ドクターズガイド

オトコの「冷え症」は、どうすれば改善できる?

ワイルド派を自認するオレ。タイトなスーツを身につけて、外回りのときもコートの前を留めたりしない。でも、実はけっこう寒さに弱くて、シャツの下はヒートテック2枚重ね、靴下用のカイロも貼っている。できるなら、冬場はオフィスから一歩も出たくないぐらい。これって、単なる寒がりを通り越して、もはや冷え症と呼ばれても仕方ないレベルなんだろうなぁ…。今さら、全身ポカポカのフル装備で出社するわけにもいかないし、誰かおすすめの改善法があったらこっそり教えて。

■自覚がなく悪化させるケースも

冷え症はもはや女性だけの悩みではない。ネット調査会社「アイシェア」が20~40代の男女544人に聞いたところ、男性の61.5%が体の冷えを実感しているにもかかわらず、何らかの冷え対策を行っている男性は28.8%に過ぎないことがわかった。冷え対策を実践している人が少ない理由としては「冷え症は女性のもの」という意識が根強いことが挙げられる。さらに最近は、自分が冷え症だと気づいていない人が多いという。

冷え症は手足の先が冷える症状だと思われている。たしかに、血行不良が原因で起こる冷え症では、体の末端で冷えを感じやすい。しかし、冷え症は原因によってさまざまなタイプがある。例えば、内臓の冷えが原因で胃腸の働きが低下して、体内でうまく熱を生み出せないタイプの冷え症は、手足が温かいのが特徴だ。むしろほてりを感じることさえあるので、自分がまさか冷え症だなんて思えない。また、過労やストレスで自律神経の働きが乱れて起こるタイプは、冷えを感じるセンサーが鈍くなっているので、冷え症かどうか気づきにくい。

男女を問わず、年をとると新陳代謝が低下する。そのうえ、動脈のしなやかさが失われて血行が悪くなり、冷えを感じやすくなる。自律神経の働きも鈍るので体から熱が奪われやすく、冷え症に悩む人が年々多くなる。これは、いわば自然の摂理、加齢に伴う変化なので避けることは難しい。しかし、前項で紹介した、わかりにくく、自覚しづらいタイプの冷え症は、むしろ20~30代の男性に増加している。”草食系”などと形容されることもあるものの、若く、元気で冷え症のイメージからは最も遠い世代だ。それだけに、薄着や冷たいものの取り過ぎや不規則な生活など、冷えを悪化させる生活習慣には無頓着。もちろん、自分が冷え症などとは思わないから、対策が遅れて悪化させてしまうことが少なくない。

■冷え性になると、どんな弊害があるのだろう

血行不は頭痛、肩こり、腰痛、肌荒れ、体がだるい、疲れやすいといった不快な症状を招く要因になる。とりわけ男性の場合は、血流の悪化によって薄毛やED(勃起不全)につながるリスクもあるので、くれぐれも注意したい。さらに、体の免疫力が低下して、風邪をひきやすくなったり、自律神経の乱れから不眠になったりするおそれもある。

手遅れになる前に対策を始めたい。末端の冷えを実感している場合は今すぐ、冷えを感じない場合でも、次のチェックリストに当てはまる項目が多い場合は冷え症の可能性「大」なので、早急に取り組んでほしい。特に、起床時にお腹周辺や太ももとわきの下に触れてみて、わきの下のほうが温度が高い場合は、冷え症の確率が高い。

□入浴はシャワーで済ますことが多い
□運動の習慣がない
□会社ではデスクワークが多い
□夜型で夜更かしが多い
□低血圧気味で、朝起きるのがつらい
□ストレスを感じている
□肩こりがひどい
□タバコを吸う
□つい飲み過ぎる
□ダイエット中
□甘いもの、油っこいもの、味つけが濃いものが好き

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