ドクターズガイド

糖尿病 リスクの高い日本人(2)

■予防と対策

自分の傾向をいち早く把握する

ほとんどの2型糖尿病は長い時間の積み重ねの結果発症するもので、自分が糖尿病の傾向にある、もしくはすでに予備軍であることに気づいていない人も相当数いると予想されます。血糖値の上昇傾向は、簡単な健康診断でも発見できるものですから、若いうちから定期的な健康診断で自分の状態を把握しておくことが予防の第一歩となるでしょう。

食事の量より「質」

糖尿病のリスク低減というと、食事と運動での減量が一般的に推奨されますが、減量に関しては必ずしも「必須」ではなく、毎日の食事の糖質・脂肪分をコントロールすることで大きな効果が得られることが明らかになりました。

アメリカで発表された研究によると、糖尿病発症リスクの高い人70名ほどを2つのグループに分け、同じカロリーを摂取するにあたって、片方は低脂肪・低炭水化物食を続けたところ、8週間後には低脂肪・低炭水化物食のグループは、体重の減少の有無に関係なく、インスリン分泌量、耐糖能ともに改善され、糖尿病リスクが大幅に低減されました。

このことから、糖尿病リスク低減に重要なのは、食べ物の「量」ではなく『質』であるという結論がでました。研究者は、毎日の食事から脂肪分と糖質を減らすことで糖尿病リスクを低下させることができるとしており、その量はだれでも調整できるわずかなものだそうです。

忙しくて運動できなくても、断れないお付き合いが多くても、糖尿病を回避する努力はできる、ということです。

糖質制限について

上記のような研究が多く発表され、糖尿病に限らない通常の健康や美容の維持のためにも糖質を制限する健康法がポピュラーになってきました。

このサイトでも過去に取り上げましたが(糖質 「制限」と「必要性」→)、栄養過多になりがちな現代の日本において、糖質をコントロールすることは理にかなった健康管理です。しかし糖質には一見してそれとはわかりづらいものもあり、知識無く効果的に行えるものではありません。きちんと行いたいというときには、専門家にアドバイスを受けることをお勧めします。

がんや脳梗塞、心筋梗塞といった病気は、その激しい症状で大変怖い印象がありますが、それらのきっかけになるかもしれない糖尿病は、気付かないうちに静かに進行します。むしろ、より恐ろしい病気ということもできるでしょう。体質的、社会的に糖尿病リスクを多くかかえる日本人は、最新情報にも敏感でいなければなりません。



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