ドクターズガイド

体の自然治癒力を高めよう

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古来、日本の伝統的な健康法の一つとして知られる「お灸」。お灸とは温熱で、ツボを温めることで血行をよくし、体の自然治癒力を高めるサポートをするもの。以前は高齢者の治療に使われるというイメージが強かったが、最近は、1人でも簡単にでき、香りを楽しむアロマタイプ、点火しても煙の出ないタイプ、まったく火を使わないタイプなど、さまざまな種類のお灸が発売されていることから、若者の間でも人気となっている。

1949年創業のもぐさの老舗であるせんねん灸が運営するせんねん灸銀座「せんねん灸お灸ルーム」の鍼灸師、佐藤克哉氏に、お灸の効果やツボの探し方、すえ方について聞いた。また、今回は実際にお灸の体験をさせてもらった。

せんねん灸の直営販売店「せんねん灸ショールーム銀座」を訪ねると最初にヨモギを煎じたお茶が出てきた。ヨモギのいい香りがして、口に含んでみると苦味はほとんどなく、体にやさしい味がする。

お灸の原料となるのは”もぐさ”で、ヨモギを精製したもの。ヨモギは食物繊維やミネラルが豊富で、浄血、増血作用、止血作用などさまざまな効果のある薬草だ。

鍼灸師の佐藤克哉氏は、「ツボを熱で温め、皮膚の毛細血管、つまり末梢血管の血行を良くすることで、全身の血行改善を促し、冷え症や肩こり、腰痛、目の疲れ、むくみ、ストレス、不眠などさまざま症状の改善に効果が期待できます」と説明する。

もぐさには、温度が低め(左側―薄い茶色) ~ 中間 ~ 高め(右側―こげ茶色)と種類があり、「もぐさは乾燥させたヨモギの葉っぱを粉砕して、葉裏にある綿毛以外の部分をふるい落とし、取除いていく工程を繰返して作ります。精製度によって綿毛の純度が異なり、精製度が低く、綿毛以外の部分、葉脈、葉肉など葉の緑(葉緑素)が多く含まれるもの程、燃焼時に高温となります」(佐藤克哉氏)

ショールームにある温熱レベル表では、一番低めのせんねん灸はじめてのお灸moxaから一番高温がせんねん灸オフにんにくきゅう近江となっている。また、台座の厚みで温度を調節してあると言う。ちなみに、紙パルプを積層圧縮した台座は、コンマミリ単位で厚みを変え、温度を調節していると言う。

皮膚の薄いところは血液循環が良いので熱く感じやすく温熱の低いものを、皮膚の厚いところは熱が伝わりにくいので比較的高めのお灸を使用すると良いと言う。昔、祖母がお灸を据えていたが、背中に丸くやけどの跡が残っていて痛々しかった記憶がある。

「昔はもぐさを指先でひねって、そのまま地肌に置き、お線香で火をつけたため、お灸は「熱い」「火傷をする」「痕が残る」というものでした。そうは言っても、熱くて火傷がするお灸をなんとか避けたいもの。庶民の知恵として、身近にあったにんにく、しょうが、みそなどをもぐさと肌のあいだに挿み入れて熱を緩和するようになったと言われています。せんねん灸の「みそきゅう」「しょうがきゅう」「にんにくきゅう」はそれぞれみそ、しょうが、にんにくを乾燥させ、線香状にしてもぐさと一緒に和紙で巻き込んでいます」(佐藤克哉氏)

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