ドクターズガイド

白内障
5月から強まる紫外線Aの危険

白内障は、眼の水晶体がなんらかの原因で濁り、ものがよく見えなくなる眼の病気で、日常の80%の情報を眼から得ている人間にとって、生活するうえで非常に大きな支障となります。
原因はいろいろありますが、なかでも長期間にわたって浴びる紫外線A(UV-A)は、すべての人に同じように白内障の危険をもたらします。

そして日本の5月は、気温が高くなるにつれて体に受ける紫外線量も増え、白内障の原因となる紫外線Aもぐっと多くなる時期です。

今回は、普段あまり意識することのない、白内障と5月からの紫外線について、見直しておきたいと思います。

■白内障とは

通常は透明な眼の水晶体を構成する蛋白質であるクリスタリンが、外部からの刺激によって変性して濁り、物がかすんだりぼやけて見えたりするようになる眼疾患です。眼以外の器官に直接的な影響を与えることはありませんが、重度になれば生活上の支障は著しく、精神的な負担や事故の可能性も高くなるなど、二次的にも大きな問題となります。

■原因

白内障の原因は、大きく二つにわけられます。

全身疾患に合併する白内障

アトピー性皮膚炎、糖尿病 など、先天性白内障 風疹 など、外傷性白内障 目のけが など、併発白内障 ぶどう膜炎 など、その他 放射線、薬剤(ステロイド剤)

加齢による白内障

長年にわたって暴露した紫外線Aの影響がある時点で限界となり、水晶体を構成するタンパク質を変性させて濁った物質に変える。

■紫外線の問題

紫外線A

日常的に眼に入る光は、可視光線、紫外線、赤外線、最近問題になっている液晶画面からの青色光、とさまざまです。しかし白内障に直接影響するのは、波長の違う紫外線A、B、Cのうち、「紫外線A」だということがわかっています。
紫外線Bは角膜で跳ね返されることが多く、また最も波長の短い紫外線Cはそもそもオゾン層にさえぎられてほとんど地上には届きません。一番波長の長い紫外線Aは角膜を透過して水晶体に到達し、吸収されています。長年にわたるこの作用が、最終的にはタンパク質の変性を引き起こすと考えられています。

紫外線全般による活性酸素の発生

もうひとつ、波長の長短にかかわらず、紫外線が最終的にタンパク質変性を起こさせる可能性があります。「活性酸素の発生」です。

体にストレスがかかると、体内では害を及ぼすものを攻撃する武器として活性酸素を発生させますが、この武器が過剰になると自分自身の細胞にもダメージを与えることになります。
大量の紫外線は間違いなく体にとってはストレスとなり、活性酸素を多く発生させる要因です。過剰な活性酸素が肌にダメージをあたえれば肌の老化になり、血管にダメージを与えれば動脈硬化のもととなり、水晶体にダメージを与えれば、白内障につながるといわれています。

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