ドクターズガイド

病気の解説

男性更年期障害

病気・症状

男性更年期障害とは、疲労(だるさ)・神経質・不眠・うつ・性機能減退・性欲の低下・ED(勃起不全)・めまい・筋力の衰え・集中力の低下など、中高年の更年期症状を指す。この主な原因は特に明らかな疾患はなく、中高年になると男性ホルモンである“テストステロン”が減少することによっておこる加齢男性性腺機能低下症候群(Late-onset hypogonadism)略して「LOH(エル・オー・エイチ)症候群」である。男性ホルモン(テストステロン)の分泌量のピークは20代から30代で、その後、年をとるにつれて40代後半あたりから減少していく。原因は、加齢やストレスなど。症状には個人差があり、更年期を迎えてもほとんど症状のない人もいれば、日常生活も満足にできない症状の人もいる。

検査・治療

AMS質問票でライフスタイルや症状、EDや排尿障害、睡眠の状況を確認する。血液検査ではテストステロンの濃度だけでなく、前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSAというタンパク質の数値や血糖値、甲状腺ホルモンなどの疾患についても包括的に調べて、症状の原因を絞り込んでいく。 男性ホルモンが極端に減って更年期の症状が強い場合は、注射や飲み薬でテストステロンを補うホルモン補充療法を行う。投与量や投与期間は症状と相談しながら調整していく。海外では塗り薬、貼り薬、飲み薬があるが、日本で保険適用が認められているのは注射薬のみ。1回の注射で約10日間持続し、大体3ケ月で効果が現れる。1年ぐらい治療を継続し、その間にストレスを軽減するための生活改善を行う。また、精巣(睾丸)で作る男性ホルモンを増やす目的で、漢方を処方したり、ED(勃起不全)の治療薬を使って男性ホルモンの分泌量をアップさせる方法も行っている。

ドクター・病院選びのポイント

泌尿器科に「メンズヘルス外来」や「男性更年期外来」を設置する大学病院やクリニックに受診。


◆日本メンズヘルス医学会(http://mens-health.jp/) →