ドクターズガイド

柵瀨信太郎 医師 (さくらいしんたろう)

柵瀨信太郎 (さくらいしんたろう) 医師

聖路加国際病院(東京都)65病院のクチコミ
特別顧問・ヘルニアセンター長
消化器・一般外科 医長

専門

鼠径・大腿ヘルニア、臍や瘢痕ヘルニアなどの腹壁ヘルニア

医師の紹介

1976年3月群馬大学医学部卒業。35年以上にわたって鼠径ヘルニア治療や研究に従事するエキスパートであり、国内の鼠径ヘルニア治療における中心的な存在。日本ヘルニア学会の理事長に就任、鼠径部ヘルニア診療ガイドラインの作成は委員長として携わり、一般の人に向けた鼠径ヘルニア、腹壁ヘルニアの正しい知識や治療の啓発活動においても力を入れている。2013年5月に腹部のヘルニアを専門的に治療するヘルニアセンターを開設し、高度な医療技術(鼠径部切開手術、腹腔鏡手術、術後合併症の治療など)を提供している。
国際的にはアジア太平洋ヘルニア学会事務局長を担当し、2016年10月東京にて第12回アジア太平洋ヘルニア学会学術集会・第14回日本ヘルニア学会学術集会を会長として合同開催する予定である。

診療内容

鼠径ヘルニアは、脚の付け根(鼠径靭帯)の頭側の腹壁にあたる鼠径部の筋膜が緩み、内臓が筒状に突出した腹膜組織に包まれたまま腹腔の外に飛び出してくる病気。子供の病気と思われがちだが実は成人に多い病気である。現時点で手術以外に治癒させる方法はない。

『治療法は』
●自身の組織を利用する方法…弱くなった部分を縫いよせる。
自分自身の組織を使用するために人工物と比較して感染に強いが、弱くなった周辺の組織を利用するため再発する可能性もある。手術後の痛みが強く長く続く。
●人工物を利用する方法…弱くなった腹壁を補強するために人工的に作られたメッシュ(人工膜)を挿入して固定し飛び出さないようにする。人体に埋め込んでも問題がないとされている素材を使用している。再発が少なく手術直後の痛みは軽いが、自身の組織を用いた治療法と比べて感染に弱い。現在、メッシュを用いた治療法が9割以上行われており標準的な術式である。手術法には鼠径部を切開する手術と、腹腔鏡下で行う手術の2種類がある。

最近では麻酔法や手術の技術の向上により、体への負担が軽くなったことから、短期滞在(1泊もしくは2泊入院)、施設によっては日帰り手術が可能な場合もある。ただし、心臓・肺・脳など重要臓器に重篤な病気がある方、抗凝固剤を服用されている方、ヘルニアが巨大な方、肥満の方、遠方の方、術後のアフターケアが必要な患者さんなどは入院を勧めている。

聖路加国際病院ヘルニアセンターでは、成人の腹部ヘルニアの治療を専門的に行っている。同院は、数多くの専門医がいる特徴を生かし、専門医のチームでヘルニア治療を提供している。特に合併症をおこしやすい高齢者や心疾患、腎疾患などを持っている患者さんは、循環器内科や腎臓内科などの専門医と協力しながら治療を受けることも可能、他病院で治療が困難とされたヘルニアを積極的に受け入れている。

診療を受けるには

受診希望の方は、他院からの紹介状が必要(特に他の疾患で手術や投薬を受けておられる患者様では持参頂く方が全身状態の把握に非常に役立ちます)。事前予約制。予約センターTEL:03-5550-7120にて予約。柵瀨医師は、火曜(午前・隔週午後)、木曜の午前・午後、土曜日隔週

累積症例数または患者数

個人的には人工膜を用いた鼠径鼠径ヘルニア手術は(鼠径部切開手術・腹腔鏡手術)を2000例以上、人工膜を用いない組織修復手術はそれ以前20年間以上行っている。

年間症例数

2014年度 鼠径部ヘルニア手術件数236例(両側例を含む)、腹壁瘢痕ヘルニア手術件数 25例、その他臍ヘルニアなどの腹壁ヘルニア

医師のプロフィール

経歴
1976年3月 群馬大学医学部卒業
1976年4月 聖路加国際病院外科レジデント
1982年4月~1983年3月聖路加国際病院外科チーフレジデント
1983年10月~1984年2月 アメリカ留学(ニューヨーク聖路加病院、ニューヨーク ベスイスラエル病院、UCLA)
1996年3月 聖路加国際病院外科医長 消化器一般外科医長
2013年5月 聖路加国際病院 ヘルニアセンター長
所属学会・認定・資格

日本ヘルニア学会理事長、Asia Pacific Hernia Society 事務局長、American Hernia Society会員、Journal Hernia 査読委員、日本外科学会 専門医、日本臨床外科学会 評議員、日本外科系連合学会フェロー会員、日本消化器外科学会 認定医、東京ストーマリハビリテーション研究会

予防に心がけたいこと

予防はできません。

費用のめやす

同院では、短期滞在手術等基本料として保険本人3割負担の場合は、鼠径部切開法は74,415円、腹腔鏡下手術は154,440円

発信メディア(ホームページ、ブログ、Twitter、facebook等)

日本ヘルニア学会のホームページ:
日本腹腔鏡下ヘルニア手術手技研究会のホームページ: