ドクターズガイド

矢形 寛 医師 (やがたひろし)

矢形 寛 (やがたひろし) 医師

埼玉医科大学総合医療センター(埼玉県)24病院のクチコミ
ブレストケア科(乳腺科)
教授

専門

乳がん

医師の紹介

「診断も治療も病理診断が要。その要である病理を知ることで、診療の幅が非常に広がり、その有用性とともに、問題点や限界もよく知ることができる」という考えのもと、自ら顕微鏡を覗いてがんの診断に役立てる矢形寛医師。手術後に発症しがちなリンパ浮腫についても治療士の認定を取得、「患者さんのケアに深みを増すことができるよう、心がけています」と話す。さらに、最近クローズアップされている、乳がんの遺伝という問題についても、カウンセリングを担当。診療にも生かしているという。

診療内容

診療において、診断、治療、ケアのいずれも重要であることは、言うまでもない。「当然、どれも真剣に取り組んでいますが」との前置きのもと、矢形医師は「乳腺病理を自らみて判断することが得意であり、好きでもあります」病理診断の重要性を痛感し、診断も治療もすべて病理診断をもとに行う。臨床医が顕微鏡を覗いて、乳がんの診断をすることは珍しい。しかし、矢形医師は「診断も治療も病理診断が要。その要である病理を知ることで、診療の幅が非常に広がり、その有用性とともに、問題点や限界もよく知ることができます」と説明する。
治療方針を決定する際、エビデンスとなるのは病理診断。乳房内のがんの広がりも、化学療法や内分泌療法の決定も、また、再発の診断も病理診断の結果が基になる。
2011年2月には日本画像研究会の会長を務めた矢形医師。そこでは「病理からみた乳房の画像」をテーマに掲げ、多くの医師たちに病理の重要性を学んでもらったという。また、乳がんの手術後、手や足がむくむ、リンパ浮腫を発症するケースは多い。命にかかわるものではないとはいえ、つらい症状は、当然、患者にとっては強いストレスとなる。そのため、早期のケアが重視されつつある。
さらに、最近、クローズアップされている、乳がんの遺伝という問題についても、矢形医師は遺伝カウンセリングを担当。診療にも生かしているという。
矢形医師が所属するブレストセンターでは、乳腺外科医、腫瘍内科医、形成外科医、放射線診断医、精神腫瘍医というそれぞれの分野の専門医と、薬剤師、ブレストケアナース(看護師)、CRC(クリニカル・リサーチ・コーディネーター)、看護大学の教師、患者会ボランティア、チャイルドライフスペシャリスト、さらには患者も加わって、メンバーが一堂に会し、チーム医療とEBM(エビデンスに基づく医療)の実践を柱に、質の高い診療をめざしている。さらに、療養環境にも十分に配慮。外来、病棟とも全室個室であり、患者のプライバシーを最大限に配慮している。また、ブレストセンターでは、看護大学と協同でリンパ浮腫ケアステーションを設立。ここでは、矢形医師のほか、がん看護専門看護師やあん摩マッサージ指圧師などがチームを組んで、個人を対象にリンパ浮腫に対するケアを行ったり、グループ制でリンパ浮腫のセルフケアについて指導を行ったりしている。
「こうしたケア面をより強化しているほか、遺伝診療部にて乳がんの遺伝についても真剣に取り組んでいます」(矢形医師)

診療を受けるには

予約制。受診の際は他院からの診療情報提供書(紹介状)を用意の上、電話で予約。TEL:049-228-3636(直通)。予約受付時間:月曜~金曜の14:00~16:00(土日祝日なし)
同科では、乳がん検診は行っていない。乳房に何らかの異常があり、治療を要する、あるいはその可能性のある方を中心に診察を行っている。

累積症例数または患者数

手術件数は1,000例以上

年間症例数

200件

医師のプロフィール

経歴
1990年 金沢大学医学部卒業後千葉大学医学部第一外科教室へ入局、外科一般について研鑽を積む
1994年 千葉大学医学部大学院入学し乳腺グループに所属する、第一病理学教室にて乳腺病理と接着分子についての研究を行う
1998年 博士号取得、第一外科へ戻り乳腺診療を行う
2000年4月~02年1月 千葉大学で診療を行うかたわら、癌研究会癌研究所乳腺病理部に通いさらに乳腺病理を勉強
2002年4月千葉大学医学部第一外科の助手となる
2004年2~3月 M.D.Anderson Cancer Center(テキサス) へ臨床見学
2004年4月 聖路加国際病院外科へ移る
2005年5月 聖路加国際病院ブレストセンター
2015年 埼玉医科大学総合医療センター ブレストケア科開設 教授
所属学会・認定・資格

日本乳癌学会、日本外科学会、日本臨床外科学会、日本癌治療学会、日本癌学会、日本臨床腫瘍学会、日本画像研究会、日本乳腺甲状腺超音波診断会議、日本臨床細胞学会、EBM研究会、日本遺伝カウンセリング学会、日本家族性腫瘍学会、日本外科学会 指導医、専門医、日本乳癌学会 乳腺専門医、がん治療認定医、検診マンモグラフィ読影認定医、リンパ浮腫講習会 中級、臨床遺伝専門医、家族性腫瘍カウンセラー、日本オンコプラスティックサージャリー学会 理事、日本画像研究会 世話人、日本乳腺甲状腺超音波診断会議 幹事、EBM研究会 世話人

予防に心がけたいこと

特定のサプリメントに頼りすぎたり、食事に偏りができすることは、体にとっていいとはいえません。あくまでバランスのとれた食事と適度な運動が体にとって大切です。まずはしっかり歩くことをお勧めします。