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津川浩一郎 医師 (つがわこういちろう)

津川浩一郎 (つがわこういちろう) 医師

聖マリアンナ医科大学病院(神奈川県)37病院のクチコミ
乳腺・内分泌外科
診療部長、教授

専門

乳がん、乳腺疾患、甲状腺・副甲状腺疾患、乳がん化学療法

医師の紹介

乳がん治療のエキスパートとしてメディアで取り上げられる機会の多い名医の一人。乳房温存手術やセンチネルリンパ節生検といった低侵襲手術、さらに即時乳房再建も積極的に取り入れた手術を行っている。日頃の診療に加えて、教授として次世代医師の育成に力を入れるなど多忙ななか、自身のウェブサイトでは乳がん患者へのメッセージを発信。市民向けのフォーラムで乳がんについて語るなど啓蒙活動も活発である。診療に際して目指すのは「患者を中心としたチーム医療」である。

診療内容

乳がんは40~50歳代での発症が目立ち、日本人女性のがんとしては最も多い病気だ。その治療法は近年大きく進歩してきている。一昔前までは「乳がん=乳房をすべて切除しなければならない」というイメージを持たれていたが、最近では乳房を温存する方法が主流となり、良好な成績が得られるようになった。
同院では、年間の手術数は原発性乳がん約600例、他の良性の乳腺疾患が約100例と国内有数の豊富な手術症例を誇り、原発性乳がん症例の約60%に対して乳房温存手術を行っているという。ただし、乳管内に広く進展するタイプのがんについては、広がる範囲が広いため切除を余儀なくされるケースもある。津川医師は「その際は人工乳房や自家組織(お腹・背中の脂肪など)を用いて新たに乳房をつくる乳房再建術も同時に行われるようになってきました」と語る。さらに、乳房切除(全切除)の場合であっても同時再建に力を入れている(即時乳房再建)。女性にとって乳房は特別な存在であるだけに、たとえ温存できないとしても、すぐに再建できるという喜びは大きいだろう。また、脇の下のリンパ節も、一昔前ではまるごと取り去る「腋窩リンパ節郭清術」が広く行われていたが、現在は「センチネルリンパ節生検」が主流となっているという。同術の普及により、転移がないことが確認できればそれ以上はリンパ節を取らなくなっているのが現在の方法だ。手術前・後の薬物療法も積極的に行われる。
津川医師は自らのウェブサイトにおいて次のように発信する。「落ち着いて、信頼できる相談相手と協力して、信頼できる医療チームにご相談ください」。こう述べるとおり、津川医師が目指すのは「患者を中心としたチーム医療」だ。同院の附属研究所であるブレスト&イメージング先端医療センター、放射線科(診断)と連携して検査を行い、切除範囲決定の正確性を高める。また、腫瘍内科や放射線科(治療)と連携した集学的がん治療を行う。最近では、遺伝性・家族性乳がんに関する「乳がん遺伝相談外来」、妊孕性温存を目標にした「がん生殖医療(生殖医療センターとの協同)」にも力を入れている。もちろん乳がんを予防できれば理想的だが、その点について津川医師はやはり早期発見が肝要だと話す。「乳がんは今すぐにあなたの命を奪う病気ではありません。早期発見、早期治療で、機能や形態を温存した治療、そして何よりも大切な命を乳がんから守ることができるのです」

診療を受けるには

津川医師の外来診療は、月曜の午前・午後および水曜の午前。初診は月曜~金曜で対応可能。紹介状があっても初診医が診察し精密検査等の予約を行い、担当医の診察は次回からとなる。

医師のプロフィール

経歴
1987年 金沢大学医学部卒 卒業
1987~1997年 金沢大学医学部附属病院第2外科(一般・消化器外科研修)
1993年 金沢大学大学院医学研究科博士課程卒業
1995~1997年 通産省工業技術院生命工学研究所で科学技術特別研究員
1997~2005年 金沢大学医学部附属病院第2外科助手(乳腺内分泌外科担当)
1999年 英国ノッティンガム市立病院短期研修
2004年 米国テキサス州MDアンダーソンがんセンター短期留学
2005年 聖路加国際病院ブレストセンター乳腺外科(現在は非常勤嘱託医)
2010年9月 聖マリアンナ医科大学乳腺・内分泌外科教授
所属学会・認定・資格

日本外科学会(指導医、専門医、代議員)、日本乳がん学会乳腺(専門医、認定医、評議員)、日本消化器外科学会認定医、日本臨床腫瘍学会暫定指導医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本がん治療認定医機構認定医、日本乳がん検診学会(評議員)、オンコロジー教育推進プロジェクト専務理事

予防に心がけたいこと

乳がんは早期発見、そして早期治療ができれば、機能や形態を温存した治療が可能。大切な命を守るためにも定期検診を受けることが第一である。

費用のめやす

紹介状がない場合は選定療養費3,000円(税抜)を負担することとなる。

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津川浩一郎先生のウェブサイト  
聖マリアンナ医科大学乳腺・内分泌外科HP