページに詳細を掲載。1年間での個人の手術は200~250例

医師のプロフィール

経歴
1979年 久留米大学大学院卒業
1979年 ハーバード大学べスイスラエル病院
1985年 トロント大学トロント総合病院
1997年 湘南鎌倉総合病院心臓血管外科部長
2000年 葉山ハートセンター副院長
2002年 葉山ハートセンター院長
2005年 葉山ハートセンター心臓外科センター長
2008年 信州大学診療特任教授(兼任)
所属学会・認定・資格

AATS(米国胸部外科学会)、STS(米国心臓血管外科学会)、EACTS(ヨーロッパ胸部外科学会)メンバー、日本胸部外科学会指導医、日本心臓血管外科学会専門医、日本外科学会認定医、日本外科学会指導医、日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会、日本循環器学会評議員、日本心臓病学会評議員、日本冠動脈外科学会評議員、日本冠疾患学会理事など

主な著書(編集・共著含む)

『治せない心臓はない』(講談社)amazonでみる ⇒

予防に心がけたいこと

心臓大血管手術では急性心筋梗塞や大動脈瘤破裂、解離などの緊急手術では成績は一般的に不良であり、症状が安定した待機手術(予定手術)では安全に手術を受けることができると考えられ、循環器内科医から手術が必要といわれた場合には早めに心臓血管外科専門医の受診を勧める。

費用のめやす

冠動脈バイパス術、弁膜症、拡張型心筋症手術、胸部大血管手術など全てて保険適応。
70歳以上後期高齢者で1割負担10万円以下、3割負担15万、70歳未満高額医療制度利用で1ヶ月平均25万の負担で30万を超える負担額はない。

発信メディア(ホームページ、ブログ、Twitter、facebook等)

葉山ハートセンター: