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森山 寛 医師 (もりやまひろし)

森山 寛 (もりやまひろし) 医師

東京慈恵会医科大学附属病院(東京都)
耳鼻咽喉科
名誉教授 (附属病院 前院長)

専門

中耳疾患の病態とその手術的療法、真珠腫性中耳炎の成因の解明、鼻副鼻腔炎の病態とその治療(内視鏡下鼻内手術法の開発)

医師の紹介

開業医と異なり、高度な専門性が求められる大学病院においては、耳と鼻それぞれの領域に専門医が存在するのが普通。しかし、森山寛医師はその両方に精通し、治療から教育までオールマイティーにこなす。特に慢性中耳炎のなかでも処置しづらいといわれる真珠腫性中耳炎、耳鼻咽喉科の代表疾患である慢性副鼻腔炎の内視鏡下鼻内手術については群を抜くエキスパートして知られる。

診療内容

森山医師が率いた東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科教室は、現在は小島博己教授(耳のエキスパート)に受け継がれている。日本における耳鼻咽喉科学発祥の地であり、124年という本邦で最も古い歴史を有する。さらに耳科、鼻科、喉頭科などを世界においても初めてまとめて“耳鼻咽喉科”という名称をつけた教室でもある。
“臨床の慈恵”の呼び名に違わず、年間の手術数は耳・鼻・咽喉頭・頭頸部腫瘍などで約1,800件。豊富な臨床例と長年の臨床研究を背景に、同教室の医員は診療ならびに手術において優れた臨床力を誇っている。なかでも知られているのが1980年に同教室が開発した副鼻腔疾患に対する慈恵式内視鏡下鼻内手術だ。今では全国に普及し、鼻副鼻腔疾患の手術のスタンダードになっているばかりか、研修会を通じて世界中に広まりつつある。もちろん耳の領域に対する評価も高い。真珠腫性中耳炎など中耳炎の基礎・臨床研究、手術治療やその実績は世界のトップレベルにある。こうした高評価に導かれ、同病院には手術を必要とするような重症患者が多く受診する。
「手術では、本来の生理的な形態を残してあげられる術式を選ぶようにしています。手間も時間もかかりますが、その後の生活しやすさがまるで違いますからね。それに真珠腫や好酸球性副鼻腔炎など、再発率の高い疾患では、再手術のしやすさの面でも、生理的な形態を残した手術をすることが必要です」(森山医師)
医師として、ちゃんと治すのはあたりまえ。その上で、自らも心がけ、後進にも伝えようとしているのは、患者にとっての良医となることだ。
「“患者さんによってできるだけ良い治療法を選ぶ”ことが大切です。患者さんの病気のみでなく、背景(年齢、合併症の有無、職業、意欲、家族の支え、性格など)や医療環境を考え、保存的治療にするか手術的治療にするか、また手術のタイミングや、どのような術式を選択するかなど、総合的に考えられる医師が、患者さんにとっての良医だと思います」(森山医師)

診療を受けるには

初診の方は、初診担当医が診察し、検査の施行あるいは予約し、結果は判定医あるいは専門外来に予約して、説明、治療方針の決定を行う。再診、判定、専門外来は予約制。要紹介状。
紹介状なしの指名は不可だが、森山医師あての紹介状があれば診察可。1時間前後待つ場合もあり。

年間症例数

年間の手術数は1,800件

医師のプロフィール

経歴
1973年 東京慈恵会医科大学卒業
1975年 東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室医員
1976年 同上助手
1981年 アメリカ(ニューヨーク)、コロンビア大学耳鼻咽喉科へ留学
1983年 帰国
1984年 東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室講師
1990年 東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室助教授
1992年 東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室教授
2004年 東京慈恵会医科大学附属病院院長(耳鼻咽喉科学教室教授兼務)
2013年3月 東京慈恵会医科大学附属病院院長 退任
2013年4月 東京慈恵会医科大学名誉教授、現在に至る

【賞など】
1991年 平成3年度日本医師会医学研究助成費受賞
2002年 日本医師会最高優功賞(在任15年日本医師会委員会委員)
2006年 American Academy of Otolaryngology-Head and Neck Surgery
Foundation Honor Awards受賞
2008年 The European Rhinologic Societyの名誉会員
所属学会・認定・資格

日本耳鼻咽喉科学会理事

主な著書(編集・共著含む)

『今日の耳鼻咽喉科・頭頸部外科治療指針 第4版』(2018年 医学書院; 第4版)amazonでみる⇒
「耳鼻咽喉科・頭頚部外科 外来手術の基本テクニック」(2006年 中山書店)amazonでみる⇒
「今日の耳鼻咽喉科頭頸部外科治療指針」(今日の治療指針シリーズ))(2003年 医学書院)amazonでみる⇒
『イラスト手術手技のコツ 耳鼻咽喉科・頭頸部外科』(2003年 東京医学社)
「耳鼻咽喉科エキスパートナーシング」(2002年 南江堂)amazonでみる⇒
『新図説耳鼻咽喉科・頭頸部外科講座』(2000年メディカルビュー)
『耳鼻咽喉・頭頸部手術アトラス(上・下巻)』(1999年 医学書院)
『内視鏡下鼻内手術-臨床解剖と手技』(医学書院 1995)
『内視鏡的副鼻腔手術』(1995年メディカルビュー)
ほか多数