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松田公志 医師 (まつだただし)

松田公志 (まつだただし) 医師

関西医科大学附属病院(大阪府)6病院のクチコミ
腎泌尿器外科
診療部長 教授

専門

男性更年期障害(LOH症候群)、男性不妊症、泌尿器腹腔鏡手術、ロボット支援手術、ED(性機能障害)

医師の紹介

関西医科大学附属病院(旧:関西医科大学附属枚方病院)の泌尿器科は、日本で腹腔鏡手術を始めた泌尿器科の一つとして有名であり、同科で教授を務める松田公志医師は泌尿器腹腔鏡手術・ロボット支援手術のスペシャリストである。「がん」や「結石」のほか、男性不妊症、更年期障害、性機能障害(ED)など、男性学というべき領域の病気も診断、治療を行っている。精液検査を行えるスペースを外来診察室に確保するなどプライバシーに配慮した診察・治療には定評があり、患者の信頼を得ている。
1990年2月から腹腔鏡手術を開始し、保険診療可能なほぼすべての手術に対し行っている。前立腺全摘除術(100%ダ・ビンチSiを用いたロボット支援手術)、根治的腎摘除術(90%腹腔鏡)、ドナー腎採取術(単孔式腹腔鏡手術で100%)、腎部分切除術(ロボット支援手術で90%)など、全身麻酔で行うメジャーな手術の80%は腹腔鏡またはロボット支援手術である。また、腹腔鏡手術の技術解析、トレーニング、シミュレーションなどの研究も行っている。

診療内容

関西医科大学附属病院泌尿器科は、 日本で腹腔鏡手術を始めた泌尿器科の一つとして有名だが、1995年に松田医師が、三代目主任教授に就任したことを契機に、男性不妊症や男性更年期障害などの男性学の研究と診療にも積極的に取り組んでいる。

【腹腔鏡手術】…腹腔鏡手術は、従来の開放手術より侵襲が小さく、回復が早い、患者にやさしい手術法で、同科では1991年から実施している。これまでにほぼすべての泌尿器科手術を行っており、現在保険適応の手術のほぼすべてを日常的に実施。全身麻酔の手術の約80%が腹腔鏡手術で実施しているという。2013年からは、最新式の手術支援ロボット、ダ・ビンチSiを用いたロボット支援手術を開始、前立腺がんに対するロボット支援前立腺全摘除術や腎癌に対するロボット支援腎部分切除術で良好な成績を収めている。2017年6月には、ロボット支援手術の総計が500例を超えた。

【男性更年期障害】…女性の更年期障害に比較すると一般的ではない。症状としては、1)男性性機能障害(勃起障害、性欲低下など)、2)精神神経症状(気分がめげる、やる気が出ないなどのうつ的症状、不眠など)、3)自律神経失調症状・身体症状(のぼせ、汗をかく、動悸、息切れ、しびれ、めまい、筋力低下、肩こり、筋肉痛、腰痛など)が挙げられる。松田医師は「先進国が軒並み高齢化社会を迎えこともあり、近年になりようやく男性の更年期に焦点が当てられることになったのは喜ばしい」と語る。最近ではインターネットで自分の症状について検索した結果、自ら男性更年期障害の疑いを持つようになり受診されるケースも多いそうだ。ただし、男性更年期障害以外の病気でもこれらの症状が出ることがあるため、血液検査などの結果を見て慎重に判断しているそうだ。
治療としては男性ホルモンを補う「男性ホルモン補充療法」が採られている。「効果がなかったり、もともとの症状として抑うつが主なものであった方には精神科や心療内科への紹介を、性機能低下が主な症状であった方には勃起不全治療薬の処方など、個々の症状や状況に応じたあらたな治療方針を患者さん自身と相談して決めるようにしています」と松田医師は言う。男性更年期障害の診察ではプライバシーに対しての配慮がなされているのは言うまでもない。

【性機能障害(ED)】…簡単な問診票の記入後に状態やどの程度の障害・問題があるのかを医師と対話。検査も自宅でできるものを中心にし、患者に負担をかけないように配慮しているのが特長だ。問診・検査で問題などがなければ、薬についての説明をした上で、処方するという流れを取っている。

【男性不妊症】…身体所見、精液検査、内分泌検査などで、男性の妊孕性の診断を行う。精液検査専用室を準備し、プライバシーに配慮。また、病院の生殖医療センターと協力して、夫婦の妊孕性に応じた治療法を選択しているのも特長だ。男性への治療として、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症への内分泌療法(HCG-rFSH自己注射:国の補助あり)、精索静脈瘤への局所麻酔下顕微鏡下低位結紮術、精路閉塞症に対する顕微鏡下精管精管吻合術、精巣上体精管吻合術、非閉塞性無精子症に対する顕微鏡下精巣精子採取術(MD-TESE)を実施している。

診療を受けるには

診療は、月曜~土曜の8:30~13:30。第2・4土曜と祝日は休診。
予約の受付は、月曜~金曜の13:30~16:30、土曜の11:30~12:30。

累積症例数または患者数

男性更年期障害(LOH症候群):累積症例数:800人ほど。
顕微鏡下低位結紮術:累積症例数200人ほど。
顕微鏡下精管精管吻合術:累積症例数150人ほど。
顕微鏡下精巣上体精管吻合術:100人ほど。
腹腔鏡下前立腺全摘除術:累積症例数1200人ほど。(そのうち、ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術は450例ほど。)
腹腔鏡下腎部分切除術:累積症例数150人ほど。
生体腎移植術・腹腔鏡下ドナー腎採取術:累積症例数30人ほど。

年間症例数

腹腔鏡下副腎摘除術 16、根治的腎摘除術 32(うち腹腔鏡手術:29)、腎部分切除術 45(うちロボット支援手術:42)、腎尿管全摘除術 16(うち腹腔鏡手術:12)、根治的膀胱全摘除術(尿路変更含む) 11、経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT) 181、経直腸前立腺針生検 297、ロボット支援前立腺全摘除術 113、高位精巣摘除術 8、レーザー前立腺核出術(HoLEP)8、経尿道的バイポーラ前立腺核出術(TUEB)54件、内視鏡的上部尿路結石手術 123、女性性器脱手術 45、女性尿失禁手術(TVT) 9、腹膜透析用カテーテル留置術 2、生体腎移植術 3、(2016年 科全体)

医師のプロフィール

経歴
1978年3月 京都大学医学部 卒業
1986年11月 京都大学医学部助手
1991年9月 関西医科大学助教授
1995年6月 関西医科大学教授 腎泌尿器外科診療部長
2010年4月 関西医科大学枚方病院副病院長
2012年4月 関西医科大学副学長
2015年4月 学校法人関西医科大学理事・評議員
2016年4月 関西医科大学附属病院に改名
所属学会・認定・資格

日本泌尿器科学会指導医・専門医、日本内分泌外科学会内分泌外科専門医、日本性機能学会専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、日本泌尿器科学会/日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定取得者、日本がん治療認定医機構がん治療認定医

予防に心がけたいこと

男性更年期障害を予防するには、男性ホルモンを下げる要因を除くことが大切です。
●何事もポジティブシンキングでくよくよしない。
●休日はしっかり休んで仕事のことは考えない。
●家族と良い関係をもつ。
●適度な運動と規則正しい生活。

費用のめやす

男性更年期障害診療は自費診療。
初診時(血液検査を含む)に約2万6千円、再診時(薬剤投与を含む)に4,000円ほど。
※検査の結果、保険診療が適当と判断される病態の場合は、保険扱いとなる。