ドクターズガイド

花粉症2014(1) OCT新薬と保険適用になった減感作療法

もはや恒例となった花粉症シーズンに入りました。すでに辛い症状に悩まされている方も多いようです。基本的な対処法の再確認とともに、試してみたい新薬、治療法を検討しましょう。

■今年の飛散量と気温に関する注意

2014年は、前年に比べて北日本が6~7割、東海、近畿、中四国地方では8割程度の飛散量という見積もりで、若干少なめと考えられます。自分に合うかを確信できない新しい治療を試すにはよい時期といえるかもしれません。

飛散の開始時期は関東中心に2月はじめと予想され、暖かく感じる日はとくに要注意です。

■標準的な対処を怠り無く

花粉症は起こることが予想される症状です。早めの対処がシーズン中の症状軽減につながりますので、まずは基本の、できる準備をすみやかにすませましょう。

  • 飛散開始前に病院(アレルギー科、耳鼻科など)で診察を受け、薬の処方を受ける。
  • マスク、ゴーグル(花粉対策用メガネ)などのグッズを用意。
  • 花粉がつきやすいウール地コートから、ツルツル素材コートに衣替え。

■新しいスイッチOTC薬

「スイッチOTC薬」とは、それまで医師の処方が必要だった薬効成分が市販薬の成分としても使えるようになり、これを配合した薬も薬局で購入できるようになった薬をさします。処方薬からのスイッチ、薬局のカウンター越しに購入できるので”Over The Counter”、これがつながって「スイッチOCT薬」という呼び名になっています。

副作用の少ない、使い方がそれほど複雑でないものに限られていますが、医療現場で医師の判断で使われていたものですから効き目については大きな期待を寄せられるものです。過去の例では、鎮痛作用のインドメタシン、解熱のイブプロフェンなどが該当します。

眼の症状緩和

該当の成分:ペミロラストカリウム

花粉、ハウスダストなどによる目の充血、かゆみ、涙目、異物感などの症状緩和。
製品:ノアールPガード点眼液」(佐藤製薬)
1日2回、1滴点眼。7歳以下は使用不可。

該当の成分:トラニラスト

こちらも点眼薬。1日の点眼回数が1回多いが、適応する症状はペミロラストカリウムとほぼ同じ。
製品:ロート アルガード プレテクト」(ロート製薬)
1日4回、1滴点眼。7歳以下は使用不可。

鼻の症状緩和

該当の成分:エバスチン

経口薬。花粉、ハウスダストなどによる鼻水、鼻づまり、くしゃみの緩和。
製品:エバステルAL(興和)
15歳以上の成人が1日1回1錠、就寝前に服用。効果が1日持続するので、日中に対応せずに済む。

■薬剤師の指導に従うこと

薬局で入手できるとはいえ、もとは医師の判断を必要とするとされていた薬です。飲み合わせや禁忌事項についても厳しく注意する必要があるため、当初は薬剤師の指導を受けて使うことが義務付けられています。

妊娠中の方、子供、持病の薬を服用中の方など、薬剤師とよく相談のうえ、使う場合には用量、用法は厳密に守るようにしましょう。

■保険適用になった舌下免疫療法

根治の可能性もある花粉症の治療として期待されていた、舌下免疫療法の処方薬が今年4月より健康保険適用になり、6月から処方が開始されます。今年の対策としては間に合いませんが、効果が出るまでの治療期間が長期にわたるので、今のうちに医師と相談し、秋から治療を始めることを検討してもよいでしょう。

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