ドクターズガイド

溝上裕士 医師 (みぞかみゆうじ)

溝上裕士 (みぞかみゆうじ) 医師

筑波大学附属病院(茨城県)7病院のクチコミ
光学医療診療部
病院教授

専門

消化器病学、消化器内視鏡学、消化性潰瘍、炎症性腸疾患

医師の紹介

溝上裕士医師は、消化器内視鏡診断、内視鏡治療、炎症性腸疾患(IBD)、 潰瘍性大腸炎、クローン病を専門としており、診療は常にトップレベルの維持を目指している。経鼻内視鏡、小腸内視鏡、カプセル内視鏡は、県内で最も早く導入し、消化管診療においては指導的立場にある。IBD患者の診療実績も県内屈指を誇る。2011年4月から、自由診療にてピロリ菌専門外来を開設し、ピロリ菌の診断、治療を行っている。臨床現場では「常に患者に寄り添う医療」の実践を心がけている。

診療内容

逆流性食道炎、食道ヘルニアは、頑固な胸やけを引き起こす。食生活の欧米化に伴い増加傾向にあり、病態に応じた治療を行っている。食道がんに対しては、進行度に応じた治療法を選択している。進行がんでは外科的治療の適応を考慮するが、適応がないと判断される場合には、放射線治療(陽子線治療を含む)と化学療法を選択する。早期の食道がんは、内視鏡的治療(粘膜切除術・粘膜下層剥離術)の適応となる。胃の良性疾患の中では、ヘリコバクターピロリ菌が原因とされる、慢性(萎縮性)胃炎が最も多く、胃がんとの関連で注目されている。特に胃・十二指腸潰瘍は、ピロリ菌を原因とすることが多く、除菌治療を考慮する必要があり、近年は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や、低用量アスピリンなどによる出血性潰瘍が増加しており、このような潰瘍に対しても先進的な取り組みをしている。胃がんは、我が国に極めて多いがんですが、治療の基本は外科的な開腹手術である。早期胃がんのうち粘膜内に留まるものに対しては、内視鏡的治療(EMR:粘膜切除術、ESD:粘膜下層剥離術)を積極的に導入している。外科的治療の適応とならない進行胃がん症例は、化学療法の適応です。その他、高齢者や合併症のある症例に対しては、腫瘍縮小を目的に光線力学療法も行っている。小腸はその検査方法の困難さから、長年にわたり“暗黒大陸”と呼ばれてきた。しかし近年、カプセル内視鏡・バルーン内視鏡検査の導入により、いままで診断し得なかった小腸疾患が明らかになってきた。同院では、2008年にカプセル内視鏡診断装置、2009年にシングルバルーン内視鏡、さらに2010年にはダブルバルーン内視鏡を導入し、最新鋭の医療器具により、小腸疾患の診断・治療にあたっている。また同院は県内10施設と連携して、カプセル内視鏡読影ネットワーク(Ibaraki Capsule Endoscopy Network・ICE Net)を構築し、県内におけるカプセル内視鏡の普及と、小腸疾患発見率向上に貢献している。若年層に慢性の下痢、血便をきたす潰瘍性大腸炎やクローン病(IBD)は、原因不明の難病であり本邦で急増している。通常の薬物治療の他、免疫調節薬、白血球除去療法などの集学的な治療を行うとともに、重症例では外科的治療の適応も考慮している。同院では専門性の高い「IBD外来」を開設し、さらに医師、看護師、栄養士、ケースワーカーらと連携しチーム医療を展開している。大腸のポリープ(腺腫)や早期大腸がんに対しては、内視鏡的治療(粘膜切除術、粘膜下層剥離術)が行われる。健診で発見される大腸がんの8割が早期がんであり、その6割が内視鏡的治療で治癒可能とされている。一方、進行した大腸がんに対しては、外科的切除術や化学療法を考慮している。

診療を受けるには

外来診療は消化器内科で予約制。溝上医師の担当は火曜(午前は消化管一般、午後は炎症性腸疾患)。ピロリ菌専門外来は第2・4水曜の午後。内視鏡検査担当は、月曜、水曜。

累積症例数または患者数

内視鏡診療実績(1981年から2011年末まで)…上部消化管内視鏡検査:約20,000例、大腸内視鏡検査:約5,000例、ERCP:約1,200例、大腸ポリープ切除術:約600例、早期胃がん内視鏡的治療( EMR、ESD):約300例。さらに嘔吐反射が少ない、楽な検査として患者に好評である、経鼻内視鏡を約1,500例、今まで暗黒大陸と称されていた「小腸」の検査であるダブルバルーン小腸内視鏡 約150例、カプセル内視鏡 約150例を経験。本邦で有数のIBD専門病院である兵庫医科大学に1981年から1996年まで在籍した経験を生かし、潰瘍性大腸炎 約400例、クローン病 約150例の治療実績を積み重ねており、県内屈指である。

医師のプロフィール

経歴
1981年3月 東京医科大学 卒業
1981年6月 兵庫医科大学第四内科研修医
1991年4月 国立加古川病院内科医長
1994年8月 兵庫医科大学第四内科助手
1996年4月 東京医科大学内科学第五講座(霞ケ浦病院)助手
1999年5月 東京医科大学内科学第五講座講師
2002年5月 東京医科大学内科学第五講座助教授
2005年5月 東京医科大学霞ケ浦病院内視鏡部長併任
2007年4月 東京医科大学霞ケ浦病院准教授
2009年2月 蒲郡市民病院副院長兼消化器科部長
2010年7月 筑波大学附属病院光学医療診療部准教授
2011年4月 筑波大学附属病院光学医療診療部部長・病院教授
所属学会・認定・資格

日本消化器病学会指導医、学術評議員、関東地方会評議員 、日本消化器内視鏡学会指導医、社団評議員、学会評議員、関東地方会評議員、関東地方会幹事(茨城県代表幹事)、専門医試験作成委員 、日本消化管学会代議員、ニュースレター編集委員長 、日本門脈圧亢進症学会評議員など

予防に心がけたいこと

一般論ではあるが、どのような病気であっても、生活習慣の乱れが病気の発症、悪化につながる可能性がある。その予防として、規則正しい生活、動物性脂肪の少ない食事、魚中心の料理で野菜を多くとり(一部の病気では制限が必要)、週に2回以上の運動などが望まれる。何でも相談できる、信頼できるホームドクター(かかりつけ医)を持つことも大切である。