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E型肝炎が過去最多、動物の生食で感染

動物(豚やシカ、イノシシなど)の肉を生で食べることで感染するE型肝炎患者が、既に今年227人となっていることが分かった。3年前に牛の生レバーの提供が禁止されたあと、豚の生食は危険として去年6月に飲食店で豚を生で提供することを禁止している(厚生労働省)。動物の肉や内臓は生で食べずによく火を通して食べること。


ウイルス性肝炎にはA型、B型、C型、D型、E型の5種類があり、E型肝炎はその1つである。 E型肝炎は、水を介して経口感染し慢性化することはない。感染した人の便中のウイルスに汚染された水や氷、野菜、果物、肉類を生で食べることによって感染。豚、シカ、イノシシ、ウシなど多くの動物がE型肝炎ウイルスに感染する。ウイルスに感染したら15~50日間は無症状の期間があり、その後、急な発熱や全身のだるさ、食欲不振、吐き気・嘔吐などの症状が現れ、数日後に黄疸がみられる。重症の場合は、回復までに数週間から数カ月かかることもあり、最悪、死に至ることもある。妊婦や高齢者が感染すると劇症、重症化しやすい傾向があるので要注意である。特別な治療はなく予防接種などもない。動物の肉や内臓は生で食べずに十分加熱したものを食べること。特に豚やシカ、イノシシを生で食べることは危険。


(2016.07.20.)



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