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猪子香代 医師 (いのこかよ)

猪子香代 (いのこかよ) 医師

猪子メンタルクリニック(神奈川県)
院長 児童精神科、心療内科、精神科

専門

臨床児童精神医学(発達障害やうつ病など)

医師の紹介

日本小児精神神経学会専門医である猪子香代医師は、発達障害やうつ病など、子どもの精神科領域の疾患に長年携わってきた。2012年1月には、児童精神科専門の同クリニックを開院。火曜日から土曜日まで0歳児からの患者を対象に診療を行う。同クリニックでは、発達障害児童の両親を対象にグループ勉強会を企画。親のためのコーチング(親が子どもとのコミュニケーションをとるための方法に関する勉強会)を実施している。また、猪子医師は、毎週月曜日に東京女子医科大学病院小児科でも外来を担当している。

診療内容

猪子医師は発達障害のひとつであるAD/HD (注意欠陥多動症)について「AD/HDの概念として落ち着きのない子ども、よく動く子どもと捉えられていますが、多動の目立たない子どもも集中力の問題を持っていることがあります」と説明する。“話しかけても聞いていない”“ぼーっとしているようにみえる”“忘れ物が多い”“しなければいけないことを忘れて他のことに気をとられてしまう”“やらなければいけないことがいくつかあると混乱してしまっているように見える”“周囲の人に理解されない”ということで受診する場合が多いという。
AD/HD には、学習障害などが伴うことが知られている。「同クリニックでは、積極的に心理テストや認知テストを行い、学習障害についても把握し、その子どもに合った学習方法を提案していきたいと考えています」(猪子医師)。例えば、“ひらがなについて清音は何とか読めるが濁音や拗音は難しい”“漢字は書けるがひらがなを書くことが難しい”“努力しても英語のスペルが覚えられない”など個々で問題が異なってくるため、そのひとつひとつに対して丁寧に対応し、治療を行っている。
「AD/HDの子どもの中には、努力して課題をこなしていくのが苦手な子どももいるので、その子といっしょに勉強していくのは大変かもしれませんが、学習の仕方をお母様が理解していくことで子どもさんに自信が生まれます」という猪子医師の言葉は、家族が治療に向き合う際の励みになるだろう。
同クリニックでは、AD/HDへの子どもへは、どんなタイミングで、どのような声かけをするか、よいタイミングを作ったり見つけたりするにはどうしたらよいかを母親といっしょに考える。また、本人ができたことを承認し、子ども本人が「自分自身が受容されている」という感覚をもてるように援助する。
さらに、ひとりひとりの診療や心理テスト学習方法へのアドバイスなどに加え“親のためのコーチング”という両親を対象にしたグループ勉強会を企画している。問い合わせは同クリニックスタッフまで。

診療を受けるには

猪子医師の診察は、火曜~土曜、電話予約制。月曜の午前・午後は東京女子医科大学病院小児科にて診察(小児精神外来)

医師のプロフィール

経歴
1982年 東京女子医科大学 卒業
1982年 東京女子医科大学病院小児科
1985年 名古屋大学病院精神科
1989年 愛知県一宮市民病院今伊勢分院精神科、愛知県精神保健センター、愛知県厚生連更生病院精神科
1997年 名古屋大学精神科講師
1998年 名古屋大学児童精神医学助教授
2001年 東京都精神医学総合研究所副参事研究員
2011年 猪子メンタルクリニック開設、東京女子医科大学小児科非常勤講師(併任)
所属学会・認定・資格

日本小児精神神経学会専門医

主な著書(編集・共著含む)

『子どものうつ病』(2012年 慶應大学出版会)amazonでみる⇒
『大切な命を生きる』(マンガ インタープレス)
『うつ病ってどんな病気?』(マンガ インタープレス)
『不登校の予防ワークブック』(2006年しいがる書房)amazonでみる⇒
『子どものうつ病ってなあに』(2003年 南々社)amazonでみる⇒
『 ひとりじゃないよ、オットくん:ADHDと病院のことがわかる本』(Otto learns about his medicine, Matthew Galvin M, ed. Washington: Magination Press,1995)[和訳](2002年 三学出版)