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万能細胞から作った心筋細胞を移植する効率的方法を開発

慶応大学の研究チームが、万能細胞から作った心筋細胞を選別して移植する効率的な方法を開発した。動物実験では、移植後の心臓への定着率が従来の30倍に向上。人の再生医療応用に一歩近づく。

ES細胞(胚(はい)性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)などの万能細胞は、神経、骨、筋肉など多様な細胞になるが、狙った組織だけを作り出すことは難しい。同大循環器内科の福田恵一教授と、製薬企業「アスビオファーマ」の服部文幸・副主任研究員らは、心筋細胞が他細胞と比較してミトコンドリアを多く持つことに着目。ミトコンドリアを一時的に発光させる試薬を使い、ヒトES細胞やヒトiPS細胞からできた細胞から強く光る細胞を選んだところ、99%以上の純度で心筋細胞だけが集まった。マウスのES細胞から作った心筋細胞を1000個程度の固まり(直径約0・2ミリ)の状態で心臓に注入することで、細胞が流出せず、自然に膜状に広がって定着することを確認。従来の1~3%だった定着率は90%以上に向上した。




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(2014.01.31.)

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