ドクターズガイド

清野 裕 医師 (せいのゆたか)

清野 裕 (せいのゆたか) 医師

関西電力病院(大阪府)13病院のクチコミ
院長
糖尿病・代謝内分泌センター

専門

糖尿病、代謝・栄養障害、内分泌疾患

医師の紹介

清野医師は、日本人として初めてノバルティス糖尿病賞(スイス)の糖尿病功績賞を受賞するなど、国内だけでなく世界に認められた糖尿病研究のスペヤリスト。特にインスリン分泌を促進する消化管ホルモンである「インクレチン」の研究では世界を牽引するリーダー的存在といっていい。インクレチンは30年前にはあまり注目されていなかったが、清野医師の研究により2型糖尿病の治療薬に応用できるまでになり、糖尿病患者の生活改善に多大なる貢献をしている。また糖尿病に関する正しい知識の普及啓発にも力を注いでいる。

診療内容

「糖尿病の治療というと、みなさん食事を制限しなければならないとか、運動をしなければいけないとか、マイナスなイメージばかりを持ってしまいがちですが、健康な生活を送るための生活習慣を身につけられるため、逆に生涯にわたって健康的な生活を送ることができるというメリットもあります」と清野医師は言う。
「さらに糖尿病の治療では、ずっと続けなければいけないというイメージが強すぎて、これが心の大きな負担になります。これでは精神がまいってしまいますので、適当な息抜きも必要で、そうすることで息の長い治療生活を送ることができ、普通の人と変わらない一生を送ることが可能になります」(清野医師)
このように病気に対して優しい言葉でわかりやすく、それでいて正しい知識を身につけられるよう患者に接するのが清野医師の特長だ。これはたんなる研究者ではなく、現場で多くの患者と接してきたからこそできること。それは院長をつとめる同院の治療姿勢にも通じることで、糖尿病患者それぞれにあったテーラーメイドな診療を目指している。
たとえば糖尿病の専門医だけが治療を担当するのではなく、十分な経験もち、試験に合格した看護師・管理栄養士・薬剤師・臨床検査技師・理学療法士からなる「糖尿病療養指導士チーム」が一丸となって患者をサポートする。
管理栄養士による本人や家族への栄養指導および食事量の評価にはじまり、理学療法士による運動療法の指導、薬剤師による服薬指導、看護師によるフットケア・インスリン指導、臨床検査技師による検査方法や検査値の説明など、それぞれのプロによるサポートのもと生活レベルから療養を考えることができるのだ。
糖尿病は一生付き合わなければならない病気で、不治の病のように言われるが、恐ろしいのは目や腎臓などに現れる合併症である。逆に言えば、合併症さえ出なければ恐れすぎる病気ではなく、同院でおこなっているような正しい治療を受けることができれば、普通の人と変わりない生活を送ることも可能なのだ。
近年とくに増えている糖尿病患者数だが、日本人に出る糖尿病の特性を知り尽くした清野医師のすすめるチーム医療に期待が高まる。

診療を受けるには

清野医師の外来は、水・木曜の午前、完全予約制。新患は水曜日のみ。ただし、学会出席などにより診療日程を変更する場合があるため、事前に問い合わせるとよい。

年間症例数

糖尿病に代表される生活習慣病/平成22年度 外来通院(23,396人)、入院(647人)、初診(345人)、他施設からの紹介(353人)
代謝・栄養障害/年間 外来(約3,200件)、入院(約900件、内NST対象 約400件)

医師のプロフィール

経歴
1967年 京都大学医学部 卒業
1977年 ワシントン大学(米国・シアトル)代謝・内分泌科(Prof. Daniel Porte Jr.)客員研究員
1996年 京都大学大学院医学研究科 糖尿病・栄養内科学 教授
2001年 京都大学医学部附属病院 副病院長
2004年 関西電力病院 病院長
2004年 京都大学医学部名誉教授
所属学会・認定・資格

日米医学協力委員会(文部科学省・厚生労働省・外務省)日本側委員長、国際糖尿病連合(理事・西太平洋地区会長)、アジア糖尿病学会会長、日本糖尿病協会理事長、日本病態栄養学会(理事長・専門医)、日本糖尿病学会(理事・指導医・専門医)、日本内分泌代謝学会専門医など

予防に心がけたいこと

糖尿病でもっとも有効的なのは、食事療法と運動療法のふたつ。まず予防および治療の基本となるのが食事療法で、きちんとコントロールできれば糖尿病もむやみに恐れる病気ではない。正確な体重を量り、それをもとに1日の摂取カロリーを決定。そのカロリーを3度の食事でバランスよくとることが大切だ。
運動に関しては、激しいものよりも軽い散歩やプールでの歩行トレーニングなど、ゆるやかでも持続できるものをおこなうのが好ましい。運動時間がとれない人は、通勤時に一駅歩いたり、なるべく階段を使ったりと、ふだんの生活に軽い運動をとりいれる習慣を持つことが大切。