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【果物・野菜アレルギー】

スイカやメロンなど、みずみずしいフルーツがおいしい時季になりました。思わず手が伸びてしまいますが、フルーツを食べると不快な症状が現れる「果物アレルギー」が増えていることをご存知ですか? 花粉症と関係があるといわれているので、花粉症を発症している人は特に注意が必要です。

――花粉症と果物の関係は?

花粉症の人は果物アレルギーになりやすいと考えられています。それは、果物の中にアレルギーの原因物質(アレルゲン)の花粉と構造が似ているものがあるためのようです。アレルゲンの構造が70%以上似ていると、アレルギー反応を起こしやすくなるとのことです。最近は20~30代で花粉症にかかる人が多く、その影響で果物アレルギーも増えていると専門家は見ています。

花粉症と果物・野菜アレルギーとの関係は

・スギ、ヒノキ ⇒ トマト

・ハンノキ、シラカバ ⇒ バラ科のリンゴ、モモ、サクランボなど

・ブタクサ ⇒ ウリ科のメロン、スイカなど

・カモガヤ ⇒ メロン、オレンジ、トマト、バナナ、セロリ、ジャガイモ

・ヨモギ ⇒ リンゴ、キウイ、ニンジン、セロリ

また、花粉症ではないものの、ゴムアレルギーの人は、バナナ、アボカド、マンゴー、パパイアなどトロピカルフルーツでアレルギーを起こすことがあります。

――口の中で起こるタイプが増加

果物アレルギーは、症状の現れ方によって「即時型」と「口腔アレルギー症候群」に大別できます。即時型は、アレルゲンが胃や十二指腸で分解されず、小腸から吸収されて血流に乗り、体内を巡るので全身症状が出やすいのが特徴です。幼児や小学生がバナナなどを食べたときなどに起こることが多く、発症は若い世代が中心です。一方、口腔アレルギー症候群は、口の中の粘膜に果汁が触れて発症し、唇が腫れたり、口の中がかゆくなったりします。果物などを食べて5分以内に症状が出ることが多く、近年はこのタイプの果物アレルギーが増えています。

――低年齢での発症に要注意

全身に症状が現れるタイプは複数の臓器に急速に症状が現れ、アナフィラキシーショックを起こして命に関わるおそれもあります。小さな子どもなどが果物を食べて発症した場合は、すぐに救急車を呼んでください。 一方、口腔アレルギー症候群の場合も軽視は禁物です。一般に症状が軽いケースが多いものの、まれに呼吸困難などの重症に陥ることもあります。また、発症年齢が低年齢化しているので、違和感をうまく表現したり、人に伝えたりしづらい子どもの場合は、周囲が十分に気をつける必要があります。果物を食べて、口の中などに違和感をおぼえる場合は、医療機関で検査を受けましょう。血液検査で花粉に対するアレルギーの有無を調べることができ、専用の針で果物を刺した後に針を腕に刺す皮膚テストを受ければ、果物アレルギーかどうかがわかります。

――加熱すればOKの場合も

果物アレルギーと診断された場合は、基本的にはその果物を食べないようにしましょう。特に全身に症状が出る即時型ではアレルギーの場合は、ドレッシングや料理のソースなどにも果物が使われていないか、慎重にチェックすることが大切です。また、バラ科の果物に対してアレルギーがある場合は、リンゴ、モモ、サクランボ、洋ナシ、ナシ、スモモ、アンズ、イチゴ、ウメ、ビワなど、共通のアレルゲンを持つ他のバラ科の果物に対しても注意しましょう。

成人で軽症の口腔アレルギーの場合は、原因となる果物を食べるかどうかは、本人の意志に任されます。また、口腔アレルギーを起こす果物のアレルゲンは熱に弱いものが多いので、お料理やスイーツ、ジャムに使うなどして加熱すれば、多くの場合食べることができますので工夫しましょう。ただし、一度に大量に取らないことです。搾りたてジュースなど、加熱が不十分なものにも気をつけましょう。

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