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子供の夏風邪に注意して!!

夏休み真っ最中の子供たちに、夏風邪が流行しているとのこと。大半は安静にしていれば治るウイルス感染症だが、今年は脳炎を引き起こすウイルスも多く見られるので注意が必要だ。

子供の夏風邪には、プール熱(咽頭結膜炎)やヘルパンギーナ、手足口病などがある。 症状には特徴があり、種類によっては重症化の可能性もあるが、今年はプール熱(38度以上の発熱やのどの痛み、目の結膜炎といった症状)が6月から流行し、7月~8月は、ヘルパンギーナと手足口病がピークを迎えている(国立感染症研究所の調査)

◆ヘルパンギーナは熱が急に出て、口の中に水疱性の発疹ができる。水疱は喉の奥にある口蓋垂の周りにもでき、破れると潰瘍になって、激しく痛む。強い痛みが原因で、食べたり飲んだりするのが難しくなる。
◆手足口病は、口の中の他に、手のひらや足の裏にも水疱ができて、発熱がみられることがある。水疱の皮は厚く破れにくく、歩くと痛むこともある。主にエンテロウイルスやコクサッキーウイルスによって発症する。

今年は、手足口病の原因ウイルス「エンテロウイルスA71」と呼ばれる種類が多くみられ、脳炎を発症するリスクが高い。脳炎を発症すると死に至る、または、まひなどの後遺症が残るケースもある。エンテロウイルスA71が原因の脳炎は、2000年前後からアジアで流行するようになり、東南アジアや中国、台湾などで多数の死亡例が出ている。今年の夏は例年にも増して注意が必要、予防にはうがいと手洗いを心がけよう。特に妊婦や小さい子供のいる家庭は気を付けよう。

予防注射などはなく、夏風邪にかかったら対症療法が中心となる。安静にして、解熱鎮痛剤などで症状を抑えながら回復を待つしかない。5日過ぎても症状が改善しない場合や水分が取れないほど症状が重かったりする場合は、病院を受診しよう。ヘルパンギーナや手足口病は、かかると口の中が痛むため、水を飲むのを控えがちになる。また、のどの渇きを訴えられない乳幼児は、尿の色が濃くなると脱水のサイン。脱水症状のチェックにも努めよう。


(2018.08.06.)



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