ドクターズガイド

渡辺晋一 医師 (わたなべ しんいち)

渡辺晋一 (わたなべ しんいち) 医師

帝京大学医学部附属病院(東京都)28病院のクチコミ
皮膚科
科長 主任教授

専門

水虫などの真菌症、皮膚科レーザー治療、その他皮膚科一般

医師の紹介

皮膚真菌症研究のスペシャリスト。水虫治療薬の臨床開発試験においても中心的な役割を果たす。皮膚科全体としては、アトピー性皮膚炎をはじめとする湿疹・皮膚炎群や感染症、膠原病、良性・悪性腫瘍などにも詳しい。さらに、レーザーを使った最先端医療をハーバード大学で学び、1988年アメリカより帰国後、傷跡を残さない「Qスイッチ・ルビーレーザー」を東芝と共同開発するなど、それまでの日本にはなかったシミ・アザの本格的なレーザー治療を国内に取り入れた、レーザー治療のパイオニア的存在でもある。

診療内容

水虫の原因となる白癬菌。カビの一種で、顕微鏡で見ると、糸のような細長い形をしているのが特徴。高温多湿な環境を好み、栄養源になるケラチンを栄養にして増殖を繰り返し、次第に角質層の深い所へと侵入する。足の裏にできた水虫の場合、皮が剥け、小さな水疱ができる。また足の裏全体がカサカサに乾燥して、皮膚の皺もかなり白くなることもある。「水虫があると必ずかゆみが起こる」と思いがちだが、実際にはかゆみが出るのは患者の1割程度だという。
足白癬の診断は、臨床症状からある程度可能であるが、臨床的に鑑別困難な場合が多い。医師の診断を受けていてもなかなか完治しない場合は誤診の可能性が高い。また、専門外の科を受診しているケースも多い。正確な診断のためには、真菌検査(水虫菌の検出)が非常に重要。
水虫の治療では、外用薬や内服薬を使用する薬物療法が基本。薬を塗ると、皮膚の表面にいる菌はもちろん、角質層にいる菌も殺菌、退治する。薬の成分としては、抗真菌薬の外用薬が用いられる。1日1回塗ればよい薬が主流で、皮膚の組織が入れ替わるサイクルに合わせ、少なくとも1か月間は薬を塗り続ける必要がある。症状がない部分も含め、指と指の間や足の裏全体に、まんべんなく塗ることがポイント。
爪水虫では「イトラコナゾール」「テルビナフィン」といった抗真菌薬の内服薬が用いられることもある。内服薬の場合、ほかの薬とののみ合わせや、胃腸障害・肝機能障害などの副作用がみられることがあるので、以前から使用している薬がある場合は、必ず医師に伝える。
「水虫は治っても再発しやすい病気です。家族とマットやスリッパを別にするだけでなく、毎日足を洗って(但しゴシゴシ洗いは禁物)清潔にし、足や靴の通気性をよくすることが大切です」(渡辺医師)
レーザー外来では、太田母斑、伊藤母斑、異所性蒙古斑(青アザ)、老人性色素斑(シミ)、単純性黒子・母斑細胞性母斑(ホクロ、アザ)、口唇メラノーシス、雀卵斑(そばかす)などの色素性病変、外傷性刺青、を対象に、治療を行っている。
それぞれの疾患に対して症状に合ったレーザー治療を行うが、例えば「Qスイッチ・ルビーレーザー」は、跡形なく青アザが消えるなどの特徴を持つ。
レーザー治療は初診後、予約しての受診となるが、平均すると1~2ヶ月先の予約となる。初診時に患部範囲が少ないものに関しては当日行うケースもある。

診療を受けるには

診療科で予約。紹介状がある場合は医療連携室で予約する。レーザー外来は1~2カ月待ち。前の病院でどういった診断を受け、どんな薬を使用しているか、薬手帳などの具体的な情報を用意しておく事。

累積症例数または患者数

太田母斑患者の治療実績数は1,000名以上で、太田母斑はほぼ跡形無く消失する。

医師のプロフィール

経歴
1978年 東京大学医学部医学科卒
1979年 東京大学医学部皮膚科助手
1983年 同医局長
1984年 三楽病院皮膚科部長
1985年 1988年 米国ハーバード大学マサチューセッツ総合病院皮膚科リサーチ・フェロー
1988年 帝京大学医学部皮膚科助教授
1994年 同教授
1998年 同主任教授
1998年 帝京大学医真菌研究センター教授併
所属学会・認定・資格

日本皮膚科学会、日本医真菌学会理事長、日本レーザー医学会副理事長、日本化学療法学理事、日本香粧品学会理事、日本皮膚悪性腫瘍学会理事、日本癌学会、日本免疫学会、日本アレルギー学会

費用のめやす

保険の適用があるものは、保険で治療を行う。但し美容目的の場合のレーザー治療は、私費治療で行い、1ショットで1,000円となる。