ドクターズガイド

田島世貴 医師 (たじませいき)

田島世貴 (たじませいき) 医師

兵庫県立リハビリテーション中央病院(兵庫県)2病院のクチコミ
子どもの睡眠と発達医療センター
センター医長

専門

疲労科学(慢性疲労症候群)、睡眠医学、小児発達神経科学

医師の紹介

田島世貴医師は、小児の睡眠障害が専門。慢性疲労症候群患者の多くが何らかの睡眠異常を抱えていることから、睡眠を慢性疲労症候群の診療・研究の切り口と考えている。治療には内科的治療と精神科的治療に加え、基本的生活習慣の改善を指導。予防のため、慢性疲労及び発達障害と関係が深い、社会全体の睡眠不足という根深い問題にも取り組んでいる。そのため、2週間の睡眠の記録を基に問題がある児童を早期発見、医療機関が指導に当たるという取り組みを各自治体の教育委員会と連携して行っている。

診療内容

慢性疲労症候群というと、単に疲れがなかなか抜けない病態と考えがちだが、実際には半年以上にわたって家事や仕事などの必要不可欠な活動を営むことができない程強く疲れている、そのような状態を指す。田島医師によると、慢性疲労症候群の患者の多くが不眠や過眠などの睡眠障害の傾向があるという。
その原因としては、
(1)体を休ませるための自律神経である副交感神経の働きが弱い。
(2)睡眠中に記憶に残るほどではないが脳波上は目が覚めているのと同じ状態が一晩で100回、200回と頻発している。ことを挙げている。
治療に当たっては内科的治療と精神科的治療に加え、生活習慣の改善を指導しているという。特に睡眠障害の傾向が強い患者に対しては、昼間にある程度の運動をすることや日中に太陽の光を浴びることを推奨し、朝・昼・晩と三食リズムよく食事を摂っているか、また、寝る直前に食事を摂っていないかということを調べ、適切な食習慣を指導していくようなカウンセリングしているという。
「残念ながら疲労を消し去ることができる魔法の薬はいまだ存在しておりませんが、補完的な治療を組み合わせることによって少しずつ成果を上げています」と田島医師は言う。

診療を受けるには

初診:木曜 9:00~16:00 再診:水曜 13:00~16:00 (2013年4月からは9:00~16:00)
小児慢性疲労症候群については、田島医師のみが担当。紹介状は可能な限り持参。初診、再診ともに完全予約制。

累積症例数または患者数

4年間で初診患者 約250人

年間症例数

年間累積再診受診者 約800人

医師のプロフィール

経歴
1998年3月 佐賀医科大学医学部 卒業
1998年5月 熊本大学医学部発達小児科入局 臨床研修医
1999年4月 健和会大手町病院小児科
2004年3月 熊本大学大学院医学研究科 博士課程修了
2004年4月 公立多良木病院小児科
2005年4月 大阪市立大学医学部疲労クリニカルセンター
2006年4月 関西福祉科学大学 健康福祉学部 講師
2009年4月 現職
所属学会・認定・資格

日本小児科学会、日本小児神経科学会、日本疲労学会、日本睡眠学会、認定産業医

予防に心がけたいこと

-健康づくりのための睡眠指針(厚生労働省)より抜粋-
・定期的な運動習慣は熟睡をもたらす
・朝食は心と体のめざめに重要、夜食はごく軽く
・食事のリズムも大切に
・夕食後のカフェイン摂取は寝付きを悪くする
・不快な音や光を防ぐ環境づくり、自分にあった寝具の工夫
・眠る前に軽い読書、音楽、香り、ストレッチなどでリラックス
・自然に眠たくなってから寝床に就く、眠ろうと意気込むとかえって逆効果
・眠る2時間前に、ぬるめの入浴で寝付き良く
・目が覚めたら日光を取り入れて、体内時計をスイッチオン
・同じ時刻に毎日起床
・早起きが早寝に通じる
・休日に遅くまで寝床で過ごすと、翌日の朝がつらくなる
・短い昼寝でリフレッシュ、昼寝をするなら午後3時前の20~30分
・夕方以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響
・長い昼寝はかえってぼんやりのもと
・寝床は眠るためだけの場所として、目覚めたら床を離れる習慣を
・寝付きが悪い、起きられない、疲れがとれにくい、などが続けば
・頭痛や激しい倦怠感、日中の眠気を来さない程度の睡眠状況で2週間生活し、その期間の平均睡眠時間を体が要求する必要最低限な睡眠時間として計算する
・起床する必要がある時間から、必要な睡眠時間をさかのぼって就寝時間を決める
・特に睡眠時間が10時間を超え、起床困難があるときは、朝無理に起きない
・入眠時間と起床時間のばらつきが1時間程度で収まるように生活を組み立てる
・夕方以降、テレビ、PC、携帯などの光源を見つめる時間を極力少なく
・これらの工夫で改善しない場合は医療機関に相談を

費用のめやす

外来では再診料とお薬代程度(2,000円~10,000円程度、検査等でさらに変動)
睡眠覚醒リズムの是正を目的とした入院治療を行っており、高額療養費制度を利用することで10~20万/月 程度、入院期間は2~3ヶ月