ドクターズガイド

栗山 哲 医師 (くりやまさとる)

栗山 哲 (くりやまさとる) 医師

医療法人社団優穂会 三穂クリニック(東京都)
内科
東京慈恵会医科大学・大学直属客員教授

専門

慢性腎臓病、高血圧、高尿酸血症、糖尿病腎症、透析療法

医師の紹介

栗山哲医師は、臨床経験40年、三大慢性腎臓病といわれる糖尿病性腎症、慢性腎炎、腎硬化症(高血圧性)のスペシャリスト。内科認定医、高血圧学会FJSH、腎臓学会評議員・専門医、透析医学会指導医・専門医など主として腎疾患領域の学会資格を有し、学会活動や講演も多い。三大腎疾患は徐々に進行し、最終的に透析に至るため、早期発見と進行を遅延化させる治療戦略が非常に重要である。それらを集学的・統合的に適用し、慢性腎臓病の進行抑制を図る栗山医師の治療法は、高く評価されている。透析に至った場合も、患者のライフスタイルを重視して療法選択を指導・提供する。院長の三穂乙哉(総合内科専門医・スポーツ医)と栗山哲医師以外の非常勤医師は、慈恵医大外科と済生会中央病院内科からの派遣である。

診療内容

三穂クリニックでは、内科一般、慢性腎臓病、高血圧、糖尿病腎症、高尿酸血症などの診察を行っている。また、各種の健康診断や検診の他、外科一般、肛門科にも対応可能で、担当する外科医師もいる。

栗山哲医師は、3大腎疾患といわれる糖尿病腎症、慢性腎炎、腎硬化症などで名医として造詣が深い。糖尿病腎症は、その名の通り、糖尿病の合併症の1つだ。最近では糖尿病腎臓病(DKD)と呼称、広義の糖尿病関連性腎疾患として治療される。日本の糖尿病患者は予備軍も含めると推定2,000万人弱。その約30%は糖尿病腎症を合併し、さらにそれらの患者において10人に1人は腎不全にまで至ると推定されている。慢性腎炎は、一般的には若い人の病気であり、早期からの介入が必要である。腎硬化症は、高血圧と加齢が主因となって起こり、全身の血管に動脈硬化を起こして腎不全に至るが、高齢化とメタボ患者が増加する昨今、増え続けている。これらの腎疾患はいずれも徐々に進行し、放置すると最終的には透析に至るため、早期に発見し進行を遅延化させる治療戦略は非常に重要だ。
腎臓関連の各種のガイドラインをまとめると、予防には七つの戦略がある。すなわち、1.高血圧管理、2.血糖管理(糖尿病の患者で)、3.ARBあるいはACE阻害薬使用、4.脂質異常・高尿酸管理、5.腎性貧血管理、6.低蛋白食、7.減塩食。これらを複合的に患者に適用して腎保護を図ることで透析開始を遅延化させることが可能である。栗山医師は、三大腎疾患に対する腎保護として、上記を集学的に適用しその進行抑制を図る。透析に至った場合には、血液透析(HD)、腹膜透析(PD)の選択は、各自のライフスタイルや疾患背景を重視する。栗山医師は、慈恵医大客員教授として籍を置き、済生会中央病院のOB医師でもあり、各様々な診療領域での医師の人脈が多いため適切なバックアップが円滑に可能である。当クリニックでは透析療法は行っていないため、透析が必要な場合は透析専門病院である品川腎クリニックなど近隣の医院と連携する。
「診療の説明と同意を実行する場合、医学の専門性や患者個人の生活特性も加味する必要があることから、決断が極めて難しい状況が多々あります。その様な時に、私は説明の中に医師主導のパターナリズム(父親的な導き)を意識して導入する事にしています。例えば、高齢の男性に対しては「僕の父親ならこうする」あるいは若い女性に対しては「僕の娘ならこうする」といった状況を患者サイドに立った見地で、なお且つ医学主導を貫く見地でアドバイスをする方法です。これは患者さんと医師間に十分な信頼関係が存在しないと成立しない手法です。この観点からも、私は普段から円滑な人間関係を構築する事には特に気をつけています」(栗山医師)

診療を受けるには

栗山医師の外来は、火曜の午後、木曜の午後、土曜(2週目)の午前。
但し、夏季・冬季休暇中には臨時で担当する枠もある(クリニックホームページを参照)。

累積症例数または患者数

クリニックは内科と外科の2ブースで運営。クリニック全体での一日患者数は、時期にもよるが、概ね100人から180人程。

年間症例数

一般内科、高血圧、糖尿病、高尿酸血症、糖尿病腎症、循環器疾患、外科系疾患などを含めた患者延べ数は年間36,000人。三穂クリニックは、提携病院として慈恵医大病院、NTT東日本関東病院、済生会中央病院、東急病院などと緊密に関連し、病診連携は円滑、進展した合併症管理にも最善の治療を可能にしている。

医師のプロフィール

経歴
1978年 3月 東京慈恵会医科大学医学部専門課程卒業 (基礎賞)
1984年10月~1986年8月 米国New Jersey医科大学高血圧研究部門に海外留学
1985年 4月 医学博士受領(宮原 正教授に師事)
1986年 8月 米国留学より帰国、東京慈恵会医科大学第二内科学教室助手
1991年 4月 東京慈恵会医科大学第二内科講師
1992年 4月 東京都済生会中央病院内科医長
1993年 4月~2013年3月 東京都済生会中央病院内科部長 
1998年 4月 東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科講師
1998年 8月 三穂クリニック勤務開始(臨時的非常勤)
1999年12月 東京慈恵会医科大学腎・高血圧内科准教授
2007年12月 東京慈恵会医科大学腎・高血圧内科客員教授 
2013年4月~2018年3月 東京国税局診療所・健康管理センター所長
2018年4月 三穂クリニック内科常勤、東京慈恵会医科大学・大学直属客員教授
所属学会・認定・資格

日本内科学会(認定医)、日本腎臓学会(認定専門医)、日本透析療法学会(認定医)、日本透析療法学会(指導医)、日本腎臓学会(認定指導医)、日本腎臓学会(学術評議員)、日本高血圧学会(評議員)、日本腎臓学会(法人評議員)、日本透析医学会(元評議員)、日本高血圧学会(評議員、FJSH)、日本医師会認定産業医、など

予防に心がけたいこと

慢性腎臓病進展を防ぐためのアドバイスはいくつかある。患者さんが主体になる予防法としては、まず、高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症是正のための食事療法である。飲酒量は許容される範囲が個人で大きく異なるため、医師に相談すべきである。その他、メタボ関連では運動療法などが適宜必要となるが、これもステージで異なるため医師に相談すべき。

費用のめやす

一般内科としての疾患は、冬季のインフルエンザを含めた感冒や胃腸疾患、高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症、などメタボ系疾患が多い。クリニックは、胃内視鏡や心臓・腹部・甲状腺・乳腺などの超音波検査も適宜行える。費用は保険適応が原則。透析にかかる医療費用の目安は、血液透析で約500万円/年、腹膜透析で約600万円/年程。勿論、患者の負担軽減のための公費負担制度がある。そのため、実際の患者個人の負担は年収にもよるが、月当たり一万円から数万円以内。